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中学生に負けた高校コーチが挑んだ1週間後の試合

先週の週末にU-15の中学生に私の所属する高校チームが敗れました。

その記事はこちら

この試合は高校1年生で挑んだのですが、同日にもう一方の試合で同じ県内の高校チームにも敗れて2連敗していました。

この記事を経て様々な意見を頂きました!本当にありがとうございます!

中でもこれですね。

このご意見が来ることは想像は出来ていましたし、自分の中では再確認できました!本当にありがたいご意見!

勝ち負けではないなんて綺麗事。勝てないならクビ。私はそう捉えています!間違いないご意見です。

よって今週末にマッチメイクした試合(TRM)ではそういった部分を私自身は意識し、選手たちにはサッカーの試合を攻略できるように徹底した準備をしてきました。

そして相手チームの監督は私と同じフットボリスタ・ラボのメンバーであることからボリスタラボダービーと勝手に名づけて試合を迎えました!笑

いざkickoff!!!

白が自チーム   青が対戦相手です。

まず自チームが試合開始時に確認するのは相手最前線の人数を中心に、MFの立ち位置と守備方法、から全体像をみて選手自身は振る舞いを適応させていきます。(これはもちろんコーチの私もピッチ上の選手も行います。)

もちろん選手全員が明確に解釈できているわけではないと思いますが.....。

自チーム攻撃時の相手最前線守備は2人、後方は4-4で並ぶ。

ボックス型の自チームにはがっぷり埋まる守備配置となりました。

自チームが守備時に相手はSHが広く高く保つ1-2-4-4のような配置でした。

コーチである私が躊躇した決断....

立ち上がりにこの構図が見えた時に私は決断を躊躇しました。それは......

開始4分で失点をしました。

ポイントは2つ。

①ビルドアップのスタートを数的優位で行えない
②相手前線4人と自チーム4DFでは「質」で負けると感じた

にも関わらず、ここに適応させることが出来ませんでした。もちろん4DFでも選手自ら気づいて適応出来れば良いのですが、そこも出来ず。

失点後に何度かピンチを迎えたのもあり私は開き直ったかのように決断しました。

急遽3DFで相手に適応することを目指す!

7分に3DFに変更しました。(もっと早く決断出来れば...!)

今までも練習で常々行なっているのと、試合でも何度か試していたこともあり、決断後はすぐにチームの引き出しとして適応することが出来ました!

それがこちら!

相手の背後のボールは苦手だが数的優位で上回れる!

そして攻撃時には相手の2FWの脇のスペースからSBが相手スペースを狙う攻撃を行うことが出来ました!

そして13分.....

相手守備がこのパスの対応が得意そうではなかったことと、3DFの右が右利きもありスムーズに背後を狙えチャンスを演出!

この攻撃後に.....!

素晴らしいボール奪取から同点ゴール!!!!!スコアはこれで1-1。

まだまだコースを消しきれていない部分もありますが、、、。笑

試合までにTRしたプレスの掛け方と奪ってからの優先順位を再設定したことでカウンターを仕掛けることが出来ました!

得点後の自チームの戦い方

3DFでは前進不可の場合、もう一度素速く展開を行うこともこの週にはTRで確認済み。相手は数的不利なためこの展開を防ぐ手はありませんでした。

そして、

自チームのオフェンシブMFの立ち位置が内側ライン間にいますが、ここにいると相手SBにマークをされます。

オフェンシブMFが下りて味方にスペースを明け渡すように入れ替われば相手SBがつられて自チームSBがフリーで背後を獲得することができます!そしてその後のFWのマークの外し方まで。これもこの週を含む今までのTR通り!

何度も再現できたことが素晴らしい!

ただ前半は1-1で折り返すことになりました。

後半立ち上がりに再適応

HTには相手はこの方法に相手が適応することを考慮し、予め確認をいくつか行いました。考えうる選択肢から各選手へ立ち位置を伝え後半を迎えました!

