【祝サブスク解禁】ミリオンライブ最新ソロシリーズ 「M@STER SPARKLE2」全曲紹介(試聴・プレイリスト付き)
ミリオンライブのサブスクがいよいよ解禁されました。 ごく一部の最新楽曲を除いてほぼ全曲! コミック限定のレア音源も聞き放題。太っ腹だぜ! 今年秋にアニメ化を控えるミ リオンライブの気合を感じます。
おすすめの曲は山ほどあるんですが、この記事ではミリオンライブ最新のソロ曲シリーズ 「M@STER SPARKLE2」 の全曲紹介をやっていこうと思います。まだ出たばっかりでゲームには未収録、ライブ披露もしていなくて、いい曲だらけなのにあまり知られていないのは勿体ないと思ったからです。
しかも1月14日・15日に開催予定の 9thライブでは、このシリーズの楽曲を中心にパフォーマンスされそうな気配があります。ライブの予習という意味ではまさに旬。 ミリシタをずっとやってますという人も意外と未実装の曲には疎かったりしますから、 新規の人も余裕で追いつき追い越せます。
というわけで、M@STER SPARKLE2 (以下「MS2」) シリーズの全曲紹介を始めていきましょう! ミリオンライブ初心者の人もそれなりに読みやすく、アイドルの雰囲気を感じ取れるように書いていくつもりです。
M@STER SPARKLE2 01
01.アロー彗星 / ジュリア
MS2のトップバッターを飾るのは、ジュリアによる胸キュン青春ギターポップ。突然始まった恋のときめきを、力強くもキュートに歌いあげています。 思わず踊りだしたくなるこのワクワク感よ!
ジュリアはこれまでエモーショナルなロックを中心に歌ってきた 「ロックシンガー感」 強めのアイドルですが、本曲をもっていよいよ「アイドル・ジュリア」としての輪郭がクリアになってきた気がします。イントロやサビ終わりに繰り返し登場するギターフレーズがあまりに心地よすぎる。
02.Purple Sky / 北沢志保
志保の4曲目は、 黄昏時の切なさと静かな高揚を感じさせる、洗練されたハウスポップ。都会的でオシャレなサウンドに仕上がっています。
これまでのソロ曲はシリアスで内省的、どこか近寄りがたい雰囲気を感じさせていましたが、ここへ来て志保の中学生らしからぬ大人びたアイドルとしての魅力が炸裂しています。 孤独という甘いゆりかごから一歩踏み出す決意を穏やかに歌う、志保の新しい挑戦が詰まった一曲です。
03.K・A・W・A・I・I of the WORLD! / 野々原茜
カワイイは正義・・・・・・いや、カワイイは宇宙の摂理!
己の信じる道をひた走るあまり、「ウザ可愛い」という複雑な味わいのキャッチフレーズを手にしてしまった「寄り添い系元気押し売りアイドル」野々原茜。これまでは押しの強さとその裏にある優しさ・愛らしさに焦点を当てた楽曲が多かったわけですが、 この曲ではあまねく世界に潜む「カワイイ」 を説く、「カワイイの伝道師」とでも言うべき一面を見せています。
信号機だってビルだって良く見りゃカワイイ。 ただ、あなたがそれに気づいていないだけ。 いわんや、可愛さの権化・茜ちゃんの魅力をや!! この茜ちゃんのブレなさ、むしろ「カワイイ」 より 「格好いい」。 だからこそ曲調もバッキバキのファンクチューンに仕上がっているのでしょう。
04.あたためますか? / 佐竹美奈子
ソロ2曲目「SUPER SIZE LOVE」 が象徴するように、どでかい愛と爆盛りの料理で全人類を笑顔にするアイドルが佐竹美奈子です。過去の3曲は街中華の看板娘らしくアップテンポで元気な楽曲揃いでしたが、4曲目は一転して、温もりに溢れたミドルテンポのアコースティックポップとなりました。
この曲の魅力は、なんと言ってもサビのファルセットの美しさ、心地よさ。これまで地声で力強く歌い続けてきた美奈子の新たな魅力が爆発しています。 口に出さずともしんどさに気づいて勇気づけてくれる、美奈子の優しさに励まされる曲です。
05.HAPPY♪STEPPING‼︎DREAMING☆ / 天海春香
雨上がり、気持ちよく晴れた街を歩くウキウキ感をそのまま音楽にしたような、軽快で温もり溢れるポップスです。
失敗を繰り返してもめげずに前を向いて歩く春香のポジティブさにばっちりハマっていて、数ある春香のソロ曲の中でも 「等身大の春香」 に近い表現なのかなと感じています。バラエティとかに出てる春香を見て視聴者が「この子いいな」と感じるのって、 多分こういうところだと思うんですよね。
楽曲の終盤には名曲「乙女よ大志を抱け!!」のオマージュと思しき大サビがあり、ご丁寧に「レベルアーップ!」のコー ルを入れるタイミングも用意されているので、コールが可能になった暁にはぜひ大合唱したいところです。
M@STER SPARKLE2 02
01.ピカリピックアップ! / 高槻やよい
まさに高槻やよい総集編! 一度聴いたら忘れられない 「キラメキラリ」の決め台詞「ギターソロかもーん!」がいきなりイントロにぶち込まれるとは誰が予想できたでしょうか。
イントロでプチ上がったテンションそのままに、「はい、ターッチ!」 などお決まりのフレーズを散りばめつつ最後まで爆裂元気に疾走するゴキゲンナンバー。 それでいて、歌詞は超名曲 「スマイル体操」 を思わせる笑顔とちょっぴり涙の人生賛歌。 やよいの圧倒的ポジティブパワーに否が応でも元気をもらえる一曲です。
02.勇気のfragrance / 篠宮可憐
イントロ良すぎ曲。 気弱な自分を変えたいという可憐の強い想いが、メロディーと音色だけで伝わってきます。これまでバラードなど繊細な楽曲を中心に歌ってきた可憐ですが、ソロ4曲目にして力強さすら感じる明るいボップスを歌うようになり、成長を感じずにはいられません。
この曲はタイトルと歌詞も素晴らしくて、アロマが好きな可憐に合わせて 「勇気 の fragrance (香り)」となっているわけですが、勇気そのものを届けると言えるほどには自信を持ち切れていない可憐が、それでも辛うじて「私が頑張った勇気の残り香なら届けられる」と、控えめながらも大きな一歩を踏み出す様子が表現されているんですよね。 初期から応援してきたファンがこの曲を聴いた時の気持ちを想像するとヤバすぎる。
