ハッピーオールドイヤーの感想
あけまして!!僕は毎年元旦に映画を見に行くのが恒例になっています。今年は"魔女見習いをさがして"と"ハッピー・オールド・イヤー"を見てきました。魔女見習いは二度目だったのですが、なかなか楽しめました(そちらの感想もそのうち書きます)。今回書くのはハッピー・オールド・イヤーのほう。見ようと思ったきっかけは、美容院で読んだ雑誌にレビューが載っていたのが記憶の片隅にうっすらと残っていたから。正直見たい映画が全然無くて、一回見たけど面白かったし魔女見習いでいいかな、という思いでいたところ偶然こちらを上映していることに気づき、すぐさま見にいくことを決めました。ほとんど前情報を入れずに見たんですが、なかなか突き刺さるものがあっていい映画でしたので感想を書き連ねようと思います。めっちゃネタバレするので、嫌な方は見終えてから読んでくださいな。
と思ってちょっと書いたんですけど、纏めるのがクソダル〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜って思ったんでやめます!(これを書いてる時、なぜかtouch barも反応しなくてもうやだ!!!!!!!!!!!!!!!)
ってことでメモで色々雑に書いたんで、それを載っけときます。
・ここからスタート
ハッピーオールドイヤー
断捨離 過去との決別 曖昧
なにかを捨てる=思い出を捨てる
物事のおわりは両方が忘れたとき ピンクがいいやつ
ジーンが断捨離したがっているのは自分の過去と、親という過去の存在どちらも
ラストのジーンとピンクの会話、心のおける友達でも言えないことあるよねって感じ
ピンクが言ってたこと 真実がち お互い忘れようとしてたことを無闇に掘り起こせばまた悶着が生まれる 母親とエムはいい例
ピンクと兄は映画初出演らしい!すご!
・公式HPのあらすじ
タイ・バンコク。スウェーデンに留学していたデザイナーのジーンは、帰国後、母と兄のジェーと3人で暮らす自宅のリフォームを思い立つ。かつて父が営んでいた音楽教室兼自宅の小さなビルを、北欧で出会った“ミニマルスタイル”なデザイン事務所にしようというのだ。しかし、ネットで自作の服を販売する兄は“ミニマルスタイル”をよく分かっておらず、母はリフォームそのものに大反対!内装屋の親友・ピンクには、年内中に家を空っぽにするよう諭されるが、残された時間は1ヶ月弱…。
家じゅうに溢れかえるモノを片っ端から捨てて “断捨離”をスタートさせるジーン。
雑誌や本、CDを捨て、友人から借りたままだったピアス、レコード、楽器を返して回る。しかし、元恋人エムのカメラ、そして、出て行った父が残したグランドピアノは捨てられず…。いよいよ年の瀬。果たしてジーンはすべてを断捨離し、新たな気持ちで新年を迎えることが出来るのか?
一見ハッピーそうに見える、けど問題提起というか問いかけというかスッキリする話ではなかった
途中のコントラバスの子(めちゃくちゃかっこよかった!)とか父とか、決裂の理由が明かされないのも良かった なんというか説明し切らないところが妙に現実感がある 逆にカップルの初めてのツーショットのシーンはとても良かった あのシーンだけ救われた感ある というか辛い8幸せ2くらいの割合で、でそれって人生っぽいよねっていう感じ
先にみた魔女見習いと比べて現実の要素が強かった。アニメは何もかもハッキリしやすくて、問題を解決して道を作って進むもの。現実はそうは行かず問題を曖昧にして時間は流れる。じっさい色々と解決してない問題もあるよね。母とエムとかなんも解決してない、ありきたりな作品ならピアノをうらずに最後家族で思い出に浸って、なんなら父と和解みたいなパターンもあるとおもう、しなんならそうなると思って見てた。けどそうはいかないのが現実だよね。ジーンも譲歩してピアノは残せばいいのに、ミニマルライフへの憧れを捨てられない(仕事的に必要というのもあるけど)
ここまで書いて、この作品はジーンの心の天秤なんだと思った 仕事と家族 元恋人と今、過去と現在など ちょっとうまく書けないけど何かを選択するというのは、必ず後悔がついてまわるもので、それを吹っ切るのもなかなか難しいもんですよねって
心の話ばっかなので気になったことも
・みんないけてる
