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薬物依存症を断ち切るために幻覚剤を使うツアー。

ネットフィリックスで更生ツーリズムを見た。
https://www.netflix.com/jp/title/80217889
アメリカで薬物を辞められない人達が、自らの意思で薬物を辞めるツアーに参加するというもの。

アメリカで依存症者が2800万人以上いると言われる。中でも使用率が高いのはオピオイド。
日本では、医療用麻薬としてトラマドール、モルヒネ、オキシコドン、フェンタニル、タペンタドール、メサドンなどが使われている。
メサドンは、アメリカでもヘロインからの置換で処方するハームリダクション(害悪を減らす)アプローチに使われていたもの。
毒を以て毒を制すというように、強い毒は弱い毒で治療するために用いることがある。
覚せい剤を辞めた人がタバコや処方薬に移行するのも事故治療的置換療法として自然に思える。

さて、この更生ツーリズムに使われる治療薬は、アメリカでは違法とされるイボガイン (ibogaine)の幻覚剤 。
これはインドールアルカロイドの一種で長時間作用型の幻覚剤である。
天然にはキョウチクトウ科の植物の根皮に多く含まれる。
竜胆(リンドウ)もキバナキョウチクトウ属の植物で猛毒。
少量なら苦味健胃薬として、ゲンチアナと同様に用いる。
漢方医学では抗炎消薬として、消化器の充血、炎症、尿道炎、リュウマチなどに応用する。
民間療法では消化不良や食欲不振に用いられてきた。
苦味が舌先を刺激して、大脳反射により胃液の分泌をうながすという。

幻覚剤を雑に分類すれば、変性意識状態を作り出す物質。
ある植物やその種子、幻覚キノコ、LSD、幻覚サボテン、ヤモリの黒焼きなんかも、同じように変性意識状態を作るために使われてきた物質。
これらは宗教的儀式に使われたことも多い。

宗教や地域の差は色々あるが、物質ではなく、行為によって変性意識状態を作る方法も多くある。スウェットロッジ、ホロトロピックブレスワーク、マインドフルネス、ダンス、音楽、演劇などなど。

さて、話を戻し、この更生ツーリズムの効果はというと、、
やはり、人それぞれ(爆)

この治療で断薬を出来た人もいるが、帰国して1週間で再使用(リラプス)した人もいる。

漠然と解毒するのではなく、心理教育があれば
もう少し効果が高いのでは? と残念な気持ちになった。

次の小学校での薬物乱用防止教室は、よりデカいスケールの話になりそう😅

おまけの動画↓↓↓

薬物戦争に終止符を打つべき理由
イーサン
https://hm824.app.goo.gl/?link=https://www.ted.com/talks/ethan_nadelmann_why_we_need_to_end_the_war_on_drugs/up-next?language=ja&apn=com.mesoft.tedme



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