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第41回 デクノボー 学法寺を訪ねて
冒頭に、9/24放送の、#NHK こころの時代 #宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる #北川前肇 の抜粋のリンクを掲載します。
大体6:00辺りに、秋田県仙北市角館 #学法寺が登場します。TV放送では、盛岡高等農林時代賢治が夏休みに参詣されたとして紹介されています。
今では、雨ニモマケズ手帳に、土偶坊(通常は、木偶坊)、デクノボーの記載があることから宗教的解釈が可能であるとして、妙法蓮華経常不軽菩薩品(じょうふきょうぼさつほん)で示される常不軽菩薩ではないかと考えられています。
今は学法寺敷地内に、#常不軽菩薩像 が安置されており下記のように立て看板を立てNHKで紹介された旨を記載しておりました。今年春には盛岡への移動の際、日蓮宗寺院を探してここに辿りつき参拝しておりましたが、その際は立て看板はなくその後新たに設置しています。ちなみに御朱印は現在中止とのことです。
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昭和56年にグエン駐日ベトナム大使御夫妻御参拝記念で建立された常不軽菩薩像で、#宮沢賢治 参詣時あったものではないようです。自分自身TVを見て賢治が常不軽菩薩像を学法寺で拝んだように解釈してしまいました。この点についてはTVでは割愛されていましたが、賢治が参詣したお寺に今、#常不軽菩薩像 があるご縁に深く感銘を受けています。
「常不軽菩薩品第二十」には、次のような話があります。 大昔、さとりを得ていないのに「得た」と慢心する四衆(比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷)が大きな力をもっていました。その頃、一人の男性の出家者(菩薩)が「常不軽」(常に他者を軽んじない)と呼ばれていました。この人は、在家者も出家者も、男性も女性も問わず、人々の中に出向き、声高に次のように告げるのです。
我深く汝等を敬ふ。敢えて軽慢せず。所以は何ん。 汝等皆菩薩の道を行じて、当に作仏することを得べし
<現代語訳〉
私はあなた方を深く尊敬します。けっしてあなどることはいたしません。なぜならば、 あなた方すべての人たちは、菩薩としての道を実践されて、最上のさとりを成就される人 たちであるからです。
このように常不軽菩薩は、言葉をもって、人々が「必ず成仏する尊い存在」であることを伝え、他者に対する敬いの心をもち、身体全体をもって他者を礼拝しました。けれども、四衆は 彼をののしり、あるときは杖や石やかわらをもって打ちたたこうとします。しかし常不軽菩薩 は、ひるむことなく修行を続け、ついに成仏を得ました。これが常不軽菩薩の物語です。
このような生き方を賢治は実践しようと、妙法蓮華経を終生敬い、お釈迦様を敬う心を持ったのでしょう。それ故に、自らをデクノボーと呼ばれることを恥じず、むしろそう呼ばれさえしたいという境地に達したのだと思います。
秋田県においでの際、賢治ファンは是非訪れては如何でしょうか。常不軽菩薩像と対面して見てください。常に貴方を敬い礼拝しています。
参考文献
NHKこころの時代テキスト
#宮沢賢治 久遠の宇宙に生きる
#北川前肇 著
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