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困っている方の場所になれば

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために政府から発表された、今週からの小中高校臨時休校要請。実際にきょうから休校になっている学校がほとんどです。大分市内の小学校は明日からの当面の休校です。

映像制作やIT事業を行っている弊社アイモット。大分市萩原にあり、事務所スペースと併設された約250㎡の多目的スペース「KATETE(カテテ)」があります。これから本格的運用をしていく段階で、現在は月1の自社主催のカテテナという交流イベントを実施しているだけで、ほぼ活用されてない空間です。



「この空間を困っている方の場所として使ってもらいたい」

コロナの影響が日に日に大きくなるにつれ、その思いが強くなりました。そんなときの、政府の学校休校要請。小学生のお子さんをお持ちで、家で留守にさせなくてはいけない親御さんの困った様子が目に浮かびました。我が家にも小1の息子がおり、共働きではありますが、祖父母との同居なので、そこまで困りませんが、そういうところは少数なのかなと思います。



「託児スペースとして運用できないだろうか?」

そうは思ったものの、とても弊社で子どものお世話ができるわけではなく、無責任に預かるわけにもいきません。そこでFacebookで、運用をしていただける方がいないか発信しました。数日経って、厳しいなぁ、と思っていたときに、携帯に電話が入りました。


「預かり保育・学童をしているMamanといいます。ぜひご協力できればと思い…」

働くママの応援団、というキャッチフレーズが印象的な、大分市東都留で一時預かり・学童保育をされているMaman(ママン)さんの代表、渡辺さんからの電話でした。話はどんどん進み、大分市内の小学校が休校となる3日後の3(火)から、KATETEでの預かり運営をしてくださる、ということになりました。少しあきらめかけていた中での知らせだっただけに、本当に嬉しい知らせになりました。


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あしたから、KATETEでの、一時預かりがはじまります。あまり大々的に宣伝していないので、まだまだご予約は元々Mamanさんで予定のあったお子さんぐらいではありますが、様子を見て受け入れられそうであれば、もっと広くアナウンスしていこうと思っています(もちろん、noteでも)。



これまでの自戒をこめて


これまで、国内をおそった震災や災害等で、ボランティアをされる方を見てきました。自分も何かできないか、そう思うものの、なかなか実際に行動に移すことはできませんでした。


今回の新型コロナウイルスの災害に対し、自分にできることは何だろうか、もっというと、自分だからこそできることは何だろうか、と考えて行ったとき、弊社の休眠スペースを活用してもらうこと、そして、出席できない方のための式典等の撮影協力(また別のnoteで書きたいと思います)でした。それは、これまでボランティアで動くことのできなかった自分への戒めとして行動する、という意味もあるんです。


決して、余裕のある会社ではありません。毎月、通帳とにらめっこをしながら、なんとかやりくりしている制作会社の経営者です。実際、イベントの中止でキャンセルになった仕事もいくつかあります。今後も予断は許しませんが、こういうときこそ、それぞれの得意をいかし、連携をとりながら、今回のような国難に立ち向かう、そんなひとり、そんな会社になれたらと思い、まずその一歩を踏み出せたのかなと思います。


もっと違うかたちで、記念すべきnoteの初投稿にしたかったのですが、おそらく忘れられない、この大きな節目に、きょうの思いを記したいと思います。

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