散歩
友人の子を預かって、散歩した。
胸からお腹にかけて温もりを感じながら、顎にあたる前髪を時折フーッと吹いてみたりする。
スー・・・スー・・・
しばらく進むと、寝息が聞こえた。
見下ろすと、長い睫毛が見える。
寝てるだけなのになんだか一生懸命でいじらしい。
寂れたデパートのベンチに座り、ゆっくり揺れながら彼女を見つめた。なんだかこっちまで眠くなってくるなぁ・・・
「んん!」
いきなり険しい顔したので少し慌てたら、すぐにまた寝はじめた。
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