03.キミが真ん中にいた / 中谷育
育ちゃんは、子供っぽく見られるのを嫌がる子供らしさと、どこか冷静に「でも自分って子供だしな」と自覚する大人っぽさを合わせ持つ765プロ最年少、10歳のアイドルです。
ただ、しっかりした部分があると言ってもまだまだ子供だし、そうやって売り出していっているという面もあるからか、ソロ曲はすべて「子供らしさ」のある楽曲になっています。「キミが真ん中にいた」も、ご多分に漏れず「靴紐が上手に結べた!」みたいなところからご機嫌な1日を始めていく頑張り屋さんの曲です。
が、サビの最後には「好きを全部並べたら キミが真ん中にいた」と、解釈によっては恋のフレーズとも取れる一節が入っていて、子供と大人の重ね合わさった部分が隠れているなあと感じた次第。もちろん色んな解釈が可能だと思います。ちなみに育ちゃんの得意料理は目玉焼きです。キミが真ん中にいますね。
04.アイドルは、かく語りき / 松田亜利沙
これまでかなりパンチの効いた電波系アゲ曲を歌ってきた亜利沙。ソロ4曲目もイントロから尺八が鳴り響き、「むか~しむかし っていうほどでもないむかし」という亜利沙の語りから曲が始まります。
「今回もバカみたいに楽しいブチ上げ曲なのか……?」と誰もが思うわけですが、聴けば聴くほどエモほとばしる激熱ドラマティックソングであることが分かってきます。ちょっとこの曲は好きすぎるので長めに語らせてください。
松田亜利沙が何者かをシンプルに言うと「異常なほどのアイドルオタク」。そのオタク自身がおそれ多くも一人前のアイドルへと成長していく過程こそ彼女の物語なわけですが、「アイドルは、かく語りき」はまさにその過程を巧みに描いていると思います。
ぜひ歌詞を確認してみて欲しいんですが、ところどころ、亜利沙ではない誰かの言葉を引用している部分があるのです。引用符(“”)が付いているので分かります。
おそらくは憧れのアイドルから受け取った言葉なわけですが、曲が進んでいくにつれて、それは亜利沙自身の言葉にも聞こえてくるのです。遠い存在から受け取るばかりだった亜利沙が、いつしか同じ言葉を伝えられるほどのアイドルに成長していく。これは、むちゃくちゃバズった亜利沙のSSRイラストにも通じるテーマだと思います。
アイドルのしんどい部分も歌われていて、憧れのアイドル道は亜利沙にとって平坦でないことが分かります。なぜ亜利沙の物語が胸を打つのか、この曲でその一端を知れるのではないでしょうか。個人的なイチオシ曲です。
05.君に映るポートレイト / 如月千早
千早の物語については「頼むからアニメ『THE IDOLM@STER』を見てくれ!!」のひと言に尽きるわけですが、そんなアニメを通ってきたPの多くがミリシタで感慨深くなるポイントのひとつに、「千早の穏やかさ」があるでしょう。あの千早が……こんな風に仲間を思って……優しくなって……。
劇場版まで観たうえで、当然納得感のある変化であるとは思う一方、どこかあの”切れたナイフ”のような千早の存在がなくなってしまったような寂しさを覚える人も少なくないのではないでしょうか。
「君に映るポートレイト」は、そんな昔の千早に、今の千早が優しく語りかける曲だと思います。今の千早の中にも”あの”千早はいて、その存在を少しほろ苦くも、愛おしく思っているんだろうということがこの曲から伝わってきます。同時に、物語は続いているのだということを我々に感じさせてもくれるのです。
06.Dual Style Idol / 舞浜歩
舞浜歩の人間的な魅力をひと言で表現するなら「完璧とポンコツの同居」ではないでしょうか。ダンスは大得意だけど歌は苦手。単身アメリカに渡る行動力はあるけど、英語は「できる感」を出してるだけで全然できない。ピンク髪の格好いい見た目だけど、バンジーで泣いたりヘビで泣いたり三枚目な役割が多い。脳天気に見えて、ネガティブ。
「Dual Style Idol」は歩らしいスタイリッシュでダンサブルなサウンドに乗せて、そんなアンバランスさを「どっちもアタシのスタイルなんだ!」と肯定する曲です。
コンプレックスまで武器にできちゃったら、舞浜歩って無敵じゃん! まあ実際のところ、今の歩がどこまでこの考え方を実践できるのかは不明ですが、歩の大きな力になる曲であることは間違いないでしょう。ネガティブ思考に陥りがちな人、自分の欠点ばかり気にしてしまう人への応援歌だと思います。
M@STER SPARKLE2 03
01.恋のWa・Wo・N / 七尾百合子
あ………あややの新曲!??!? と思ったら百合子の新曲でした。ソロアイドルのひとつの完成形とも言える松浦亜弥のスタイルは、百合子の持つ圧倒的正統派アイドルオーラにベストマッチと言わざるを得ません。あまりにも初期ハロプロなので、もうここまで来たらプッチモニの「ぴったりしたいX'mas!」とかにあるようなダミ声の合いの手も入れて欲しい。
それにしてもこの曲は歌詞が可愛い。恋愛体質で独り相撲を取りがちな文学少女・七尾百合子らしさに溢れています。
なにこの「わー!」って。ベッドで足バタバタさせてるんか? 可愛すぎるだろ!! 全編にわたってキュンキュン感が充満しており今にも破裂しそうなんですが、極限まで上り詰めたテンションは最後の最後に訪れる「え~!?」というクソカワボイスでついに限界を超え爆発四散します。本当にありがとうございました。
02.ゆえに…なんです / 真壁瑞希
どこまでも透明な湖に沈み込んでいくような、クリアでディープなサウンドと歌声。百文は一聴にしかず、ぜひ再生ボタンを押してみてください。僕は「一体なんじゃこのオシャレソングは!!」とビビり散らかしました。
瑞希は数学が得意で、気持ちを表に出すことが苦手なアイドルです。論理を重んじる数学という軸を持つ瑞希が、非論理の塊のような恋愛の世界に触れたとき、感情をどう表現するのか。数学記号を用いながら揺れ動く心を表現した歌詞は必見です。「∴(ゆえに)」と「You make me」の韻、気持ちよすぎ!