そして...

後半開始直後のプレーですが、これも素晴らしいプレー!

出来れば最初に壁パスの2に入ったMFの選手がマークを外しているのでVからFWへ縦パスを入れることでMFがフリーに。

左サイドの2v1を活かせればよかったのですが、選手たちはあらゆる選択肢から自ら選択し前進を行いました!

相手の立ち位置変更

後半5分に相手が1-4-4-2から1-4-1-4-1へ変更しました。

我々にとって重要なのはスタートのプレスの人数です。相手はWGが3DFへスライドを行なってきましたが、SBがフリーマンとなり、相手SBが強引にスライドしたことでスペースがあき見事に前進を行えました!

そして最前線が3v1の圧倒的優位より慣れ親しんだ1-4-2-2-2の方が効果的にプレーできると判断し我々も全体立ち位置を相手に問題を与えるために変更をしました。

相手コートで「目標」にしている場所にボールを入れるためには幅を使うことが必要です。ですがなかなか相手コートで幅を使った後の経路を作り出すことが出来なかったために1Vから2Vにする事でまた変化が生まれました。

数々のシュートチャンスを生み出した後半30分までの自チーム

かなりの疲労もあった事でしょう。

なかなか相手コートで幅を使えないまま無理やりボールを入れてますが、カウンター対策でも2Vは効果的に働きます。

そして相手1FW脇には2CBが入ることで効果的にパスを供給できます!

TRで確認してきた方法なだけあってここで決めたかったが、決められず。

このまま得点がとれないかな?なんて私自身も考え始めました。

こういう試合に限って全く練習してないことが成功する

「一瞬一瞬の勝負の分かれ目」は日頃のTRでの習慣が大きく左右すると私は考えていますが、「試合の勝敗の分かれ目」はどこに転がっているかはわかりません!

相手のクリアが相手に当たりOGによる勝利なんてこともあるでしょう。

そんな意外なところに転がっていました。笑

いや、FKのTRなんて一回もしてないよ!笑

私はこの時ずっと「嘘だ!嘘だ!」と言っていました笑

何はともあれ逆転ゴールです!!!!!!!!!!!!

残り5分の戦い方

後方を分厚くして守備を凌ぐ狙いと、数的優位の後方からスピードのあるFWの背後への飛び出しを活かすために再び自チームは変更!

上の映像はまさにそんな狙いと各選手がタスクを理解しいることで行われた守備、守→攻、攻撃でした!


そして.....

見事勝利!!!!!!!!!!!!!!!!!

2-1でボリスタラボダービーを勝利することが出来ました!

この1週間選手達が先週の敗戦から必死に取り組んできた結果ですね!本当に嬉しかった!!!!


一方、2試合目は.....

こちらは残念ながら敗れてしまいましたが、素晴らしいゴール!(久々のゴール)が生まれました!


負けてからの1週間

選手達が感じた‘’危機感‘’は良い方向へと自分を導いていきました。

彼らは次の試合に向けて1週間ベストでいてくれました。

試合の一瞬一瞬の勝負では日頃の習慣で上回り、

最後勝利をもぎ取ったゴールは、彼らの意志が導いたものだと思います。

ただ勝ったからと言って賞賛もしましたが、次ベストでいることを早速要求しました。

私自身も良い‘’危機感‘’を持って取り組めました。皆さんのご意見があってこそです。ありがとうございました。

前回の記事ではおそらく「綺麗事言うな!」みたいな意見もあったと思いますが、このような結果を生むこともあります。もちろん生まないことも。

ただ私は常にこの姿勢でいますし、これが私であり、これからも私はこの姿勢を崩しません。

そして様々なご意見を頂きながら、また変化し続けます。

また今回の記事についてもご意見いただけると嬉しいです。

【日本サッカーをより良くするために】

今後ともよろしくお願いします。

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