ツーリング
20代の頃、ゴールデンウィークの天気の良い日、
友達と2人でツーリングに行こうという事になった。
2人ともアメリカンタイプのバイクに乗っていて、2台で走ったらカッコイイだろうなぁ。
なんて、話してた。
当日、出かけようとしたら別の友達から連絡がきて、
「ツーリング行くらしいじゃん。
俺も行きたいんだよねー。
会社の先輩から借りてくるから少しだけ待っててくれないかな?」
まぁ、別にいいけど。
待ってると、どこで聞きつけたのか、また別の友達から連絡が入り
「ツーリング行くの?
俺も誘ってよ~。
従兄弟からバイク借りてくるから少しだけ待っててくんない?」
だってさ。
まぁいいけど。
待つ事30分。
ヒューン、ヒューン。
YAMAHA
FZ400R
キレッキレのスポーツタイプ
「お待たせ~」
凄いの乗ってきたなぁ
めっちゃスピードでるバイクじゃん!
よく貸してくれたナァ。
そんな話しをしてると、
バリバリバリバリーーーン
お待たせー!
イヤイヤイヤ。
ツッコミどころが多くてどこから言ったら良いかわからない。
「なんかさぁ、このバイク前ブレーキの効きが悪いんだよねー」
ってそこじゃないから、
その前に
「族車じゃん」
ものの見事なギラギラまぶしい紫色のもはや原型が何のバイクかすら分からない。
そう、彼の従兄弟は、現役の暴走族だったのです。
めっちゃうるさいヤツじゃん。
よく借りる勇気あったナァ。
なんて話しながらもこの日は、富士山まで統一しないバイク同士のツーリングでした。
捕まらずに済んでよかった。
オワリ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?