03.ハッピーマイガーデン / 木下ひなた
再生して10秒くらいでどこまでも広がる青空と草原が脳裏に浮かんでくる、軽快なカントリー風ポップス。この曲は全編がサビと言っていいくらいずっとキャッチーなメロディーが続きます。心底楽しそうなひなたの歌声も相まって、聴いてるだけでウキウキしてくること間違いなしです。
そして歌詞もめっちゃ良い。北海道から上京してきたひなたは、自分のような普通の子が慣れない土地でアイドルとしてやっていけるのか不安で一杯でした。そのあたりの心情はソロ1曲目「あのね、聞いてほしいことがあるんだ」で察することができるのですが、「ハッピーマイガーデン」はそこからの大きな成長を表現していると思います。
明らかにソロ曲の間で物語を引き継いでいます。底抜けに明るい曲なのに泣けちまうよ! 作詞家さんは違うのにこういう仕掛けが入っているというのも、個人的には愛が感じられて嬉しいポイントです。
04.きみがくれた言葉があるから / 福田のり子
80~90年代のガールズバンドがライブのクライマックスで歌うような、壮大なロック・バラード。6分近い尺にふさわしい、メッセージ性の強い楽曲になっています。
自分にはかけてあげられない、人から言われることで初めて力を持つ言葉。そんな「お守り」の大切さを知っているからこそ、自分も仲間に、それぞれにふさわしい言葉をかけてあげられるようになりたい。でもそのためには、相手のことを深く深く知る必要があって、本気で向かい合うことには怖さもある。絆と、ためらいと、決心の歌です。
この曲を聴いて個人的に思い出すのは、のり子のメモリアルコミュ3です。ライブを前にして、いつも明るいのり子が不安をあらわにする。どうしても自分が「ちゃんと可愛い」のか、自信が持てない。だからプロデューサーに「ひと言」言って欲しい、というコミュです。
このコミュ自体は、のり子の可愛さが天元突破するばかりでそんなにシリアスではないんですが、そこでプロデューサーのかけたひと言がのり子にとっての大切なお守りとなって、この壮大な曲へ繋がっているのだとしたら、それはそれでめっちゃいいな、と思うのです。
05.セピアカラフル / 菊地真
「可愛い」と「格好いい」の狭間で永遠に揺れ動くアイドル、菊地真。本人は女の子らしく可愛い仕事をしたいけれど、ボーイッシュな見た目から王子様的な役割を求められる運命にあります。真の素晴らしいところは、(まあ多少の不満はこぼしつつも)ファンが求めるのであれば男役も全力でやり切る姿勢があるところです。
「セピアカラフル」は、そんな「格好よさ」に全振りの真をこれでもかと堪能できるロックテイストの失恋ソング。もう再生開始した瞬間に格好いい。本当に真の歌声は唯一無二だと思います。ユニット曲でも真がいるだけで厚みが増すくらいで、自分がアイマスの音楽にハマっていった要因のひとつには確実に真がいる気がします。家庭用アイマスの歌い分け機能は神。
「セピア」で「カラフル」という矛盾したタイトルも、「可愛い」と「格好いい」のアンビバレンツに悩む真を象徴していて、非常に良いです。
M@STER SPARKLE2 04
01.DATE PARADE! / 星井美希
最近ミリシタで、年末年始は1日に50人くらい振っているという衝撃の事実が明らかになったモテ小悪魔の化身・美希。そんな彼女の新曲は、友達以上恋人未満の奥手な男の子にヤキモキせずにはいられない、積極的な女の子の恋愛ソングです。
奥手な男の子への不満を歌う美希の曲と言えば「ショッキングな彼」もありますが、そちらでは「リードできるけどあえてしない自分ルール」と歌っていました。一方「DATE PARADFE!」ではリードしまくりで、同じ二人の歌だと仮定するなら女の子がいい加減シビレを切らしたのかもしれません。
疾走感溢れるギターとキラキラな電子音が乱れ飛ぶハイテンポなポップチューンで、楽曲を制作したユニット・Neko Hackerが提唱するところによれば「Kawaii Future Rock」と呼ぶのだとか。Neko Hackerはこの曲が好きです。
02.週末だけのハーレクイン / 百瀬莉緒
一週間の疲れや鬱憤を吹き飛ばす、ハチャメチャ楽しいディスコファンクチューン! これはもう「花ざかりWeekend✿」を思い起こさずにはいられないでしょう。作詞も同じ唐沢美帆さんです。
当時のユニットは属性縛りだったのでAngel属性の「4 Luxury」に莉緒は入れなかったわけですが、やはり大人組として、このみさんの飲み友達として、メンバーにいて欲しかったと言わざるを得ません。というわけで、ソロ曲でリベンジですよ。莉緒らしくAメロは少しメロウに、でもサビに入ったらしっかりハジけきる!
歌詞や音色がちょっと泥臭いというか、居酒屋感があるところが、シュッとした美人なのにどこか残念感漂う莉緒らしくて素晴らしいと思います。全然関係ないですが、メインコミュ123話ヤバすぎた。莉緒の担当Pになるのムズすぎる。あまりに“かわいい女”すぎるから…………………。
03.グローインミュージック! / 矢吹可奈
ついに可奈にめちゃくちゃなコール曲が来た! 可奈とファンが一体となって作り上げる、会場ブチアゲ間違いなしの疾走ロックチューンです。可奈のポジティブなエネルギーに満ちていて、めちゃくちゃ元気をもらえます。
日常のふとしたことでも歌にしてしまう、歌が大好きな可奈からしたら、観客と一緒に盛り上がれるこの曲は待望だったことでしょう。なにしろコール部分も歌詞にガッツリ載ってます。今はご時世的に難しくても、コールができる世の中が帰ってきたら絶対に絶対にライブで披露して欲しい一曲です。
04.折紙物語 / 白石紬
紬の3曲目は、これまでの2曲で感じられたような痛切さが鳴りを潜め、穏やかで暖かな印象の楽曲となりました。
それにしてもこの曲、歌詞がめちゃくちゃ難しい。使われている言葉は平易だし、なんとなくイメージは伝わるのですが、いざ具体的にどういう話なのか考えてみると難解です。
ひとまず自分としては、折紙と日々の営みをなぞらえているのかなと思いました。人の手で作る折り鶴は、どれも同じように見えるけれど微妙にひとつひとつ違う。日々綴られていく小さな物語も、同じように見えてかけがえのないものだ、というような。それを「あなた」に伝えたい、というところに、紬の成長を感じます。
紬の過去のソロ曲「瑠璃色金魚と花菖蒲」「さかしまの言葉」もこの曲と同じく中村彼方さんの作詞なので、繋がりを見いだして読み解くのも面白そうです。例えば、「瑠璃色金魚」は水面下の世界だけで生きる金魚の話、「さかしまの言葉」は掬い取られた金魚の話。「折紙物語」では、そこから空への飛翔が示唆されています。アイドル・白石紬の物語と重ねることもできるかもしれません。
05.絵羽模様 / エミリー スチュアート
「和」に強い憧れを持つイギリス人アイドル・エミリーのソロ4曲目は、日々のあらゆる出来事の積み重ねが、思いもよらず「わたし」を彩っていく成長の物語を歌っています。エモーショナルなエレクトロポップにエミリーらしい日本語歌詞の取り合わせが美しい一曲です。
「絵羽模様」とは、着物の縫い合わせた部分にまたがって続いている模様のこと。仕立てた状態をシミュレーションしたうえで布を染めるので、布だけ見るとどんな見た目に仕上がるのか、素人目には判断が難しいものです。この「絵羽模様」という曲では、日々の努力も失敗も、気付けばすべてが自分を作っていたんだという気付きが語られています。
この引用した歌詞の、最後の二行が大好きなんですよね。予想もつかない毎日が、想像もしない自分の輝きを生んでくれたけれど、それは単なる偶然ではなく努力の毎日があったから。むちゃくちゃ素晴らしい曲だと思う。一人でも多くの人に聞いて欲しい!
