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#158 業界ネタ~有識者検討会③

おはようございます!今日はすっかり天気になりましたね。久しぶりの気持ちいい朝です。ただ結構、乾燥してますよね。そもそも雪国出身なので、寒さには強いんですけど、この関東地方の乾燥は本当に苦手です・・・すぐにのどがおかしくなるので、そろそろ加湿器も出さないといけないかなと。気を付けます。さてさて本日は「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」です。

論点は・・・

これまでも何回かご紹介している有識者検討会の続編です。そろそろまとめに入っている感じかなと。特に新薬関連の話題にフォーカスを合わせて、概略をお伝えすると①成川衛構成員(北里大薬学部教授)は、「(薬剤費は)少なくとも医療費全体の伸びと歩調を合わせるくらいには医薬品の市場も伸びないことにはやはり違和感がある」との見解。②厚労省はこの日、革新的な医薬品の迅速な導入に向けて、産業構造の課題として、「⾧期収載品のカテゴリや製造企業の実態を踏まえつつ、先発企業が⾧期収載品から収益を得る構造から脱却し、新薬の研究開発への再投資を促進するための方策について、どのような取組が必要か」との論点案を示した。③菅原構成員は、「薬剤費のアロケーションのあり方がおかしいのではないか」と指摘。「画期的な新薬や先発品メーカーの中にも、わが国では20%位は長期収載品頼らないと、やっていけないような構造になっているということも示されていた」との見方を示したうえで、他国での状況についてのデータ提示などを求めた。

薬剤費のアロケーション

恐らく今後の方向性としては、そもそも医薬品市場の伸びが低いことは良くない。長期収載品から収益を得ている企業があり、もっと新薬開発への投資を促す。そのために薬剤費のアロケーションを新薬にもっとインセンティブを付ける方向にする。みたいな感じになるのではないかなと思いました。国内企業の事もあるので、なかなか踏み込むのが難しい領域になると思いますが、どこまで新薬に高い薬価を付けて、その他の品目の薬価を下げられるのか、その辺のさじ加減が今後の方向性なのかなと。検討会は先生方の意見をまとめるというところまでとは思うので、この後、厚労省、政治家の方を巻き込んだ議論になっていくものと思います。明日、もう一度、論点の整理の会が予定されています。またフォローします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?外資系のメーカーはどこも事業整理を行い、新薬に特化してきていて、そういう会社に対して日本もインセンティブを与える方向に舵を切るのか、その辺りは要注目かと。とはいえ国内の製薬メーカーに対しての配慮をどの程度するのかということも必ず議論として上がると思います。う~ん、なかなかどのあたりが一番いいのか、難しい判断になりそうだなと思いますが、注目していきたいと思います。ではでは、また!



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