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「高知ひろめ市場」は私が誕生させた。1


ひろめ市場は私が誕生させた。「回想録」
帯屋町二丁目商店街の歴史を変えた「ひろめ市場」は平成10年10月17日に誕生した。

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 ●高知新聞 平成10年10月17日 (土曜日)朝刊
帯屋町に新名所ひろめ市場きょうオープン
 商店街に新名所誕生―高知市帯屋町二丁目の通称「ひろめ屋敷」跡地に建設していた「ひろめ市場」がこのほど完成。16日、商店街関係者ら約150人が招かれ、高知ならではの海の幸、山の幸を素材とする飲食や物販店など六十二店のテナントが集結した新しい商業空間の誕生を祝った。オープンは十七日午前十時。山海の幸など62店
 同市場は1月、「ひろめ屋敷跡地を商店街の西の核にしたい」という帯屋町二丁目商店街振興組合の岩目一郎理事長の熱意に大旺建設(高知市丸ノ内二丁目)が賛同して具体化した。
 土地を所有する民間都市開発推進機構(東京都)から同建設が五年間の期限付きで土地を借り受け、三階建ての駐車場を建設。その一階部分を岩目理事長が代表を務める有限会社「帯屋町二丁目」が市場兼イベント広場として運営する。総事業費は、駐車場建設に5億円、空調設備などに1億円、各店の内装に3億円の計9億円
 完成した市場はレトロ調の雰囲気で統一し、産地直送の食材を扱う飲食店ほか、焼きたてのパンや菓子、土産物や雑貨店など、〝土佐らしさ〟をアピールする六十二の店舗が並ぶ。
 この日は、落成式が「よさこい国体プラザ」と名付けられた市場南入り口のイベント広場で行われ、岩目理事長は「皆さんの協力で形はできたが、商店街の流れを変えるにはこれからが勝負だ」と意欲満々のあいさつ。橋本知事らが「商店街活性化のモデルケースとして期待している」とエールを送った。
 鏡開きの後は市場のお披露目。早速、「いらっしゃい」と元気な呼び声が飛び交い、市場は瞬く間に活気があふれた。
 「想像以上に立派。商店街の目玉になる」と関係者の評判は上々だった。(掲載記事全文)

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