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プレシーズンのTRMをガチで挑むチームの話

たかがプレシーズンのTRM。
そんな1試合ではあるもののガチで挑むチームがあります。

【麻布大学附属高等学校サッカー部Bチーム】です。
なぜ我々がこのTRMをガチで挑むのか、そしてどのような用意をして挑むのか、公開してみよう!と思います!

(もちろん、勝とうが、ボコされようが試合内容は後日公開します笑)

•なぜ‘’ガチ‘’なのか
•相手のスタイル
•自チームの負け方
•守備を相手に適応させてみよう
•攻撃は前回課題をクリアする
•おわりに


【なぜ’‘ガチ’‘なのか】

それは忘れもしません。

昨年10/6に行われたTRM。
この試合に挑んだチームの1,2年生とは自チームの選手ながら私がTRすることはほとんどない状態でした。そんな中迎えた試合で我々は惨敗しました。

その試合で選手達はピッチ内迷子(ピッチ上で何をすべきかわからない常態[谷語])でした。ボールがある時も、ない時も。

そしてこの時の試合後に選手に伝えました。
「サッカーを全体から考え、チームでプレーすることをここから学んでいこう!」と!!!!!

もちろんサッカーに前のめりになる必要も彼らにはありましたし、何より選手とコーチは「人対人」。私の体温が彼らに伝わらなくてはならないし、彼らの体温を私も感じなくてはなりません。

そういった関係性も築きながら迎える今週末の相手が、

その時に我々が惨敗した相手!!!なのです!!!!!!

ただのプレシーズンでのTRMの1試合に過ぎません。しかしそういった背景は非常にモチベーションとなります!


【相手のスタイル】

さて、そんな相手チームの基本配置は1-4–4-2。

自陣深い位置では(基本はゴールキック以外)GKにまでプレッシングを仕掛けて来ます。

(青が自チーム。赤が相手チーム。)

そしてフィールドを横に三分割した2つ目に差し掛かる位置では2FWがうまく中央へのパスを制限しサイドへ誘導を狙います。

待ち構えている4-4の網にかけようと待ち構える時もあり、

その位置でも勢いよく自ら網をかけに襲いかかっても来ます。

網に引っ掛けボールを奪っては前線に単独でも仕掛けてくる選手が並び、その場でアドリブでのコンビネーションプレーもあります。

我々が苦手とする一気に襲いかかってくるストーミングのようなチームです。


【自チームの負け方】

我々の基本配置は1-4-4-2のMFが中央に絞った立ち位置。

我々はビルドアップのスタートを綺麗に行う事を好みますが、この手の相手には前線へ早くボールを届けることも必要です。

しかし当時の試合ではそのオプションは皆無。
上の図の様にプレッシングの餌食でした。

上記のように相手のシナリオ通りになってしまうことや、

苦し紛れのFWへのレイオフが阻まれ、またカウンターを受ける。ずっと押し込まれた状態で解決策も当時は無くとても苦しい状態でした。

セットプレーになっても防ぐことが出来ず......。

奪われてもどのように守備を行なうか、奪ってもどのように攻撃をするか、そこにガイドマップは一切存在していなかった当時の我々。

そりゃ負けるだろ!と今でも思いますが笑(いや笑えないが。)

こんな反省を活かし成長を続けた選手たち。
そしてその選手達の特徴を活かすべく相手に適応していく予定です。


【守備を相手に適応させてみよう】

わかりやすく説明すると、基本配置を1-3-5-2にして挑みます。

4DFの場合、相手SHが高い位置を取ると自チーム後方が4v4の状態になり、カウンター時も含め相手が上回る可能性もあるので、後方から数的優位で守るようにします。

相手のロングボールにも数的優位で上回ること。(やられるなよ!笑)
このオプションは日頃から構築していることも踏まえ問題なく行える事でしょう。

そしてプレッシング方法。前線からのどのように制限をかけて行くかを適応させていきます。それは、

相手CBにボールを持たせるように立つ。
相手はサイドから前進を好んで行なってくる(サイドの連携)のでまずはそこへボールをいれさせないようにするために2FWがSBへの経路を断つような立ち位置に立ちます。

こうする事で相手が前線へロングボールを蹴っても問題なし、むしろ蹴らせようと。

そして中や内へのパスへはMFも数的優位で待ち構えているためにボール奪取が可能。
FWの立ち位置から一気にカウンターを狙っていこうという狙いで守備を行います。


【相手に適応させる攻撃】

以前対戦した時にはビルドアップのスタートさえも封鎖してきた相手チーム。
当時は流動的には動けずスタートを数的優位に出来ず難しい状況でしたが、今回は数的優位を維持した状態で攻撃を始めることができます。

この3DFがポイント!2FW脇をいかに攻略できるかでこの試合がまず決まる。

そして我々の目標はこの内側の選手たち!

この選手達へボールが渡ることができればボールを持つ選手も持っていない選手もいくつかのオプションから選択することができるでしょう。

1-4-4-2チームにはガチっと埋まってしまいボクシングの殴り合いに負けてしまうチームではありますが、今回は全体の噛み合わせをズラした状態で試合を行ないます!

そして以前は苦し紛れのレイオフしかなかった我々は相手の背後を獲得するためのマークの外し方や、ボールの供給部分はチームで構築してきています。のでこの試合で背後があまり得意ではない相手に問題を与え、得点を目指します!


【おわりに】

試合前の公開は前代未聞かも知れませんがこういった背景からまた試合をチェックしてくれる方がいれば嬉しいです!(試合映像も希望者がいれば公開します!)
そして対戦チームが見てようが、もしこれに適応されようが、大丈夫です。

その次の部分があるのでいくらでも手を打てます!笑たぶん笑

もちろんこんな簡単に試合が進むなんて考えていませんし、相手も全く違う方法で挑んで来るかも知れませんが、今までで積み重ねてきた引き出しで攻略して行くことを目指します!

そんなTRMを‘’ガチ‘’で挑むチームの試合!
応援のほどよろしくお願いします!

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