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老害にならないために

どうも、老害対策室 室長のIWAOです。

これまでどの職場でも老害はいたわけですが、ここ数年、自分と同じ世代が会社組織で老害と呼ばれるようになりました。これは年齢的に自分が老害と呼ばれてもおかしくない状況になったということです。これは、気づけばJリーガーがほぼ年下で構成されていたとき以来の衝撃ですw

老害って何かって言うと、文字通りいい年齢や立場なのに周りに危害を加える悪意のある人を指します。ここで会社組織における老害の定義を考えてみます。

①尊敬されるのが当然だという偉そうな態度
②部下には厳しいが上の人だと態度が急変する
③時代が移り変わっているのに価値観が変わらない
④自分が言うことは絶対だとなぜか信じ込んでいる
⑤自分が仕事できないことを認めず老人という理由で逃げようとする

ネットで拾ってきた情報をまとめて5つに絞りました。

自慢話や批判的などの特徴は中二病バイアスがかかっているので除外し、感情型・激昂型、話が長いあたりの特徴は脳の劣化が原因とは言い切れないので除外しています。ちなみに脳科学的には40代から前頭前野の劣化が始まるみたいですね。

うーん、彼らも頑張っているのかもしれませんが、意図的に周りに迷惑をかけてはいけません。この先、こんなことを同僚に言われないように自分にできることを考えてみます。

相手の目線でコミュニケーションを取る

①尊敬されるのが当然だという偉そうな態度

これはまさに、お客様は神様理論で言うお店側の振る舞いをお客様が勘違いしてトレースしちゃっているアンチパターンに似ています。神様ってそんな態度でかくないだろって思うんですがw

僕が実際に尊敬する偉い人を見ていると、確かに強烈なオーラが出ていますが、その態度は紳士的で堂々としている人が多いです。その反面いい意味でクレイジーさも持ち合わせているといった共通点があります。

つまり彼らと比較すると老害は単なる「横柄」であることがわかりました。このご時世、パワハラで訴えられるのも嫌なので「横柄」の対義語である「謙虚」「低姿勢」を心がけたいなと思います。

犬と会話をする時って目線合わせますよね?ビジネスでも同じようにお客様だろうと同僚だろうと彼らと同じ目線でコミュニケーションを取ることを心がけようと思います。

社外の色んな人と交流する

②部下には厳しいが上の人だと態度が急変する

上司にペコペコして部下に叱咤する場面ってたまに見かけますね。これをセクショナリズムと言います。彼らは自己保身のために、目上の相手に気に入られるために権力の捕虜となり、そこで溜めたストレスを部下に発散している構造です。

これには顧客だろうが新卒だろうが、自分の価値観を保つことが必要かなと思います。相手に合わせたふるまいはマナーの範囲では必要ですが、価値観だけ一貫性を保っていれば、サイコパスにはならないと思います。

それを鍛えるために、社外の年齢や立場の違う人と積極的に交流します。セクショナリズムにもたらされた密閉された悪い空気を入れ替えていければ、色々な価値観からの学びはあるかなと思います。

新しい分野では1年生の気持ちで学習する

③時代が移り変わっているのに価値観が変わらない

老害は古い経験に依存している傾向があります。依存関係はドミノのようにひとつ崩れるとすべて崩れるリスクがあります。その経験依存症のせいで新しい価値観をダウンロードすることができません。サポートが切れたOSと同じ状態です。

トレンドやマーケットはめまぐるしく変化してるので、OSに当たる脳はなるべく最新の状態を保つことを心がけます。容量がいっぱいになったらゴミは削除して容量に余裕を持たせ、そこで新しい分野を学習するイメージです。

ビジネスでは何かを否定するときは必ず代替案を出すことは定石なので、古い価値観を否定するには新しい価値観が必要です。ある分野では博士だとしても、新しいことは1年生です。そこは謙虚に学ぼうと思います。

脳ある鷹は爪を隠す

④自分が言うことは絶対だとなぜか信じ込んでいる

自分は正しいと思い込んでいる状態を、社会心理学では認知バイアスと言います。誰にでも当てはまる特性ですが、高齢になるほど自信過剰になる傾向があると昨今注目されているようです。

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知識やスキルが低い人ほど自己評価が高くなることをダニング・クルーガー効果といいます。調べると偉人達の名言がいくつもヒットします。昔からあった社会的課題なんですね。

・「真の知識は、自分の無知さを知ることである」哲学者・孔子
・「愚か者は自身を賢者だと思い込むが、賢者は自身が愚か者であることを知っている」劇作家・シェイクスピア
・「無知は知識よりも自信を生み出す」生物学者・チャールズ・ダーウィン
・「私達の時代における苦しみの一つは、確信を持っている人間は愚かさに満ちており、想像力と理解力を持っている人間は疑いと執拗さに満ちていることだ」数学者・バートランド・ラッセル

つまり、思い込みが言動に出ちゃっている自信過剰にならないためには、謙虚に知識やスキルを向上させていくことが必要ですね。自信は心にとどめておきましょう。

チームワークで敵を倒す

⑤自分が仕事できないことを認めず老人という理由で逃げようとする

老害は仕事はできないから老害と言われます。仕事ができない人の特徴は、プライドは高いが自分に自信がなくガラスのハートを持っています。だから正しく報告ができずに他責にする傾向があるみたいです。

逆に言えば仕事ができる人は評価される人です。評価されるということは目標に向かって行動して成果を残す人だと定義しています。当たり前な感じもしますが基本は大事ですよね。

ただ30歳くらいから行動力は低下していく一方で、その辺から大きな課題に立ち向かうことが求められます。もちろん個のスキルをアピールしたい気持ちもありますが、個では太刀打ちできない強い敵が現れます。

チームを意識して行動しないと勝てない戦はまさにドラクエですね。年齢を重ねるにつれて強い敵を倒すためにいいパーティを組むことを意識しないといけないなと改めて思いました。

雑感

「老害」というエッジの強いワードを選んでしまいましたが、組織の足を引っ張らないためにできそうなことを挙げてみました。結局、老害は加齢を経験として自分を過信してしまい、組織が努力評価をした結果、あぶり出された存在なのかなと思います。

「老害にならないために」を思考してみて、僕が座右の銘を聞かれたときに答えている「質実剛健」の言葉が浮かびました。「飾り気がなく」というのがポイントですね。

飾り気がなく、力強くしっかりしていること。まじめで素朴であり、充実感があふれていて、たくましいこと。

筋トレだけでなく老害防止のために脳トレも習慣に取り入れることが必要だなと思った次第でした。

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