高知ひろめ市場 誕生秘話 2
高知ひろめ市場 誕生秘話-2
今まで、私は帯屋町2丁目を使って数々のイベントを行っていました。そのどれもが成功か失敗かと聞かれると、8割ほどが失敗です。
商店街で計画したイベントは構想から計画・実施・報告まで、全て私自身で行い、結果の良し悪しが経験として、私の頭の中に貯まっていたのです。
しかもひろめ市場の場所がまだ地上げをしている時も、何度かイベント会場に借りており、この場所でどんな「モノ」が可能性があるかを挑戦してきました。
では、どんなイベントを考え実行したのか?
その頃のひろめ市場は買い取った土地に一部建物がある状態でしたが、帯屋町2丁目に近い角地の空きスペース(100坪ほど)を発見し、街の活性化の為にと、かなり話は難航しましたが、約10ヶ月間借りる了解をとりつけました。
そこに大テントを立て、小さな屋台村を営業することにしたのです。(テナントは日払いで集めた)軽食店は有限会社 帯屋町2丁目が直営し、饅頭や芋天屋などが出店しました。
特に日曜日は高知名物日曜市とつながる場所の為か、出店者が多く、魚屋・ケンピ屋・海産物屋・花屋など、屋台が寿司詰状態!
売れてましたね!魚屋は50万/日、饅頭とお好み焼40万/日など、商店街に居たら絶対にわからないマーケットがあり、そこに出店した店舗には壁も柱も無いただのスペースでこれだけの売上を稼ぎ出す。移動出店業者の商売に取り組む姿勢・考えの違い(街の甘さを痛感)をこのイベントで気づきましたね。
ちなみに、イベント市場の名前は『帯屋町自由市場』。
その後、地上げは進み今の1200坪に広がり、平地の駐車場を経営しつつ、残りの地上げを進めていた時に、またイベントが私の頭に浮かび、ただちにダメ元で交渉をはじめました。
既に駐車場を営業しているので、営業中は無理ですが、年に2日間休む日があります。なんとその日はよさこい祭り当日!祭り開催の為駐車場の出入り口がふさがれてしまう為に盆休み。
チャンス!
この二日間を帯屋町2丁目よさこいパークとして、
踊り子の休憩場や観光客の為の屋台村を開催!
これも大成功!
その後、この場所が突然利用できなくなってしまう。それは既にバブルが弾け、土地神話が無くなり、土地に対しての評価が下がり地上げ業者は倒産。
土地の転売が始まり最終の所有者に決まるまで2年間ほどかかったと記憶してます。
当初この土地を地上げしてホテル建設を計画していて、計画がまとまらなかった理由は投資に対する回収が難しい事が結論(自己調査による)。
高知で一等地ではあるが土地買い上げ金額や建築資金額・運営費を年間稼働率で計算した答えが
『 無理!』
その後いろんな企業や高知県・高知市等にも土地利用の相談に行ったと聞きましたが、世の中はまさに逆風が吹き荒れ、どの計画もまとまる事はなかったのです。
そして平成9年の年末が近づいた12月に私の頭に浮かぶアイディアがひろめ市場構想でした。
その中身は?
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