27歳だった私の、恋愛カウンセリングルポ

恋愛がうまく行かないのは自分のせいなのでは?と恋愛カウンセリングに通った時の話。

>2011年06月27日
「自分正しの旅」

泣くであろうとは、予想していた。
しかし、それが思いのほか早く、そして激しく訪れたので、驚いた。

五反田から歩いて10分の、大きいけど古いマンションの一室。
向かう途中で不安になるくらいの明かりの少なさ。しかも夜。
キーっとドアを開けると、かすかなアロマの香りとともに、男女二人に迎えられる。

あぁ、もう、逃げられない。

登録用紙なるものを書き、ハーブティーを頂き、ふっと一息ついたところで

「本日は、どのようなことをお聞きすればよいですか。」

と微笑みをたたえて言われ、もう完全に腹をくくる。

今回、自分正しの旅として選んだのは、恋愛カウンセリング。

ネット検索からのため、結構な不安を抱え、入室したのだった。

観音様がいたらこういう話し方するんだろーなーっていう、ネガティブを一切排除した話し方をするオジサンが、カウンセラー。

自分の恋愛、幼少期の思い出、思い当たるコンプレックスなどを話すこと30分。

「ありのままでは、愛されない。その気持ちが、とても強いですね」

その言葉に、気づけば、私は、ガン泣きしていた。

「す・・・・すみません・・」
「いいんですよ。みなさん、いっぱい泣いて帰られます」

涙が引かない私に、彼は優しくも、淡々と言葉を続ける。

「好きなのに、うまくいかない。そういう人はたくさんいます。そういう人はインナーチャイルドが傷ついています。
そこを癒してあげることです。これからその作業をしていきましょう」

「・・・は、はい・・・」

たぶん、私は心から安心したのだと思う。

お金を払ったプロにより、意味不明だった症状に対し、適切な処置が施されるのだという予感。これ以上の安心はない。

インナーチャイルドとは、子ども時代の頃の記憶や心情、感傷の事。
お姉ちゃんであることと、太っていたことでからかわれた事。
私の場合はその二つで、傷ついているらしい。

「目を閉じて、今からインナーチャイルドに会いに行きましょう」

ゆっくりした音楽とともに、瞑想に入る。

詳しくは書かないけれど、30分かけて、自分のイメージするインナーチャイルドと目を合わせ、手を取り、抱きしめ、また来るね、とサヨナラする経験はかなり新鮮だったし、やはりまた私を泣かせた。

そんなこんなで、90分が終わる頃には、ほぼすっぴんである。
ティッシュどんだけ使うねん、である。

「お化粧が崩れてしまいますね」
「あはは・・・(笑)」

プロによって生み出される和やかな空気。気持ちい。

ものすごくスッキリし、下世話な五反田の街を、大手を振って駅まで向かった。

これもまた、あと2回、行ってきます。
次回は、父親との関係を洗うらしい。

ちなみに、心の傷はSEXにも影を落とすらしく。

「言いにくかったら、大丈夫ですよ」
という問いに、完全に心開ききってる私はガンガン答える。

結果、

「OK、それは性欲が強い、ということですね。問題ないです。」

って言われた。

せ、せんせぃ。。笑

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