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01.Cross the future / 最上静香
家族からの理解を得られず制限時間を抱えているアイドル・最上静香。誰よりもアイドルに情熱を燃やしている彼女の4曲目は、暗闇を引き裂いて光を掴み取るような力強さを感じさせるロックナンバーです。
この曲を語るうえで外せないのは、ソロ2曲目「Catch my dream」の存在でしょう。それまで焦りばかり目立っていた静香が、子供の頃からの夢を追いかける純真な気持ちを歌った楽曲です。優しく明るい曲調、すべてのサビが「次のステージへ」で終わる歌詞からは、静香の未来に希望の光が見えてきたことを示唆しているようでした。
そしてソロ4曲目「Cross the future」の始まりを告げるのは、あまりに力強い「次のステージを目指して」のワンフレーズ。「Catch my dream」で夢を願っていた少女が、自分の力で未来を変えていく強い意志を手にしたのだと一瞬で伝わってきます。静香の純粋で泥臭い努力の物語が、新章に入ったと感じさせてくれる楽曲です。
02.プルメリアの花 / 萩原雪歩
果てしない透明感と、視界いっぱいに広がるきらめきを感じさせるようなエレクトロポップ。アイドルの分類としては「清純派」に属するであろう雪歩にふさわしい、大変“清い”一曲です。
タイトルになっているプルメリアの花言葉は、「内気な乙女」「情熱」「日だまり」「恵まれた人」。男の人と犬が苦手で自分に自信がなく、それでもそんな自分を変えたいという強い意志がある。お茶でほっこりするのが大好きで、あと実家がめちゃくちゃ太い……という雪歩にぴったりな花言葉すぎてびっくりします。ちなみに花自体も小さくて可憐な感じで、雪歩に似合うなと思いました。良く見つけたなこんなモチーフ。
雪歩と言えば地道に一歩ずつ、少しずつ成長していくアイドルなわけですが、この曲はそれを象徴するようにサビなどの伴奏で同じメロディーがずっとリフレインして、コーラスが加わるなどして少しずつ変化していきます。雪歩のこれまでの歩みと、出会いへの感謝が伝わってくる素敵な楽曲です。
03.Collier De Perles / 二階堂千鶴
二階堂千鶴と言えば、セレブそうでセレブじゃない、でもやっぱセレブ、なんか肉屋に縁がありそうだけど魂のあり方は完全にセレブというアイドルなわけですが、ソロ4曲目「Collier De Perles」ではその気高い向上心にスポットが当てられています。
「Collier De Perles」はフランス語で「真珠のネックレス」。この曲では、真珠が貝殻の中で隠れて成長していく様子に、誇り高く理想を追求する千鶴さんの姿勢が重ねられています。
涙は見せない。でも、なかったことにはしない。弱音を吐かず自分の中で成長の糧として、輝く姿を示し続けるのが千鶴さんの生き様なのです。たとえzoom通話中に「明日の仕込みのことなんだけどー!」と謎の男性の声が入り込んだとしても、千鶴さんのセレブとしてのあり方を疑う人はいません。なぜなら、千鶴さんが尊敬に足る人物だということを誰もが知っているからです。
04.Beautiful Believer / 所恵美
読モ出身の人情派ギャルアイドル・恵美のソロ4曲目は、クールに魅せるスタイリッシュなEDM。これまでのソロ曲を振り返ると、仲間思いで明るい恵美のパーソナリティーに寄り添った楽曲と、アーティストとしてのクールな魅力を引き立てる楽曲が交互に来ているようです。
この曲では「ネイルカラー」や「アイライン」、「リップ」などコスメ関連のフレーズが、強さやしなやかさを表現するために使われています。流し聴きしていたら気付かない程度に、ごく自然に散りばめられているのが巧みなところ。単純に曲として気持ちよすぎることも相まって、「ティーン狙ってまっせ」感がなくナチュラルに聴けます。でも刺さる人には刺さる。
恵美をアイドルとして売り出すなら、ファッションリーダー的な要素は外せないところでしょう。そんなプロデュース戦略を感じ取ることもできる一曲だと思います。
05.裏表深層心理 / 豊川風花
これまでの風花のソロ3曲はどちらかと言うと「優しくて包容力がある」という風花本人の性格に寄せた楽曲でしたが、ついに来ました4曲目、格好いい大人の女性としての風花! ジャジーなサウンドに乗せて少し気だるげに歌う風花のセクシーさと来たら、完全に危険水域です。
おい! なんだこの歌詞は!?!?! ちょっとゴールデンタイムには流せません。この曲をここまで完璧に歌い上げられたら、セクシー系グラビアのオファーはノンストップでしょう。本人はオファーにちょっと微妙な反応を示すかもしれませんが、曲の評判を聞いたら一瞬でやる気を出すビジョンも容易に浮かんできます。
M@STER SPARKLE2 06
01.ユニーク・スター・プレイヤー! / 双海真美
765プロが誇る最強のイタズラ双子姉妹、双海亜美・真美。MS2で先にソロ曲をもらったのは姉・真美の方でした。「ユニーク・スター・プレイヤー!」は、暴走し始めたら止められないトリックスターであると同時に天才エンターテイナーでもある真美の、周囲を巻き込んで楽しさを生んでいくエネルギーがこれでもかと詰め込められた一曲です。
ところでこの曲のタイトルの「プレイヤー」、普通の感覚だと「PLAYER」かなと思うんですが、歌詞の中で「PRAYER」と記述されています。「お祈り」という意味ですね。どういうことかと思って歌詞を読み進めると、こんな一節が見つかります。
寝る前の「おいのり」を共有している二人。一人が真美なら、もう一人は当然、亜美ということになります。そして、真美の基本立ち位置は私たちから見て「右」、亜美の立ち位置は「左」です。なぜ真美の「プレイヤー」が「P“L”AYER」ではなく「P“R”AYER」なのか、うっすら仕掛けが見えてくる気がします。
まあこんな推理ができるのも亜美の曲が発表された今だからなわけですが、ヒントは提示されていたんだな、と。とにかく亜美の曲が発表されたとき、その仕掛けの凄まじさにマジで仰天しました。詳細は亜美の曲でお話ししたいと思います。
02.わたしルネサンス / ロコ
芸術家アイドル・ロコは、日々おのれの情熱をアートとして表現することに余念がありません。“ロコナイズ”した言い回しをするなら、「パッションをエクスプレッションしている」となるでしょうか。分かりにくいと言われても、それがロコのこだわりでありプライドなのだから、仕方ないのです。
そんなロコのソロ4曲目は、曲者っぷりを存分に発揮したエレクトロニック・ポップ。ラップのような、語りのような独特の調子で、芸術への愛にとどまらない生き様と信念を歌い上げます。
理解されなくても自分の表現を貫き通す強い意志、どんな表現も「分からない」で終わらせず何かを受け取ろうとする感受性。聴けば聴くほど、ロコへのリスペクトが湧き上がってきます。カッコいいぜ、ロコ!