大変失礼だが、タイってスタイリッシュなイメージがなかったけど、出てくる人たちみんなイケてた 母を除いて 母だけは典型的たい人って感じ 老人は変化を嫌う ジーンはそういう意味でも過去を切りたかったのかな
ジーンスタイルいいし、顔も好き 服のサイズ感も良かった 上白Tかワイシャツ下黒ワイドパンツ以外きてなかったど ミニマル
さっきも書いたけどコンバス返したカフェ?の店員がめちゃかっこよかった 金髪ショート 今っぽいガール 力の抜けてるジーンとは対照的
エムは男前 兄もイケてた ピンクも
・英語とタイ語の関係
面接のシーンではジーンはタイ語、面接官は英語だった なぜ ジーンは留学経験あるから英語はできるはず、面接官もジーンと普通にコミュニケーションできてた。そういう演出? 風のタクトの赤獅子と神様の会話を思い出した
How to タイ語
っていう表記が何回も出てきた おそらくだけど邦画でそういう書き方はしない タイでは英語は割とみんなよめる感じなのかな
エムのカメラ、かっこよかった気になる てか借りパク多いなマジで笑
割とだらし無いというか自己肯定感低そうジーン 自分に貸したものなんてどうでもいいものとか自分からもの受け取りたくないって思われてるって思ってそう
人間関係リセット癖 共感 エムを蔑ろにした理由も不明確 けどそれがいい なんかわかる わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない わかる人はそれを自慢しそう笑
音楽めっちゃよかった 洒落てる 音響すごかった 母のカラオケのシーン 本当に隣の部屋の音漏れかとおもったし、後ろでドアが開くのも臨場感あった
とりあえず寒いしここで終わるか 明日にはまとめてアップしたい
ジーンの誕生日の写真 好き ホテルでビリビリに破いてたのは、本当は捨てて欲しくなかったのかも 捨てられなかったらピアノをとりもどしてたのかな
メインテーマは”断捨離” でも真のテーマは選択と後悔だと思う。なにかを選べば選ばなかったもののことを後悔するのが人間 ジーンは人間的で断捨離を通して選んでは後悔し、選んでは後悔し、それを繰り返している。元カレのエムのカメラのこと、返さずに捨てていれば今頃エムとミーは二人でシンガポールに行けたかもしれない。父のピアノ、捨てなくてもスタイリっしゅな事務所は構えられたはず。でもそうは出来ないのが人の性。
・もう一つのテーマは自己肯定
ジーンは容姿端麗で、デザイナーとしてもなかなか優秀、一見満たされた人間に見えるが実際彼女のこころは乾いていたと思う。節々に彼女の自己肯定感の低さが見受けたれた。例えば、エムのこと。留学を機に連絡を絶ってしまった。エムはジーンのことを愛していて、連絡を心まちにしていた。が、ジーンが連絡を絶った理由は釈然としない。これは自分なんかを愛する人間は大したことのない人間だということの表れなのかと だから留学というのを理由に関係を切ろうとしたのかな であとになってエムの母の死と、彼女が最後に望んだのがジーンのコーンスープと知って後悔する。さらにジーンの断捨離が理由で今の恋人ミーとの関係も崩してしまう。こんなついらいことがありながら、ラストシーンで親友のピンクにはなにも無かった、エムとミーは幸せにシンガポールに向かったと伝える。これも自分の悪い面を晒せば、ピンクを失うのではないかという恐れと、ピンクに相談することでまた一悶着が生まれてしまうことがだるかったからかと思う 結局は最後まで自分を愛せない人間の話だったのかな ホテルで家族が仲良かったころの写真をびりびbrに破いてベッドの上に置いておいたのも、本当はルームさいービスの人が捨てないことを期待してたのではないか 結局彼女は自分での選択を恐れている 彼女が自分を愛せないが故に 客観的にみれば優しい兄と親友のピンクという少なくとも二人はジーンに無性の愛を注いでいるのに彼女はそれを認められない
Filmarksのレビューで書いてあったこと、ミニマリズムの行き着く先はアイデンティティの喪失、なるほどね
SACの素子を思い出す。時計に筋トレ、私たちはそんなものに縋っていたのねってセリフを思い出した。
以上です。ざっくり言うと、とてもいい映画でした。おしまい。
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