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第4回:北京オリンピックと #岩永寝ろ(北京オリンピックでの #カーリング沼 マーケティングを振り返る)

北京オリンピックでのマーケティング活動を振り返るnoteですが、第4回にしてようやく北京オリンピックのことを書きたいと思います。
過去の投稿が気になる方はこちらからどうぞ。

山口剛史、北京へ

ここまでJCA公式YouTube企画「#カーリング沼 へようこそ!」を支え、「JCA公式YouTubeを日本一のスポーツYouTubeチャンネルにしようぜ!」、「北京オリンピック期間中はできるだけ毎日配信しようぜ!」と私たちに連日ファイヤーしてきたSC山口剛史選手でしたが、とうとう北京オリンピック本番を迎える段になって、

「オレ、北京オリンピック本番は会場入りすることになりそうだから、あとはよろしく頼んだ!」

と、北京に飛びました。流石に、「おい!待て!」って3回くらい言いましたが、北京から熱く盛り上げてくれることに期待しつつ、みんなで気持ちよく送り出しました。


Chinami Curling Information Center

北京オリンピックを直前に控え、なかなか広報活動への協力を得るのが難しかったカーリング女子日本代表でしたが、吉田知那美選手から

「北京オリンピックの会場の様子について、JCAのアカウントを使ってうまく協力して発信できないか」

との提案がありました。

今回の北京オリンピックのカーリングは、女子チームだけの出場というということで、帯同できるスタッフの人数も限られており、広報の役割を持った人を計画的に準備できていなかったところ、知那美選手からの願ってもない提案でした。
知那美選手は当初からフォロワー数13万人を抱えるカーリング界随一の人気アスリートではありましたが、その人気をカーリング全体の人気につなげようとしてくれる姿勢、本当にありがたかったです。
JCAのマーケティング担当として、一生足を向けて寝られないです。

ちなみに、北京オリンピックの情報が来るLINEグループの名前が「Chinami Curling Information Center」になっていたので(知那美選手がいつのまにか変えていた)、そのままYouTube配信の名物コーナーの名前になりました(CICC)。

現地の写真があると、本当にグッと親近感が増しますよね。

緊張感のあるなか、ビンドゥンドゥンをゲットするためにひた走る、夕湖選手、亮二コーチも最高でした。


過密すぎる配信スケジュールと #岩永寝ろ

北京オリンピックの予選リーグとライブ配信スケジュール

北京オリンピックの予選リーグは9試合。日本時間の10時、15時、21時のいずれかに組まれていました。

これまでカーリングのYouTube配信で一番ウケが良かったのは、いわゆる裏解説。テレビやストリーミング放映の裏で、より突っ込んだ解説を視聴者とチャットでコミュニケーション取りながら提供していくスタイルです。北京オリンピックでもそのようなスタイルも検討したのですが、表解説にJCAの協会員である両角(兄)さん、金村さんなどが頑張られている中で、そこにJCA公式がコンテンツを重ねていくのは筋が通っていないというところと、スケジュール的にも全ての試合を追いかけていくのは無理なので、断念しました。

その結果、「夜に試合が組まれていない日に、20時から配信」というスケジュールにすることにしました。1-3試合程度の振り返りと、次の配信までに予定されている試合の予習といった番組構成です。結果的には、注目すべき盤面を深堀するようなことができたので、TV番組では実現できないような、かなり面白いコンテンツになったと思います。

それでも予選リーグを追いかけていくのと並行して8日間のうちに5回のライブ配信をするというのは相当なハードスケジュール。
北京オリンピックの準備期間中に、できるだけ幅広にトップアスリートに声掛けをさせていただき、毎回3-4人のゲストに来ていただけたのは本当にオリンピック期間中ならではの贅沢だなと思いました。

ライブ配信の一部の作業を外注しようとも予定していたのですが、自分たちが発信したいことを伝えきるためには、自分たちの力でやり切るのがベストで、踏ん張りどころはここしかないという状況。

ベジータと戦っているときに(たしか、界王様から禁じられていた)界王拳4倍を使ってしまう悟空のような気合で、挑むことになりました。(オラのカラダ、もってくれ!!!)

・ 配信スケジュール作成
・ ゲスト手配、連絡
・ Zoom会議セット
・ 配信サムネイル作成
・ YouTube配信予約、配信操作
・ 北京オリンピック会場とのやり取り
・ 配信台本作成(ゲストとLINEで相談→パワーポイントスライド)
・ 配信資料作成(パワーポイント(試合結果も反映))
・ SNS発信(Twitter、Instagram、Facebook)
・ YouTube配信チャットコメント管理

ライブ配信は日本時間20時→私の住んでいるシカゴ時間の朝5時なので、気合入れて早起きすれば、仕事に重ならずに捌けるというスケジュール。日中、仕事(海外駐在員として英語で)と育児をこなしながら、上にリストアップした項目をこなしていたのは、自分でも信じられないです。というよりどうやって実現していたのか、思い出せないです。笑

このあたりは、視聴者の方からも当然の疑問としてあったようで、途中から私の体調を気遣う「#岩永寝ろ」のハッシュタグで盛り上がるという展開もありました。

ゲームの盤面を深堀しているのは、意外とこの期間の配信くらいなので、見返してみても面白い場面があったりします。
なにより、この北京オリンピック最中の、どうなるかわからない中でドキドキする空気感がアーカイブで残せているのは良いですね。

そして、日本代表はギリギリの戦いを勝ち抜き、準決勝の舞台へ駆けあがります。

「#カーリング沼 へようこそ!」も予定表にない延長戦へ・・・

第5回へ続く

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