03.交わる季節 / 四条貴音
四条貴音は、765プロで最も謎めいたアイドルです。故郷は京都のようだけど、時々月を見上げて物思いに耽ることもある。凜としたお姫様のような格調を備えながら、平気で着ぐるみを着るし、二郎系ラーメンを連食できる。クールで幻想的な楽曲を見事に歌い上げたかと思うと、ガーリーでキュートな楽曲でとんでもない可愛さを見せたりする。底知れません。
そんな貴音の新たなソロ曲は、京都を散策している貴音の、18歳の女の子ありのままの姿が目に浮かぶ、オリエンタルなアコースティックソング。すごく自然体な楽曲なんですが、Aメロが4小節単位でなく3小節単位で構成されていたりと独特のリズム感になっていて、そこに貴音らしさがあるなと思います。むちゃくちゃいい曲。お気に入りです。
04.泣き空、のち / 伊吹翼
これまでは明るく楽しい曲や、シリアスでアップテンポな楽曲を歌ってきた翼。順番的にはシリアス寄りかなと思っていたソロ4曲目は、まさかまさかのR&B調ゆったりポップスとなりました。
翼は天才肌のアイドルで、少しレッスンするだけで人並み以上にこなすことができます。だからこそレッスンを面倒がる側面もあったわけですが、意外と仲間のためには頑張れたり、目標を与えられればやる気を出せたりする部分もあって、少しずつ成長してきました。
「泣き空、のち」ではそんな成長を遂げた翼の、自分を客観的に見つめ直す様子が歌われているように感じます。
すごい。すごいこと言ってます。翼が、自分に向上心が芽生えたことを自分で嬉しく思う。これはとんでもないことです。眠れる獅子が目覚めてプロテインをガブ飲みし始めたレベル。近年のイベントコミュなどでも成長著しい翼の今後に、ますます期待したいと思います。
05.シャル・ウィー・ダンス? / 徳川まつり
徳川まつりと言えば徹底的なセルフプロデュースで作り込んだ「姫」キャラクターで知られています。好きな食べ物はふわふわのマシュマロ、好きな生き物はウミウシさん。「はいほー!」「ほ?」「~なのです」などの独特なボキャブラリー。その世界観は強烈で、有無を言わさぬ迫力すらあります。
これまでのソロ曲はそんなキャラクター性を活かしたハイテンポ・ハイテンションな楽曲揃いだったのですが、なんと4曲目は80年代のアイドルを思わせるような、芳醇な香りすら漂うミドルテンポのポップス。いかにも「アイドル然」と髪をロールさせているまつりが実際に曲をリリースするなら、確かにこの方向性もあった! と思わず膝を打ちたくなる楽曲です。
なお、まつりがフィニッシュブローで用いる「急に素の語り口で感謝したり思いやったりしてくる殺法」ですが、この曲の歌詞にも潜んでいる気配があります。と言うか、歌詞なのに全編句読点が付いていて、まつりが語っている感バリバリなのがヤバすぎる。
06.Moonrise Belief / 天空橋朋花
まつりと並ぶ強烈な世界観の持ち主、聖母として子豚ちゃん(ファン)達を導く使命を自負するアイドル・天空橋朋花。その圧倒的なカリスマで仕事先のスタッフすら虜にし、プロデューサーに対しては試すような言動で「圧」をかけまくる一方、ごくごく稀なタイミングで15歳らしい無邪気さを見せる必殺のギャップの持ち主でもあります。
そんな朋花のソロ曲は、重厚で宗教的な色彩を帯びた楽曲揃い。4曲目「Moonrise Belief」は変拍子特盛りのプログレッシブ・メタルで、相変わらず「ほんとに15歳かよ!」と突っ込みたくなるメタルディーヴァっぷりを見せつけています。
歌詞は難解ですが、「当然の感情として初めからそこにあった聖母としての使命」とは異なる、何らかの感情の芽生えに戸惑っているように読めました。それはアイドルとしての感情なのか、それとも一人の少女としての感情なのか。色々な解釈ができそうです。
M@STER SPARKLE2 07
01.Play GO! Round / 大神環
小学生組の最年長(12歳)でありながらいちばん無邪気な、野山駆けめぐる765プロの太陽・大神環。これまでのソロ3曲は明るく元気な曲調だったわけですが、4曲目は大きな方向転換となりました。聴く人の背中を押して勇気を奮い立たせる、疾走感溢れるロックナンバー。これはもう、環が愛してやまないヒーローものの主題歌そのものでしょう!
ただ、ヒーローとは言っても、やっぱり環の歌なので正義がどうとかの話はしません。「全力で楽しみたい! 一緒に楽しもうよ!」という環の気持ちがまずあるわけですが、なかなか一歩を踏み出せない人たちの存在も環は知っています。だからこの曲は、笑顔のヒーローが背中を君の背中を押すよ、という歌詞になっているんです。
メリーゴーラウンドのように、環の遊びも日々繰り返されます。「Play GO!Round」の精神で次々に開拓される新しい遊び場(Playground)に、一緒に行こうよ! と環が手を差し伸べてくれる、そんな曲。ヒーローは最初から完璧なのではなく、自分の苦しみと向き合って成長するんだという描写があるのも大好きなポイントです。
02.Super Funky Piece!! / 我那覇響
ダ、ダンス☆マン! ダンス☆マンじゃないか!! 初期ハロプロの名曲の数々を生み出したディスコ・ファンクの名手がついにアイマスにやってきました。その楽曲「Super Funky Piece!!」は、タイトルの通り超ファンキー……というか、完全にゴダイゴの「Monkey Magic」だこれ!! もちろん分かってやってるオマージュでしょう。
響とはどんな動物ともすぐに仲良くなれる特殊能力の持ち主で、家には大量の家族(ペット)がいることで知られています。「Monkey Magic」と言えば、もちろんドラマ「西遊記」。三蔵法師の如く次々にお供を増やす響の人徳と明るい性格が、曲にうまく反映されているのではないでしょうか。
どうでもいい話ですが、765プロで西遊記の公演をするなら、響は調子こいて岩の下に封印されてそうなので悟空かなと思います。
03.it's me / 馬場このみ
765プロ最年長にして身長は下から3番目、セクシー&アダルティを自負しながら園児服も渋々着こなす姉御・馬場このみさん。言わずと知れた超超超名曲「dear…」を筆頭に、アダルティでありつつも、どちらかと言うといじらしい恋の曲、一歩踏み出す勇気の曲をしっとり歌い上げてきたお人です。
が、4曲目にして溜め込んできたセクシーが超新星爆発しました。曲調は予想だにしなかったトラップ系ヒップホップ。イントロのアンダーグラウンド感、半端ないです。暗闇の向こうから屈強な男どもを引き連れてゆっくり登場してきても不思議じゃありません。
歌詞もまさしく“強い女”。「優しいは褒め言葉じゃない、頼れるの方がずっと良い」。自立した一人の大人としての本音を、ためらうことなく主張します。むちゃくちゃカッコいい歌詞です。が、それだけで終わる曲でもありません。
オイオイオイ! それまでむちゃくちゃ強気だったのに急に「だもん」って何ですか! やめてやめて! 可愛すぎるのやめて!
