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Iwanといいます。Iwanの人生や思うこと。    【Iwanの兄について】

Iwanです。今回はIwanの兄についてお話ししたいと思います。


兄は、Iwanと9歳年齢が離れていて、性格は、兄がこの世で一番嫌いだった父と同じ寡黙で短気で頑固な性格で、人見知りな面も父にそっくりです。
まあ、このことを兄に言うとキレられると思いますが笑。

そんな兄は子供の頃、眠っていて朝目覚めると、いきなり父が馬乗りになって殴りだし、訳も分からないまま命からがら裸足で逃げ出し、近所の団地にある知らない方の家に事情を説明し、押し入れに隠れて助けられたという出来事があり、そのことがトラウマになり、父をついこの前まで嫌っていました。

そんな兄とIwanは、父と母が離婚をし、父が親権を取った為、父と男3人で暮らすことになります。
はじめの数年は、姉夫婦が同じ家にいたのですが、姉夫婦は引っ越し、男3人の生活になりました。

初めのうちは、父はご飯を作ってくれたり、しっかり仕事と家事を両立しようとしていましたが、酒とギャンブル好きの父は、時々羽目を外してしまいます。
酒を飲み、夜中に帰って来る為、晩御飯が夜中になったり、泥酔し、晩御飯を忘れて帰って来る為、晩御飯が無かったり。
当時は携帯が無いので、いつ帰って来るのか、晩御飯があるのかがわかりません。
なので、母の家や、姉の家によくご飯を食べさせてもらいに行ったりしていました。
また、給料が入ったその日に全額ギャンブルに突っ込み、電気、ガス、水道、電話が止められたりという事も度々ありました。

兄は当時、アルバイトをしていて、自分のお金がある為、そのお金を使い、御飯代を出してくれたり、買ってきてくれたりしていました。

そんな中、父は、Iwanの誕生日に、お祝いをする予定だったにもかかわらず、コンビニで大福や、お菓子などを買ってきてIwanに渡すと、ギャンブルをしに出掛けてしまいます。

そのことを知った兄は、父を探しに行きます。包丁を持って。

当時、ポーカーゲームを置いていた店があり、(そのゲーム機は、お金を入れるところがお札を入れるところしか無く、一回千円入れないとプレイ出来ない。)その店に父がいるのを兄が見つけると、
兄は包丁を出し、「○○してやるから表に出ろ。」
その兄の姿を見た父は、「わかった。帰ろう。」と言って、二人で帰ってきたという事がありました。

その後も父の素行にいつもイライラしていた兄。
そんな兄は数年後、ついに父を殴ってしまいます。

深夜に酔って帰り、騒ぐ父。そんな父を兄が怒鳴り、父の部屋に行き、話をしようとしていたのですが、座っていた父は立ち上がり、兄に近づきます。
身の危険を感じた兄は、父を殴ります。

吹っ飛ぶ父。
しかし、その後完全にキレた父。

Iwanの前で兄を袋叩きにしています。
仕事がバリバリの肉体労働で筋肉隆々の父。殴る度に家が揺れていました。

(兄が死んでしまう!)
Iwanは助けを求め、姉に電話します。
しかしながら、慌てて電話口で叫んでいた為、声が割れて何を言っているかわからない様。
Iwanは受話器を投げ捨て、兄を助ける為、「あんちゃんがかわいそうだろ!」
と言いながら、父の後頭部を何発か殴ります。
兄を殴るのをやめ、振り返る父。
父の右手が飛んできます。身をすくめた為、父の右手は頭上をかすめました。
Iwanは父の胸ぐらを掴み、殴りかかったとき、兄は、Iwanが父の胸ぐらをつかんでいた手を振り払い、「Iwanは殴らないでくれ。」と言いました。

その後、終わるのかと思いきや、また兄を袋叩きにする父。
完全にキレていて正気の沙汰ではありません。

Iwanはこの父を止める方法を考えます。
「○○すしかない。」

玄関にあったバットを持ち、父のもとへ行こうとするIwan。
その時、父が殴り疲れて手を止めた隙に、兄が父を突き飛ばし、玄関に走ります。玄関から父の方へ向かうIwanに兄が突っ込み、二人して玄関のドアをけ破り外へ吹っ飛びました。

その後、二人は家の前に流れていた川の対岸へ身を潜め、家の中の父の様子を見ていました。

父は髪と身だしなみをを整え、飲み直しに出掛けていきました。

兄は最初の父への一撃で、右手を骨折していました。
Iwanの家で最大の大喧嘩でした。

そんな短気で頑固で人見知りで寡黙な兄。
そんな兄は、数年後に結婚することになります。

その兄のお相手は、Iwanが当時働いていた飲食店の常連さんでした。

その方は、いつでもスマートで、とても優しく、上品で、とても気品の漂う方でした。

Iwanが働いていた店には、何度か数えるほどしか来ていなかった兄と、その常連さんがいつの間にかお付き合いしていました。
そして結婚するという報告と一緒に、その二人がお付き合いしていたという事を知ったIwanは、(短気で頑固で人見知りで寡黙な兄が、あの人と!?)と、とても驚いたことを覚えています。

その後、Iwanは兄の奥さんに、「兄と結婚するとは夢にも思いませんでした。」と言うと、「彼はとても優しいのよ。」と、にっこり微笑んで言いました。

今でも仲睦まじく暮らしている二人。
兄は奥さんの前では全く頭が上がらない様子です笑。

短気で頑固で人見知りで寡黙な兄。しかし時には、命懸けで弟を守り、奥さんを大事にし続ける、とても優しい兄です。

あんちゃん。弟を命懸けで守ってくれたり、面倒見てくれてありがとう。
奥さんといつまでもお幸せにね。


今日はこれくらいにしておきます。

次回は、来週か再来週に投稿したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。










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