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『ラテラルシンキング入門』要約・まとめ|常識を疑え

こんにちは、岩本竜斗です。

今回紹介する本は『ラテラルシンキング入門 発送を水平に広げる』です。

ラテラル・シンキングとは?

本書のメインテーマである「ラテラル・シンキング」とは何なのでしょうか?

それは「前提を疑って、別の視点から見ることでイノベーションを起こす思考力」のことです。

簡単に言えば、「常識にとらわれずに自由な発想しようぜ!」って感じの考え方のことです。

言葉だと分かりづらいと思うので、この問題を考えてみて下さい。

髪を乾かすこと、芝を刈ること、車を持ち上げることが出来るものとは?





分かりましたか?

正解は、「ヘアドライヤー」、「芝刈り機」、「ジャッキ」です。

ええ。答えが1つとは言ってませんからね。(すみません。怒らないで下さい…)

こんな常識にとらわれない考え方が「ラテラル・シンキング」です。

ラテラル・シンキングを行う10の方法

本書では、ラテラルシンキングを行うための10の方法が紹介されています。

1.前提を疑う
2.探り出すような質問をする
3.見方を変える
4.奇抜な組み合わせをしてみる
5. アイデアを採用し、応用し、さらに改良する
6. ルールを変える
7. アイデアの量を増やす
8. 試してみて、評価する
9. 失敗を歓迎する
10. チームを活用する

今回は上から4つを紹介します。

1.前提を疑う

ラテラル・シンキングをするためには「前提を疑う」ことが必須です。

前提とは「当たり前」だと思っていることです。

アインシュタインはりんごが木から落ちるのを見て「なぜ?」と疑問を持ちました。

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その疑問を多くの人は、「そんなの当たり前じゃん」と彼を嘲笑しました。

しかし彼は、当たり前の現象を疑い、「なぜ?」を突き詰めることで、引力の法則や運動の法則を発見しました。

人は過去の経験や、常識、人の噂などによって、「当たり前」を形成してしまいます。

そんな「当たり前」が自由な発想を妨げてしまうのです。

偉大な実業家であるヘンリー・フォードにこんな話があります。

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彼が上級職の志願者と一緒にランチに行った時の話です。

スープが出された時、その志願者は味を確かめる前に塩をふりました。

その行動を見たフォードは、志願者の採用を見送りました。

先入観に基づいて判断する人と一緒には仕事をしたくなかったからです。

「先入観」や「当たり前」は、発想の幅を狭めてしまいます。

そんな前提を疑うことが、ラテラルシンキングの最初のステップです。

2.探り出すような質問をする

次のステップは「当たり前」だと思っていることをあえて質問してみることです。

入社1年目に戻った気分で、「どうしてこれをするのか?」「これをする目的は何か?」「なぜこのやり方なのか?」と、「当たり前」だと思っていたことをあえて質問してみて下さい。

こんな質問を繰り返すことで、無駄な行動を減らせたり、本質に気付けるようになります。

ある大手のペン会社のお話です。

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重役会議でマーケティング部長はこんな質問を受けました。

「どうすればペンの売上を伸ばせますか?」

その翌月の会議で彼はこう答えました。

「その質問は間違っている。私たちは何を打っているのか、と尋ねるべきです。」

これを聞いた同僚はこう返します。

「そりゃ当然ペンだろ」

しかし彼の考えは違いました。

「いや、私たちはペンではなく贈り物を売っています。子どもが大学を卒業した時などの記念として、私たちのペンが送られているのです。」

彼は「なぜペンを売るのだろう?」「なぜ顧客はペンを買うのだろう?」と自分に質問を続け、「私たちは贈り物を売っている」という答えにたどり着きました。

ペンを贈り物として捉えたことで、その後売上は伸び大成功を収めたのです。

常に原点に立ち返って、「当たり前」だと思っていたことを質問し続けることで新たな発想ができるようになるのです。

3.見方を変える

次のステップは「視点を変える」ことです。

意識的に視点を変えて、違う角度から問題にアプローチすることで、画期的な解決策を生み出せるのです。

ビタミンCを発見したアルバート・セント・ジェルジはこう述べています。

「天才は、誰もが見ているものを見て、誰も考えたことのないことを考える」

偉大な業績を残す天才も私たちと同じ世界に生きています。

違うのは「視点」です。

同じものを見て、違うことを考えるからこそ、面白い発想ができるのです。

4.奇抜な組み合わせをしてみる

次のステップは「アイデアとアイデアを組み合わせる」ことです。

実は過去に起こったイノベーションは、その多くが違う分野のアイデアとアイデアを組み合わせたものです。

例えば人類最大の発明とも言われる、ヨハネス・グーテンベルクの印刷機も、「コイン印刷機」と「ぶどう絞り機」を組み合わせて出来ました。

他にも、

・「本」×「インタネット」=「Amazon」
・「ビデオ」×「インターネット」=「Netflix」
・「馬」×「エンジン」=「車」
・「パソコン」×「携帯電話」=「スマホ」

こんな感じで、「アイデア」×「アイデア」で偉大なイノベーションが起こるのです。

面白い発想をしたいなら、違う分野と違う分野を組み合わせることです。

まとめ

・ラテラルシンキングは、常識にとらわれない考え方
・「当たり前」を疑い、自問を繰り返す
・イノベーションは、違う分野のアイデア同士を組み合わせることで起こる

いかかでしたでしょうか?

ビジネスで成功したいなら、他人とは違う発想が必要です。

そのために「ラテラル・シンキング」を実践することが重要です。

ぜひ1度読んで見て下さい。

ここまでのご閲覧ありがとうございました。


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