【読書サーフィン】蜜蜂と遠雷

こんにちは。いわしです。

読書サーフィン第一回は、最近読んでとってもとっても面白かった恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」(幻冬社刊)です。

直木賞と本屋大賞をW受賞した有名作。

国際ピアノコンクールに挑戦する人たちとその周りの人たちの群像劇です。秋には映画が公開されますね!

自分は生まれてこの方30年近く、学校の音楽の授業以外は楽器を習うこともなく、特定のアーティストにハマることもなく、音楽とは縁遠い人生を送っていました。

転機は2013年、ひょんなことから19世紀のクラシック音楽家を題材にした乙女ゲームのシナリオを書くことになり、突然100枚以上のクラシックCDを聴いたり、勢い余ってチェロを習い始めたりしました。30の手習いです。

まあそんなこんなで、ピアノのコンクールにももちろん縁はなく、その参加者の物語である「蜜蜂と遠雷」も、話題になってからも長らく読んでいませんでした。

映画化を機に本屋で文庫が平積みされるようになり、そろそろ読んでみるかと手を伸ばしたわけですが。

上下巻、一気読みしました。

続きが気になって睡眠時間削ったり、用事をずらしたりしたのなんていつぶりだろう。ハリポタ4巻ぶりかな?

蜜蜂と遠雷の書評なんて、今さら私が書かずとも名文がいくらでもあるので長々とは書きませんが、読了後に体調が良くなるほどの本は久し振りでした。いや本気で。


さて、長々と書く気はないと言いながら前置きが長くなりました。ここからが本題です。

この本を読んでいるときに私の心中に浮かんでいた作品をご紹介します。



・のだめカンタービレ (二ノ宮知子/講談社)

言わずと知れたクラシックマンガの決定版。このマンガ(&メディアミックス)が、クラシックへのとっつきにくさとかを取り払った功績は非常に大きい。

蜜蜂と遠雷の登場人物たちとはまた違う、十人十色な音楽やコンクールへの意識・姿勢が楽しい。


・SOUL CATCHER(S) (神海英雄/集英社)

「人の心が見える」能力に幼い頃から苦しんできた主人公が、音楽の持つ力を目の当たりにし、自分の能力を活かせる場所と信じて指揮者を目指す。

蜜蜂と遠雷の作中、音楽を映像のように聴く(観る?)シーンがあり、ソルキャを思い出しました。最高に美しいハーモニーを腹パンで表現するのはソルキャだけ!等、連載中も何かと話題になった異色作。

「絶望からやがて歓喜に至る物語」という点でも、蜜蜂と遠雷の登場人物の何人かに重なる部分がある気がします。


・麦ふみクーツェ (いしいしんじ/新潮社)

音楽にとりつかれた祖父と数字にとりつかれた父のもとで、音楽家を目指す大きな少年の話。

蜜蜂と遠雷に登場する「音楽はもともと世界に満ちている」という考え、昔どこかでそんなフレーズに触れた気がする…と思い出したのが、この本でした。

読んだのがだいぶ昔だったので内容うろ覚えのため、今日から再読はじめましたw




以上、三作品です。

ご存知の方、あるいはお読みいただければすぐにお分りになると思いますが、この三作品は、蜜蜂と遠雷に似ているわけではありません。

蜜蜂と遠雷がお好きな方の好みに合うとも言い切れません。

とあるしがない本読みが蜜蜂と遠雷を読みながら思い浮かべた作品として、もしご興味がわきましたらお手に取っていただけると嬉しいです。

また、「こんな作品もあるよ!」「私はこれを思い浮かべたよ!」などありましたら、ご一報くださると幸いです。


以上、いわしでした。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。よい読書ライフを!


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