見出し画像

8/12 総評の総評 EAST編

https://doubledutchdelight.com/east.html

デライトイーストの総評がアップされました。ぜひ読んでチョネ。去年もそうだったんだけど、自分以外の人が書いていることが結構面白いのよね。

まず表現力のLisaのやつ。

「表現力」というと一概に何がとは分かりにくいですよね。パフォーマンスでは「お客さん/曲が主役」で「自分たちは名脇役」であるということ。そう考えると何が大事なのか順番が見えてくると思います。

そんな考え方は全くなかったから新鮮。なんというか彼女の優しさというか人間性が垣間見える気がする。僕はパフォーマンスをするときは圧倒的に自分とチームメイトが主役で、理解出来ない客は置いていくってスタンスだからさ。とにかくおもろいな。そのパフォーマンスは自分の為なのかお客さんの為なのか、そこに優劣は無いけど自分たちがどちらのスタンスなのかをハッキリさせるのは大事だよね。


構成力のYamatoさん。

デモの最後30秒~1分の構成が非常に重要だということです。ここが疎かになってしまっているチームが多いように感じました。ムーブも前半で使い果たしたし、デモ作りも疲れてきたしと、ラストの構成が疎かになってしまう気持ちはよく分かるのですが。どんなに途中の展開が面白い映画でも、結末がダメであれば、好きになれませんよね? 同じ話だと思います。

めちゃくちゃ当たり前のことなんだけど、作るのに疲れて最後は投げやりになるっていうあんまり言語化されていないあるあるに触れていて感動しました。難しいけどクリエーションの段階で最初から飛ばしすぎず3分間のバランスを考えるのが大事ってことやね。


オリジナリティのKozy a.k.a JUNKNESSさん。

全体を通して、例年よりミュージカルのようなストーリー仕立てとなった作品が多く、非常にワクワクしたのですが、それらのほとんどがスキルが追いつかず、評価ポイントのチャンスを自ら失っているチームが少なくなかったように思います。

これとほぼ同じことをYamatoさんも書いていた。

全体を通じて、今大会はコンセプト系のパフォーマンスが多かったように思いました。それ自体は全く悪いことではないのですが、少しダブルダッチの基礎力がおざなりになっているチームが多いように感じました。

で、満を辞して僕の総評に触れるんだけど、

技術は武器です。技術に自信がないから構成や表現で勝負をしようとしていませんか? はっきり言って逆効果です。技術があるから表現に深みが生まれ、構成の幅が広がり、オリジナリティ溢れる技が生まれ、ミスが減るのです。他の四項目は全て裏打ちされた技術力の先に存在するものです。なので技術は常に磨くものだと心得てください。


チョ〜〜〜〜〜〜いいこと書いてやんの!!!!!


こういうことなんですよね。技術がないから他の領域に逃げるのは間違ってはいないけど正解でもなくて、結局技術があるからこそ色々出来る幅が広がるんだよね。ま、ブルーピリオドの受け売りなんだけどサ。とにかく王道のダブルダッチをしたい人も、コンセプトのハッキリしたダブルダッチをしたい人も、技術があれば損はしないよってこと!!!


最後にTO-MA。彼は完成度を担当していた。

毎回言われていると思いますが、やはり全体的にミスが多いです。ミスがあるということは完成度の点数が下がるのは必然です。逆にノーミスで演技を終えたチームはまとまった安定感のある演技に見えるので、点数も伸びてきます。もちろん難易度に応じて評価も変わるため、攻めるのは大切なことですが、むやみに練習をしても意味はないと思います。
練習中にミスをした時、なぜ失敗するのかということをもっと深く考え、出た答えに対してチームで「決まり事」を作るとミスを減らすことができると思います。

これも本当に本当に当たり前のことなんだけど大事ですよね。自分達の力量を知ることがいいパフォーマンスの第一歩だよねってこと!


ていうか読んでいて改めて感じたんだけど、総評って当たり前のことしか書いていないな。もちろんその人にしか書けないメッセージもあるんだけど、要約すると、基礎を徹底しろ! 何がしたかをハッキリさせろ!山場をちゃんと作れ! 他の人のやっていない技をやれ! ミスをするな! ってことだよね。こういうのって先輩だったり先生だったりに絶対言われることだし、なんなら自分たちでも気が付けることだと思う。そんなん言われすぎて耳にタコだ出来てるよって人も多いと思うけど、そういうのを言われても鬱陶しく思われないくらい説得力がある人がジャッジに選ばれるてことなのかも知れない。自分で言うのもなんだけどね。でも僕も胡座かいてたらアカンのよね。常にアップデートしないと。なんで自分への戒めも込めて今年の総評は書きました。自分はイロモノだから上手くなくても許されてるって甘え無い為に。

というわけでバババっと総評の総評書いちった。これでやっと話したいこと話しちゃいけない呪縛から解放される〜〜〜〜〜〜〜〜!! とにかくやっぱり面白かった!!!!!!!!!!!! 今年は入賞チーム以外の点数も発表されるということなんですが、他の人と自分との比較が面白い。詳しくは言えないけどさ〜〜〜〜〜〜このチームのあのムーヴ良かったよねってのはたくさんあります。ま、これでイーストはおしまい!! 10日後にはNEXT HEROS EASTです!!! 最強のティーンを決める大会! こちらも非常に楽しみだ。

あ、最後にこれだけ言いたかった。Kozyさんが当日の表彰式でフェアリージャパンの方の発言を引用して、「審査員を知ることが大切」と仰っていました。これってジャッジに媚びればいいってこと?って感じる人もいると思います。そんなことはないんだけど、でも同じくらいの出来の2チームを比べてときに、自分の好みの方に点数を付けてしまうのも事実です。じゃあ結局審査員に媚び売るのが正解じゃん!!!審査員と普段から仲良いやつは有利じゃん!!!!ってなりますよね。僕も選手として大会に出るときにそういう怒りを感じたこともあるし、逆に審査員をする時にそういうことを言われている気がして不安になったりもしました。でも最近一つ答えが出て、そもそもパフォーマンスに点数をつけて勝敗を決めること自体がめちゃくちゃ無粋であるということ。ダブルダッチを通じてパフォーマンスを披露することは素晴らしいことで、そこに好みの差はあれど優劣は存在しないはずです。しかし、人間ってのは愚かなので、一番を決めたくなっちゃうんですよね。だから大会を開いて誰が一番なのかを決めてしまうのです。その過程で多くの人間が苦しむことも分かっているのに。

パフォーマンスはフリースタイルと違って明確な点数の付け方が決まっていない以上、どうしても審査員の主観が入ります。偏りが少ないように色々な思想と背景を持つ人が審査員として選ばれますし、年々審査基準もハッキリしてきますが、それでも最後の最後は審査員の好みです。だから審査に対して文句言うなとか言いたんじゃなくて、結局全員が結果に満足出来る大会なんてないってことです。パフォーマンスという不明瞭なものにわざわざ順位をつけずにはいられない、それが人間です。

ってこと。最後にこれだけ貼っておきます。

そういうことだ。ブルーピリオド、読もう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?