正社員か契約社員か

正社員は良くて、契約社員は悪い。
そう信じていた20代前半の頃のお話です。
(今は正社員も、契約社員、果てはのどちらも正解だと思っている。)

ある会社から契約社員でオファーを受けた時、「契約ですか〜・・・では、すいません・・(正社員だと思ってた・・・)」と落ち込み、辞退した。

先方の人事担当者から発せられる「契約社員」という言葉も、どこか後ろめたいニュアンスを感じた。

まだ多くの人の中には「契約社員」はネガティブな印象があるはず。

なんで「正社員が良くて、契約社員は悪い」と思ったかを考える。

終身雇用という言葉が表すように、正社員はどこか会社に全て身を預け、安心感を享受するようなイメージがある。

正社員は、すべてを会社に預け、守られているという関係が成り立つ限り、他者に対して自分の人生を説明することは容易で、「この会社にいます。こんな仕事をしています。」でなんとなく生きている理由になる。

対して、契約社員は、あくまで契約期間があり、契約終了後の未来の選択を自身で考えなくちゃいけない。人生を説明するのに、ちょっと面倒だ。契約終了後どうするの?どう生きていきたいの?と問われる。

こう考えると、「契約社員は部が悪い」なと思う。人生を説明するのがちょっと面倒だから。

説明しやすい人生がいい人生かといえば、そんなことないはずで。説明しやすいほど単純な人生かもしれない。説明が面倒になるくらい遠回りした人生の方が楽しいかもしれない。

今となっては、会社と人生の関係は、個人がデザインしていく時代になっているので、個人が人の目を気にせず選ぶことが大事だと思う。
で、安定的な立場にいない方が、人から問いを浴びるはずで、実は問いを浴びた数だけ自分の人生と向き合う時間が増えて、人生の選択に責任を持って生きていけると思っている。

今の気持ちをまとめると
「正社員でも、契約社員でも、自分の人生の選択だと思って生きている人はかっこいい」


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