煙突 "さん"
煙突ってのは、謙虚な割に存在感がある。
煙突ってのはそれ自身のために生まれた筒ではなくて、煤混じりの煙を周りに撒き広げないように、という気遣い由来の筒である。
自己主張をするでもなくてただひたすらにひたむきに煙を吐くランドマーク。
町屋の景色に馴染むでもなく際立つでもなくただそこにある。
煙をもくもくと吐き続けるために。
そんな実直な人格に中に、上昇気流を生んで薪の炎に盛りをつける兄貴肌をひとつまみ。
人生の先輩、なんとなく尊敬、煙突"さん"。
いわん 2022/08/26
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