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【短編】

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#都合の良い男

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じわりじわりか、はたまたドカーンか。 わたしにとってそれは突然に。前触れさえもなく色のない世界が強制的に始まったんだから。許されてもいいと思う。少しくらいは。 欠如したと感じる。わたしの一部。 あの人はさようならすら言わなかった。ごめんねってただそれだけ。 ソファーに寝転がりながらボタン一つで、あら便利。すぐに来てくれるんだね。 微笑みながら数字を読み上げて、紙を渡して丸を渡し返されて「ありがとうございまーす!」って、これまだちゃんと温かいじゃんか。 わたしに利用された