リアルに考えると、24歳ってまあ大人だしそう振る舞うべきなんですが、自分が24歳のとき「ちゃんと大人」だったかって言うと全然そんなことなかったです。いつも頼れるこのみさんの内心にこういう幼さがあるというバランスも、当然ありうるなと思います。
04.パーフェクトゲーム / 永吉昴
オレッ子ベースボールガール・永吉昴は、一見近寄りがたそうな見た目からのめちゃくちゃなフレンドリーさと可愛い声で同級生男子を「俺、最近永吉のこと気になるかも……」と惑わしていることでお馴染み(妄想)です。
そんな昴のソロ4曲目は、まさに“今”な感じのするダンサブルなロックナンバー。これまでのソロ曲ではその意外な可愛さや爽やかさなどに焦点が当たっていましたが、この「パーフェクトゲーム」では傷だらけになっても夢を実現してやる!という覚悟と突破力が歌われています。
ストレートにカッコいい。個人的にライブでの披露が特に楽しみな曲です。曲調も大好きだし、メッセージ性もグッと来ます。魂の籠もった熱唱を見届けたい!
05.しあわせエンドロール / 春日未来
ミリオンライブのセンター・春日未来は、誰が意識するわけでもなく気付けばみんなの真ん中にいるような存在です。怖い物知らずでアホと紙一重、だけど仲間思いでポジティブな発言力・行動力が人を惹き付ける、そんな「ほっとけなさ」のあるアイドルだと思います。
これまでの未来は明るく勢いのある「センターの盛り上げ曲」ど真ん中を歌ってきましたが、4曲目「しあわせエンドロール」はアニメのエンディング曲を思わせるゆったり温かいバラード曲。おいおい……春日未来の物語、終わっちまうのか!? と思いきや、そういう曲ではありません。
最高に楽しかった今日が終わっちゃうよ~! という曲なんです。未来にとっては毎日がかけがえのない1日で、寝るときにエンドロールが流れてくるくらい充実しているってことなんでしょう。中2のアイドルでこの純真なマインドを保てるの、得がたい才能だと思います。だからみんな未来のことが好きになって、ほっとけないと思うんじゃないでしょうか。
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01.美!美!美!ビルドUP!! / 高坂海美
えっ……「Y・M・C・A」始まった!? と思ったらビリーズブートキャンプでした。何を言ってるか分からねえと思うが……。誰も知らないうちに運営から765プロの筋肉アンバサダーに任命されていたっぽいアイドル・高坂海美の4曲目は、「女子力」と「運動」をこよなく愛する彼女らしいエクササイズ・ディスコです。
この曲を支配しているのは、底抜けのポジティブパワー。一緒に頑張ろー!良くできたね!輝いてるよ!やり切った今日にハイタッチ! アイドルが全力で励まして、併走して、褒め称えてくれます。
もはや歌詞はパッと見よく分からない。分からないが……とにかくなんか楽しい感じなことは分かる! 歌声、サウンド、歌詞、すべての要素にプラスのオーラがみなぎる快作です。ちなみにソロ4曲中3曲が筋肉に関連しますが、ソロ2曲目「恋愛ロードランナー」の直球恋愛ソング路線も良いので是非聴いてみてください。
02.Contrastet / 桜守歌織
23歳で音楽教室の先生からアイドルに転身した歌織さんの3曲目は、出会いと挑戦の喜び、ワクワクに溢れた軽快なポップチューン。この曲はサウンドも最高ですが、歌詞が本当にめちゃくちゃ良いです。歌織さんの純粋で前向きなところ、少し子供っぽいキュートなところが鮮やかに描かれています。
もう歌い始めから良すぎる。「もう大人だから」とためらった夢の入り口、勇気を出して飛び込む歌織さんの軽やかな一歩!
この曲のタイトル「Contrastet」、最初はなんで「Contrasted」じゃないんだろうと思ったんですが。歌織さん役・香里有佐さんのツイートによれば「Contrast」と「tet」を組み合わせた造語とのことでした。じゃあ「tet」ってなんだって話ですが、綴りこそ違うんですが「カルテット」「クインテット」の「テット」じゃないかという気がします。
つまり、“あなた”と“わたし”がいるとき、そこには必ず違い(コントラスト)がある。その違いこそが、私たちだけの音楽を生み出すんだと。そして、それは出会いの数だけあるのだと。違いを認めて肯定し合う、人間賛歌のように受け取れました。
最後にもうひと言だけ。
サビがこのフレーズで終わるの、かわゆすぎ!
03.オン・ステージ・プレーヤー! / 双海亜美
765プロが誇る最強のイタズラ双子姉妹、その妹・双海亜美。もともと初期のアイドルマスターでは、「双海亜美」という1人のアイドルを亜美・真美が演じていたという設定でした。見た目も性格もソックリな2人は、今でこそ個別にプロデュースできますが「2人で1人」だったのです。
そんな亜美の新曲が発表されたとき、誰もが「ん!?!?」と思いました。先に発売された真美のソロ曲と、微妙に違うけれどソックリだったからです。いや、ソックリというか、これはもはや……。
そう、双海亜美・真美の新しいソロ曲は、それぞれが個別の楽曲として成立しながら「同時再生すると2人が掛け合いしながら歌うひとつの曲になる」という超絶ギミックが仕込まれていたのです!
単にまったく同じ曲というわけではないのがポイントで、もうお互いにコール入れ合ったり、会話したりしてるんですよね。そしてキメるところではぴったり息が合う。なんちゅうことしてくれるんや……。正直、初めて同時再生を試したときは感動でベシャベシャに泣いてしまいました。これを愛と言わずして何と言う。SUPER BIG LOVE!!
