見出し画像

〜横浜打線のアプローチは改善したの??〜

どうも。iwoです。開幕から2週間が経ちカードも1周、セリーグ全球団と対戦を終え横浜DeNAベイスターズは3勝10敗2分と苦戦を強いられています。宗教上の理由で順位表とかいうものは見ていませんが、おそらく1番下にいるんじゃないでしょうか。
そんな中、開幕から囁かれているのが今年の横浜打線はアプローチが良くなったという言説です。実際私も試合を見ていてそう感じる場面は多くありますが、これがただの印象なのか。はたまた事実、アプローチが向上しているのか。これについて軽くnoteを書いてみました。試合もないので暇な方は是非。。。

まず、アプローチとはなんぞやと、そこを定義しなければならない。平たく言うと打つべきボールを打って、見逃すべきボールを見逃せているかみたいなことになる。今回は主にスイング率とコンタクト率、空振り率といったあたりのスタッツ。さらにK%やBB%といったあたりに着目して見ていく。データは毎度おなじみ、DELTA(https://1point02.jp/op/index.aspx)さんから引用している。

さて、ビジネスマナー研修でまず結論から述べろと口酸っぱく言われたiwo君なので、まず結論から述べよう。現時点で、横浜打線のアプローチにはいくつかの変化がみられる。

以上。としては内村航平もびっくりの着地なので以下詳細。この表はここ5年の各種スタッツの推移と今期の数値である。

画像1

2021年はまだ始まって間もないため、参考程度の話ではあるがここ数年常にリーグ上位だったSwing%に変化があるのがわかる。具体的にはボールゾーンもストライクゾーンも総じてスイングを仕掛けない傾向にある。Contact%については大きな変化はないものの、SwStr%はわずかではあるが10.0%を切っており、改善の兆しがあるのかもしれない。
一方でK%やBB%といった数値にアプローチの変化の影響は感じられない。こちらは結果として表れていないだけなのか、それともそもそもスイング率やコンタクト率といった数値にブレが生じているだけなのか。引き続き見ていきたいところである。

画像2

これで終わりじゃ味気ないので、20打席以上立っている選手について軽く所感。何度も言うがサンプル数が少ないので、へ〜そうなんだ程度に流し読み推奨。

牧秀悟:ゾーン内のボールに対するスイング率は佐藤輝、岡本に次いでリーグ3位(規定)とルーキーらしい積極性。一方コンタクト率に大きな粗は見られず、こちらはルーキーとは思えない技術の高さを窺わせる。カードを重ねるごとにその対応力を見せつける末恐ろしいルーキー。

佐野恵太:ハマの4番は今年も軒並み高スタッツ。特に三振4つは高橋周平に次いで2番目の少なさ。昨年比で大きく変わった点は見られないが、対左の対応の悪化とシフトの影響がやや懸念点ではある。得点圏?ほっときゃ打ち始めるよ。

宮﨑敏郎:"らしくない"という意味では1番心配かもしれない。特にコンタクト率が大きく下がり、三振率は例年の2倍以上の15.9%。強みの直球対応とバットコントロールの面で苦心しているように見える。それでも.300打っているのはさすがというべきか。杞憂に終わってくれればいいけど…

関根大気:自身初の開幕スタメンを掴んだ今年は、打席の中で落ち着いてプレーしている印象。昨年までは結果を欲しがり難しいボールに手を出す様子も見られたが今年は好球必打。アプローチの良さを四球という結果に変換していきたいか。

桑原将志:結果が出なかった過去2年に比べるとスイング率が大幅に低下。ただ、レギュラーを張っていた頃と比べるとコンタクト率がやや物足りないか。16年.413 17年.415の長打率を記録するなど長打も魅力の選手なのでそこにも期待したい。

柴田竜拓:横浜のキングオブアプローチは今年も健在。というか更に進化している。ボールゾーンスイング率・コンタクト率・空振り率といった全ての数字がキャリアハイ。この調子を維持できれば.300クリアも夢ではないと言い切れるレベルの数字。あとはどこまで続くか。期待大。

戸柱恭孝:良くも悪くも例年通り。選球眼の面に大きな改善は見られないが劣化も見られないため、さすがに今よりは数字も上げてくると思われる。下位で振り回しながら10本打ってくれたら言うことなし。ブラストモーション効果、見せて欲しい。

田中俊太:元々仕掛けの遅い選手ではあるがいくらなんでも振らなすぎ。ゾーン内すら50%以下のスイング率はもう少し手を出していいのでは。他の選手との兼ね合いや求められてる役割に縛られすぎかもしれない。得点圏では早めに仕掛けるアプローチも見せてくれているため、考え方の問題な気はする。

神里和毅:昨年、Plate Discipline系のスタッツを大きく改善させたが今年はここまでコンタクトの面で苦労している。三振は元々多い選手だが、四球がないのは打順も関係しているか。ハードな打球を打つ割合は牧・宮﨑に次いで3位。

倉本寿彦:今年はここまでボールゾーンのコンタクト率がキャリアワースト。一方ストライクゾーンのコンタクト率はキャリアハイとよく分からないことに。担当内の投手を安定して捌いてくれれば非常に価値のある戦力。昨年並みの働きを期待。

大和:ボールゾーン・ストライクゾーン共にスイング率が低下。色々意識しているのだろうか。現状はHard%が15.4%と寂しい数値になっているのでまずは強い打球を増やしていきたい。

さて、こんなところでしょうか。打線としてのスイング率の低下というアプローチの変化は関根選手や田中俊太選手といった新顔の登場監督が代わったことによる方針の転換外国人不在による影響といったところが考えられそうです。
ただ単にアプローチが良ければいいわけではなく、点を取るためのプランの1つとしてアプローチの向上も挙げられるという程度のものなので、その点は留意が必要です。明日からソト・オースティンが合流するようなのでこれによる変動も生じるでしょう。また、再三言った通り精々20〜50打席程のサンプルなのでこれからいくらでも変動すると思います。少し注目して見てみると面白いかもしれません。

試合のない日のちょっとした暇つぶしになっていれば幸いです。それでは。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?