見出し画像

最後のコインに祈りをこめて

こんにちは。てふです。
行って参りました初・お笑いライブ。

そのレポになりますが、3歩歩いたら忘れるような記憶力を元に書いてますので、内容の正確さはあまりないものとしてお読みください。


改めて見ても、すごく豪華な面々。


午前9時起床。
昨夜は何を着ていこうか、メイクはどうしようかとアレコレ考えていたらいつの間にか寝落ちしていました。
ちゃんと目覚ましセットして、しかも絶対に決められないのを見越して起床時間を早めていた自分偉い。

私が観に行くのは14時30分開演の2公演目。
お昼前には出発しないといけないので、お昼ご飯も兼ねた朝ごはんを多めに食べる。
その後はすぐに身支度。普段はあまりしないメイクもバッチリして、服も色合いとかしっかり吟味しながら決める。本当にデートに行くくらい気合い入れてました。

ちょうど出発する寸前。
スマホにインスタの通知が届きました。観たら盛山さんが仙台に到着したというストーリーがアップ。
ヤバい。推しがもう仙台に着いている。仙台ピアスの時の心情が蘇る。推しと同じ空気を今吸っているのだと思うと、心臓の鼓動が速くなる。前と違うのは、今日は会えるということ。やっと生で漫才が観れるのだと、胸がいっそう高鳴りました。

電車と地下鉄を乗り継いで、最寄り駅である勾当台公園駅で下車。
勾当台公園では餃子フェスなるものが開催されていたらしく、地下から地上に上がった瞬間、人がごった返していました。ビール片手に歩くおっさんや楽しそうに餃子を食べている家族がかなり多かったです。

いつもより人が溢れた街を歩き、開場時間ぴったりくらいに東京エレクトロンホール宮城に到着。
すでに行列ができていて、その列に並んで会場へと入っていきました。会場に貼られていたポスターとか撮りたかったのですが、人の波には逆らえず、やむなく諦めました。

かなり近い席。

開演するまでの間は、ツイッターやインスタのチェック。岩橋さんのほっこりする内容や山里さんと津田さんの仲良しぶりに微笑ましくいいね!を付けていました。詳細は是非ご本人様方のツイッターでご確認を。
後、MDCも新作アップされていました。すごく気になる内容で、家に帰ってレポあげたらすぐ見ようと決めました。


開演10分前。
前説で宮城住みます芸人のお野菜太郎さんが登場。ごめんなさい地元ですが全然存じ上げない方でした。黄緑のスーツとオレンジ色のネクタイ素敵でしたよ。
とても抑揚のある声で、大事なことだから何度も注意事項を伝えてくれていました。ごめんなさい初めてのライブなのでそれがフリだなんて気付けませんでした。まさか今ならスマホで撮影しても良いよというフリだったなんて思わなかったんです。

そんなこんななこともありつつ、お野菜太郎さんのおかげで会場も暖まり、いよいよ公演もスタート。
暗くなる会場。緞帳もゆっくり上がっていく。
ステージには垂れ下がった『よしもとお笑いラフェス』の幕とセンターマイク。上手側にはめくりがあり、薄暗い中でも登場するコンビの名前がぼんやりとわかる。
ライトの演出と共に出囃子が鳴る。絶対に生でないと聴けない音楽に、ようやく私の夢が実現するのだと感極まりそうになりました。
そして遂に、明るくなった舞台に芸人さんが登場します。


①EXIT
出てきた瞬間、会場大盛り上がり。
ちょうど登場と合わせて会場入りしたお客さんがいたらしく、そこから始まるお客さんイジリに、今、生でお笑いを観ているのだと実感させられました。
生で見ても兼近さんは爽やかだし、りんたろーさんもイケボだし、終始ずっと陽キャオーラ出てました。見ているだけで元気貰える。
披露していただいたネタは2本。1本目から2本目に繋げていく流れがスムーズで、若者言葉を含めた言葉や文脈とかの流れを大事にしているのがわかる漫才でした。見た目や口調で騙されるけれど、内容は芯が通っているし、色んなギミックがあって面白いんですよね。
ただ言わせていただきたい。仙台でも流石にもうタピオカは流行ってない。