しかも二人の曲タイトル、「ユニーク・スター・プレイヤー!」と「オン・ステージ・プレーヤー!」の最初の2文字を合わせると「ユニオン」になる。作詞はあの松井洋平さん、分かってやってるに決まってます。すげえよ。すごすぎる。ただただ感謝です。
04.愛のMagic! Once Again! / 島原エレナ
プラジル生まれでダンスとサッカーをこよなく愛する、笑顔の眩しいハーフアイドル・島原エレナ。そのソロ4曲目「愛のMagic! Once Again!」を提供したのは、沖縄発のダンス&ボーカルユニット「DA PUMP」でプロデューサーを務めたシンガーソングライター「m.c.A・T」です。
曲調は爽やかで少し切ない、温かみのあるダンスポップ。これまでの明るく楽しい路線からちょっとずらして、いつまでも聴いていられる優しい楽曲となりました。
ちょっと落ち込むことがあって暗い顔をしている「キミ」に寄り添い、一歩踏み出す勇気が出るまで相談に乗って、引っ張ってくれる。ソロ2曲目「ファンタジスタ・カーニバル」でも「勇気ならワタシがあげるカラ」と歌っていましたが、「愛のMagic! Once Again!」ではもっと親密な空気が感じられます。前者はステージ上のアイドルとして歌い、後者は友達のような存在としてラジオなどで語りかけているイメージでしょうか。愛情豊かなエレナらしい、素敵な楽曲です。
05.ピンクローズアプローズ / 水瀬伊織
水瀬財閥のお嬢様・水瀬伊織は、何もかも与えられるだけの生活に満足せず、自分だけの栄光を掴み取るためにアイドルになりました。高飛車でワガママ、だけど意外と仲間のことをしっかり見ていてリーダーシップがある。そして夢のためには泥臭い努力も厭わない芯の強さを持っています。
そんな伊織の新しいソロ曲「ピンクローズアプローズ」は、メロウでドリーミーな、エレクトロニカ調のバラード。繊細でキラキラとした音色からは、伊織の気高さ、上品さが感じられます。一方歌詞はというと、洗練されているとは言いがたい努力と決意、やっと手にした夢の向こうが語られているように思えます。
ピンクローズの花言葉は「感謝・感銘」。アプローズは日本語で「喝采」です。いつかこの曲がライブで披露されたら、その時は割れんばかりの喝采が起きるに違いありません。
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01.稲妻スピリット / 横山奈緒
「関西の星」を自認する大阪生まれのアイドル・横山奈緒は、これまですべてのソロ曲で違った表情を見せてきました。ライブの切り込み隊長「ハッピー☆ラッキー☆ジェットマシーン」、妖艶なカッコよさを見せつける「Super Lover」、故郷への愛と上京の覚悟にホロリと泣ける「Home is a coming now!」。どれも名曲揃いです。
そして4曲目では、自分を信じて貫き通し、聴く人を勇気づけるシンボルとしての一面を見せてくれました。曲調はダンサブルなロック。シンプルで力強いメロディーに、Aメロからいきなりサビに入る疾走感。絶対に諦めないという固い決意を歌った歌詞。どれもこれもがカッコ良すぎて痺れます。
ちなみにこの曲、「ッパパン、パン!」とクラップできるところが2か所あります。ムズめですができたらめっちゃ気持ちいいはずなので、ライブで披露されたらチャレンジしたいところです。
02.Walking on the Square / 宮尾美也
ミリオンライブ随一のゆるふわ系にして、「教科書に載るためにアイドルになった」という常人には理解困難なスケールのでかさを持つアイドル・宮尾美也。散歩やピクニックが好きなんですが、プロフィールに載っている趣味は「囲碁・将棋」です。
雲ひとつない秋晴れを思わせる爽やかなエレクトロポップ「Walking on the Square」は、そんな美也が散歩を一歩一歩噛みしめるように楽しむ様子を、アイドルとしてのワクワクするような毎日に重ねる楽曲になっています。
この曲のニクいところは、歌詞を注意深く見てみると「歩」「金」「香」「角」など、将棋のコマが隠されているところ。それ以外でも、タイトルの「Square」は単に「広場」という意味だけではなく将棋盤を示唆しているようですし、「最高の時間をもう一曲!」というフレーズも「もう一局」に掛けているのでしょう。遊び心がいっぱい詰まった楽しい楽曲です。
03.きまぐれユモレスク / 箱崎星梨花
純真で世間知らず、まさに絵に描いたような“箱入り娘”のアイドル・箱崎星梨花。ミリシタのAngel属性とは彼女のためにあるんじゃないかと思えるくらい天使そのものの存在ですが、2022年、星梨花界隈に激震が走りました。圧倒的な中毒性と「いけない感じ」を携えた怪作、「きまぐれユモレスク」の登場です。
インターネットで電子音楽を追っていれば一度は耳にしたことがあるであろうクリエイター「Tomggg」編曲によるメルヘンにしてドリーミーなトラックに乗せて、星梨花のウィスパーボイスが脳髄に直撃してきます。
おい!!!! なんだこの歌詞は!!!!
今すぐプロデューサーを呼べッ!!!!
はっ……プロデューサーは俺だった。しかしこの曲を聴くと「良すぎりゅぅ~~!」と脳が溶けていくしょうもなオタクと化すと同時に、心の中の星梨花パパがムクムクと急成長せざるを得ません。いいのか、こんなことして。ないのか、良心の呵責とか。いくら良いものだとしても。最高だけども。おい!! 良くやった。
収録時はあまりの衝撃に星梨花役・麻倉ももさんが泣いてしまったというホンマモンの問題作。しかしアイドル・星梨花がこの曲を歌い継いでいくとして、成長と共に変わりゆく楽曲の味わいたるやとんでもないものがあるはずです。リリース当初は結構複雑な気持ちで聴いてましたが、ナイスチャレンジであることは間違いないかなと思います。最後の畳みかけ、ヤバすぎ。
04.I Do / 三浦あずさ
占いが大好きで異常な方向音痴、765プロの癒やしの象徴とも言える大人アイドルが三浦あずささんです。「あらあら~」が口癖で、21歳って言ってるけどマダムくらいの安定感がある優しいお姉さんなんですが、仕事で必要とあらば別人のような色気ムンムンのセックスシンボルに豹変できる芸達者。TVでは確実に「和製マリリン・モンロー」みたいな紹介をされているはずです。
「I Do」は、芳醇なワインの香りが漂ってくるような大人のジャズ・R&B。セクシーに、だけどスタイリッシュに格好良く。性別を問わず聴く人を魅了する、アーティスト・三浦あずさとしてのプロフェッショナルな一面を見せてくれています。
再生して5秒で「アッ……オトナだ……」と世界観に浸ることができる楽曲です。しっとり&格好いい曲が好きなら、要チェックでしょう。
05.ふたり繋ぐ星座 / 北上麗花
異常にハイスペックな身体能力と歌唱力、天真爛漫が行きすぎて常人には理解困難な言語センス。あまりにマイペースなので物理法則を無視して浮遊していても全然不思議ではない、底知れなさでは随一のアイドルが北上麗花です。
