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第5回:#カーリング沼 YouTubeで、できたこと・できなかったこと(北京オリンピックでの #カーリング沼 マーケティングを振り返る)

北京オリンピックでのマーケティング活動を振り返る企画、第5回(最終回)です。
第1回はこちら ↓

北京オリンピックカーリング女子日本代表の快進撃と最高潮の #カーリング沼

4位通過で準決勝に進んだカーリング女子日本代表。
準決勝進出を決めた直後のライブ配信はこちら ↓ でした。

決勝トーナメントに進んだ場合の心の準備をできていたわけではなかったので、このときのYouTubeの方も、本当に手作り感が満載です。
出演者・視聴者のテンションがまとめてアーカイブされているので、今見返すと、そのときの気持ちが思い起こされます。

そして準決勝スイス戦も快勝、決勝進出という未踏の領域に踏み込んでいきます。
決勝前のライブ配信 ↓ 驚きとワクワク感でいっぱいの回ですね。

試合の結果に心が揺さぶられる中、ライブ配信も、急遽番組を組んで、ゲストを呼んで、配信の資料も作ってといったてんやわんやでした。でも、やるっきゃなかったですよね。ここ頑張らずに、いつ頑張るの、という。

視聴者数も同時接続で8,000人は行っていたと思います。8,000人の視聴者の前で感極まってしまう場面もあったとか、なかったとか。(あった)

・ ・ ・

結果的に決勝は敗れて準優勝でした。
敗けたらどういうテンションで #カーリング沼 をやればいいのか、簡単ではなかったのですが、「銀メダルおめでとう!感動をありがとう!」ということで、この瞬間を一緒に噛みしめようということで、同じゲストに声をかけて、決勝があった直後にライブ配信をしました。

口惜しさと、嬉しさと、希望と、達成感と、感謝とが入り混じったこのときの気持ちは忘れられないですね。


#カーリング沼 YouTubeで、できたこと・できなかったこと

北京オリンピックで活躍してくれた女子日本代表、日本に残って熱い想いで見守ったアスリート、そして新規・古参のファンの方々、それぞれが盛り上がり、「#カーリング沼」のYouTubeライブ配信が、バーチャルではありますが化学反応を起こす「場」として機能したように感じます。

世界中の人が、仕事でもプライベートでもオンライン会議・ビデオ通話(Zoom、LINE、Teamsなど)をすることが当たり前になった時代だったからこそ、YouTube配信をライブで視聴すると、あたかも一緒にビデオ会議をしているような感覚になって、視聴者の方でも、カーリング選手を身近に感じたり、共感したりといったことも起きていたかもしれないです。

「バズる」コンテンツでもないし、視聴者を選ぶような側面もあるので、正直、メガヒットというようなYouTube企画ではなかったかもしれませんが、カーリングを何となくテレビで観ていた方のうち、何人かは、カーリングのことを身近に感じて、機会があればまた応援したいと思ってくれたのではないかと感じています。
実際今でも、SNSで、北京オリンピックで新しくカーリングのファンになり、熱心に追いかけてくれているような方々「北京組」もお見かけするので、そのたび、とても嬉しいです。

できなかったことは、このファンのエネルギーを、カーリングの強化、普及などにつなげていく部分です。カーリングが価値を提供し、ファンの方々、スポンサーの方々が受け取り、またカーリングの発展を支えていくような循環が発展には不可欠です。(ファンの方の中には、サポートする仕組みがないことに、やきもきされている方もいらっしゃったと思っています)

現在、日本カーリング協会の中長期計画を部門横断で議論し、JCAとして本当に目指すべきものは何か、あらためてしっかりと考え、示していこうとしています。その中で、ファンの方々、スポンサーの方々に支えてもらうことで、一緒に進められる何かを、また一緒に考えていきたいなというのがこの先、1-2年の目指したいところです。

最後に

北京オリンピックをきっかけに、カーリングをいかに盛り上げていくか、楽しんでもらうかということで、急遽、動き出したプロジェクトでしたが、多くの人に支えられ、北京オリンピックも、その後も素敵な形で継続することができています。あらためて感謝いたします。

私自身も、ヒトとしてたくさんのことを学ぶ機会をいただいています。

手探り、手作りで不格好ではありますが、少しずつ輪を広げて、カーリングを、より多くの人が楽しめるようになるといいなと願い、引き続き頑張ります。

(おわり)

(#カーリング沼 は、シーズン2へ続く!)


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