②男性ブランコ
濃い緑茶の浦井さんとほうじ茶の平井さん。出演者の中では若手に属する筈なのに、なかなか渋みのある感じでした。
漫才に入る前にトークから始まったのですが、何かの拍子に平井さんのボケが止まらなくなる。ただただ静かに見守る浦井さん。一通りボケきって軽やかに滑った平井さんに、「生きて帰れると思うなよ!」とキレた浦井さん。
私の中で今日1番笑ったのここでした。キレた浦井さんも面白かったし、平井さんのボケがずーっと頭から離れません。あの人はいったいずっと何を言っていたのでしょう。
漫才も、平井さんの独特な言葉遣いや動きに魅了されるようなネタでした。果たして平井さんは無事に仙台から脱出できたのでしょうか。

③南海キャンディーズ
両手を上に広げたお馴染みのポーズでのご登場に、会場からは大きな拍手。
M-1に出場した頃から長年テレビで観ていたので、EXITや男性ブランコ以上に胸にグッとくるものがありました。最近では年明けのお笑い番組の時くらいしかネタを観る機会がないので、まさか生で観れるとは思いもしてませんでした。
しずちゃんの大きさにも、山里さんの鋭いツッコミにも圧倒されました。お客さんイジリも1番多かったと思います。あと、しずちゃんのヘビー級な一言に、会場が一丸となって同調した時の山里さんの咆哮はヤバかった。

④見取り図
きました大本命。暗闇の中でめくりが見えた時、会場のざわめきも相当なものでした。流れるドラムの音と軽快なメロディー。小走りでくるリリーさんと大股で歩いてくる盛山さん。その光景を観て「あ、本物だ!」と心の中で叫んじゃいました。推しは生きていた。推しが動いていた。もうそれを確認できただけで今日1日素敵な日になりました。
盛山さんのツッコミを生で聞けたのが嬉しい。どっしりとした姿や彫りの深い顔を見れたのも嬉しいのですが、声を聞けたのが何よりも嬉しい。なんだろう、声を聞くと姿を見た時よりも「ここにいるよ」みたいな感覚が強いんですよね。ただネタの内容的にお顔が両手で隠れてしまうような体勢だったので、もうちょっとお顔見たかったなーという気持ちもうっすらあります。次の機会の楽しみが増えました。
リリーさんのスラっとした細さと、しなやかな動きと体幹の強さにもびっくりしました。後頭部を盛山さんに凭れさせて爪先だけで立ち続けるなんてなかなかの身のこなしよ。めっちゃ足プルプルしてたよ。走る時の舞台から鳴るドタドタ音も、生でないと聴けない音だから、「リリーさんもここに確かにいるんだな」としみじみ思いました。
ネタの面白さもさることながら、生で見たお二人の格好良さに見惚れてしまいました。センターマイクを挟んで立つ姿。ずっと観てみたかった光景を目の当たりにして、改めて好きだと思いました。
後、あまり内容には触れないのですが、生ドンキーコングもいただきました。

⑤ダイアン
会場のお手振りに全て応えるユースケさん。ただ、ユースケさんが手を振るたびに照明の明るさが強くなる。恐らく、手を振るのが照明の強さの合図になっていたのかな?その掛け合いが楽しいのか数分やっていました。手を振り返すユースケさん可愛かった。
津田さんの滑舌なのか話すスピードなのか、2〜3回言葉が聞き取れない瞬間もありました。言い直しても全然聞き取れない。ご本人も噛んだような自覚があったのか、照れて笑ってしまってました。ユースケさんも堪えられず笑ってしまう。その空気がダイアンの仲の良さを物語っていて、ユースケさんも津田さんも可愛いかったです。

⑥プラス・マイナス
ピン芸人だったっけ?と思わされるくらい岩橋さんが前半ずっと喋りっぱなし&すごい芸を披露してくれました。むしろ兼光さんはマイク前に立ってから一度も動いていない気がする。
でも漫才のスイッチが入ると、兼光さんのクオリティーの高い物真似がどんどん繰り出されていく。本当、どんな声帯をしているだろう。観察眼に長けているのか、形態模写が得意なのか。物真似の質がすごい。
その物真似を上回っていく岩橋さんもかなりすごい。見様見真似な感じもあったけど、それができてしまうところがすごい。喋りも芸も多才で、生粋の漫才師ってこういう人のことを言うのかなと感慨深いものがありました。

⑦レイザーラモン
意外と漫才を見るのは初めてかもしれません。
HGさんの生フォーもいただけましたし、鍛え上げた肉体美にもお目にかかれるとは思っていませんでした。すごいスーツぱつぱつ。
RGさんの声量も楽器の音真似も、生で聞いても圧巻されます。マイク無しでも声が通るなんて肺活量すごいな。
他の芸人さんと比べると文量が短くなってしまいました。でも肉体美と声量で笑わせられるくらい、クオリティーが高かったのです。

