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病気の事 Vol.3

原因不明のまま、体が動かないという事実があることは前回書いた。

入院した日、朝に医師たちが集まる「カンファレンス」という会議があったそうだ。
そこにはいろいろな医局の医師が参加し、
主に治療方法が不明の患者について
意見交換をする会議体だそうだ。
そこで主治医がボクを議題に挙げてくれた。

多くの医師から「脳から脊髄にかけてMRIで調べないと命に係わる」
という意見が出て、その場でMRIを受けることになった。
MRIは2か月待ちだそうだが、カンファレンスの結果が優先されるそうだ。
主治医はそこをねらっていたらしい。

翌日の昼食時、MRIのある画像診断室に行った。
看護士さんに検査用の服に着替えさせてもらい、装置のベットに寝かせられ
首と頭を固定され、ドームのような検査装置に入っていく。
閉塞感があり、少し恐怖感があった。
40分ほどの検査時間で、
その間、電動のこぎりで木を切るような音を聞き続ける。
なかなかストレスの高い検査だ。
ただここを通らないと、病気の原因がわからないと言われていたので必死だった。

検査が終わり、無事入院している病棟に帰ってきた。
そうすると入院時は入り口近くのベットだったが
窓際のベッドに移動していた。

窓から外が見えるだけで、滅入りがちな気分に、ほんの少し張り合いが出た。
何かが普通うではないような気がした。
病気は相当悪いのだろう。

検査結果はすぐに妻の携帯電話に主治医から通知が入ったそうだ。
夕方に病院に来て主治医からいろいろな説明を受けたそうだ。
少し表情が暗かったので、何かとても悪いことが起こっているのだろうな、と推測した。

ボクへの説明は、翌日の主治医の臨床治療の終わる18時から行われることが
主治医から伝えられた。

いったいボクの体に何が起こっているのだろう。
不安のまま翌日を迎えた。

この先の話はまた別途。

ではまた。

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