⑧中川家
大トリは中川家。出てきた時の貫禄たるや。
ちなみにこの日は別会場でサンドウィッチマンも単独ライブをやっていて、空き時間の合間を縫ってそちらにもお邪魔してきたと仰っていました。本当にサンドウィッチマン好きだな中川家。
お兄ちゃんの剛さんの自由奔放ぶりには、礼二さんも会場も振り回されました。舞台を広く使って漫才を繰り広げるのは生じゃないと観れないなーと思いました。多分舞台の両端まで縦横無尽に使ったのは中川家だけだと思います。片側だけ広くとか、横切るために両端までとかは他のコンビでもありましたが、中川家は両端までのびのび使っていた印象があります。
あと、彼の有名な礼二さんの車掌ボイス(+新パターン)も拝聴できました。何度聞いてもすごい。



中川家の退場と共に降りてくる緞帳。
あっという間の1時間半。公演が無事終了しました。

もう感無量。満足感が半端ない。
ずっと笑いっぱなし。
こんな密度の濃い1時間半なんて、今まで体験したことありません。

会場の一体感や雰囲気にずっと呑まれていましたし、その場限りのアドリブや地元イジリをお目にかかることができたし、漫才は生物だというその言葉の意味を真に理解した気がします。
テレビでは確かに味わえないし、きっと通い続けるようになったら、テレビでは絶対に物足りなくなる。
劇場がある東京や大阪に住んでいる方々が羨ましくなりました。いつでも生の漫才に触れられる場があるなんて都会はいいなぁ。……いや、東京や大阪に住んだら間違いなく私の財布は破産してしまう。今の距離感がちょうどベストなのかもしれない。

規制退出に従いながら、東京エレクトロンホール宮城を後にする。
帰りにポスター撮ろうかと思いましたが、ここでも撮影する人の多さと帰る人の波には逆らえず、やむなく外に出ました。

食べ物を美味しく撮る技術はないのです。
ありのままをお送りします。



帰りは早めの夕食を食べに、久々の外食。
リリーさんが前にnoteで書いていたビッグボーイさんに行ってきました。
あいにく大俵ハンバーグはありませんでしたが、オーブン焼きのハンバーグがとても美味しそうだったので、そちらをいただいてきました。トマトソース×アボカド×チーズの組み合わせめっちゃ美味しい。

食後は運動がてら仙台の街をブラブラ歩き、夜の20時頃にお家へ帰宅しました。



帰る途中、今日の公演の感想をツイッターで見ていたのですが、岩橋さんのツイートにふと手が止まる。

座布団に埋もれるようにぐっすり眠っている盛山さん。恐らく公演前日に参加していた地元のお祭りの疲れが出てしまったのでしょう。
京都〜大阪〜宮城ってかなりハードスケジュール。多分飛行機で来て、帰りも飛行機で大阪まで帰ったんだろうなあ。そんなお疲れの中、お仕事だからだとしても、宮城まで来ていただいたのだと思うとすごく嬉しいし、楽屋や飛行機の中でちょっとでも休めたかなと心配になる。
MDCで語られた骨折の件もそうですが、自分が抱える痛みや辛さを一切表に出さないで、周りを笑わせるプロ意識の強さには純粋に惹かれます。すごいと思います。でも、いつか身体を壊してしまわないか心配。
いつまでも元気でいてほしい、健康維持に努めてほしいとツイート見ながら思いました。

リリーさんもnoteを更新されていて、仙台について語ってくれていてとても嬉しかったです。
会場の近くに美術館があり、今は有名な画家フェルメールの特設展示もやっていたので、リリーさん立ち寄ったりしないかなーとちょっとだけ思ったりもしました。短い時間の中でも仙台を堪能していただけて何よりです。


見取り図のお二方を好きになり、そこからお笑いにどっぷりハマって、遂には念願のお笑いライブに足を運ばせていただきました。
公演があることに早く気付けたことや仕事の休みがもらえたことなど、幾つものラッキーが重なったのもありますが、見取り図の「生の漫才は面白い/観に来て欲しい」という後押しがあったからこそ、今日のような楽しい時間を過ごすことができたのだと思います。
見取り図以外にも、なかなかネタを直接観ることができないであろうベテランの方々や、注目度が高い若手の方々の漫才を観ることができてとても幸せでした。
また機会があれば是非観に行きたいですし、長期休暇が取れれば、劇場にも足を運んでみたいと強く思うようになりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?