普段は小学生かと思うほど純真な20歳ですが、パフォーマンスになると凄まじいクオリティでメッセージ性の強い楽曲も歌いこなします。傷ついた人を勇気づけ「自由」へと導くソロ1曲目「FIND YOUR WIND!」はマジで必聴。楽しさ溢れる「サマ☆トリ〜Summer trip〜」「空に手が触れる場所」もオススメです。
そんな麗花の4曲目「ふたり繋ぐ星座」は、どこまでも広がる一面の星空が目に浮かぶような至極のバラード。たとえ遠く離れていても、同じ夜空を見上げたとき、二人は繋がっている。涙を彗星に、絆を星に、夢を星座に例え、切なさを優しくロマンティックに包み込みます。
M@STER SPARKLE2 10
01.REACH THE SKY / 高山紗代子
魂ゆさぶる壮大なシンフォニック・ロック「REACH THE SKY」は、「エレガ」の略称で親しまれる音楽制作チーム「Elements Garden」の制作。ピアノ・ギター・ストリングスを中心に疾走していくサウンドはめちゃくちゃに熱く、そこに紗代子の全力の歌声が乗ることでラスボス戦かと言うほどのテンションに仕上がっています。
紗代子と言えば、どう見ても真面目な優等生という見た目で実際に真面目な優等生なんですが、その一方で努力と特訓への信仰が行きすぎるあまり「もしかしてこの子は一番のアホなんじゃないか?」と疑いたくなる熱血キャラでもあります。スパロボに出てきたら絶対にスーパー系に乗る。
ソロ最初の2曲は「優等生」寄りの楽曲でそちらも素晴らしいんですが、ソロ3曲目「Only One Second」で見せた熱血アイドル魂には一層胸を打たれました。「成長しなきゃ経験じゃない」ってフレーズ、凄すぎる。
「REACH THE SKY」はその熱血路線をさらに発展させ、もはや悲壮感すら感じるほどの内容。「あの子」との約束を果たすために絶対アイドルとしてステージに立ち続けなければいけないという紗代子の覚悟ゆえでしょうが、この危うさを支えるのはプロデューサーの仕事なのだろうな、ということも考えさせられます。
02.リーチ・アップ・ステップ! / 周防桃子
幼少期から子役で活躍していた経験があるため、11歳にして「芸能界の先輩」としての自負に溢れているアイドル・周防桃子。両親に問題があって今は祖母と暮らしており、子役もずっと休んでいた経緯があるなど、何かとワケありの女の子です。ツンケンした態度を取りがちですが、「優しさ」や「愛」に慣れていないんだろうなということが色々なシーンで分かります。
そんな桃子の新曲「リーチ・アップ・ステップ」は、大好きな遊園地で流れているような、メルヘンでワクワクする雰囲気のポップス。歌でもなければ桃子が絶対素直に言えないであろう、感謝と肯定の言葉で満ちています。
こんなの聴いたら泣くしかないだろ!! しかし泣く私を見て桃子は言うのです。「お兄ちゃん、勘違いしないで! これはただの歌なんだからね!」と。実際この曲を受け取ったとき桃子がどう思ったのかは気になります。まあ内心がどうであろうが、もらった仕事は完璧にやり遂げるのが桃子のプロとしてのプライドです。
前作「ローリング△さんかく」もかなり桃子の内心に踏み込んだ内容だなと思いましたが、曲を通したセラピーみたいなもんなんでしょうか。何にせよ、また素晴らしい曲を貰えて良かったな、と思ったのでした。
03.Discord Area / 秋月律子
765プロ随一の戦略家、過去作品では経営者志望だったりプロデューサーだったりしたこともある才女・秋月律子。亜美真美や茜ちゃんなどの問題児のお目付役として日々胃を痛めている彼女は、表面的には竹を割ったようにカラッとした性格ですが、一皮むくとアイドルとしての自分に自信を持てないネガティブな一面を覗かせます。
そんな律子の暗い部分を真っ正面から歌ったのが、過去のソロ曲「livE」です。「夢だけじゃ歩けない ごめんね心」とか「生きていけない 本当な苦しいの」とかすんごい歌詞が出てくるんですが、歌詞に負けないくらい律子の真っ直ぐな表現力にも衝撃を受けます。
「livE」、ぜひ聞いて欲しい名曲なんですが、その世界観を引き継いだうえで律子の前進を描いているのがMS2での新曲「Discord Area」だと思います。
明確に、「livE」を含めた過去からの脱却・アップデートを歌っています。なぜ律子がこんな曲を歌うのか、自分なりの解釈としては、律子のこれまでのアイマスでの境遇に関係があるのかなと思っています。
律子は「アイマス2」やアニメ版で。アイドルではなくプロデューサーの立場に転向しています。一方、ミリシタを含む多くの作品では一貫してアイドルです。世界線によって立場にブレがあり、律子は不調和(=Discord)の上に立っているキャラクターだと言えます。
この曲は、律子の・我々の胸を打つのは、そういった過去じゃなく一瞬先にある未来だろう、と歌っているように聞こえました。かなりメタ的な読み方なので、不快に思われたらすみません。でも、そう聞こえちゃったので。もちろん、それとは別に普遍的なメッセージを読み取ることもできる曲だと思います。
04.スポットライト・ミラーランド / 望月杏奈
オンラインゲームの世界では有名人、現実世界では無口で大人しいアイドル・望月杏奈。しかしひとたびステージに上がるとテンションMAX、一気に饒舌に! この切り替わりがあることから、杏奈は状態によって「OFF杏奈」「ON杏奈」と呼び分けられることもあります。
これほど際立った個性でありながら、ミリオンライブの作品中ではこの使い分けへの言及は思いのほかありません。杏奈はどういうつもりでこんな風に変化しているのか……その心情を知るヒントは、ソロ曲に隠されているようです。「VIVID イマジネーション」や「ENTER→PLEASURE」では、OFF杏奈とON杏奈の対比と思われる表現が散りばめられています。
そして新たなソロ曲「スポットライト・ミラーランド」は、特に踏み込んでOFF杏奈とON杏奈の関係性に言及しているように感じました。
1番では、鏡の向こうの世界からON杏奈を呼び込むような描写が見られます。ところが、2番ではOFF杏奈本人が勇気をもらってステージに立っているかのような描写があり、さらに曲が進むにつれ、鏡の向こうとこちら、表と裏、嘘とホント、あらゆる境界がどんどん曖昧になっていきます。
まるでOFF杏奈とON杏奈の融合のようにも読める歌詞です。いや、初めから区別なんてなかった? これが仮にRPGとかだったら、この気付きの先にあるのは超パワーアップイベントだと思われます。が、アイマスは現実ですので、この先どうなるのかは分かりません。杏奈の物語にしっかり注目していきたいところです。
ちなみに、このちょっと懐かしいテイストのアイドルソングを作編曲したのは、古のコナミ音ゲーマーなら誰もが知っているコンポーザー・ヒラショーこと平田祥一郎氏。SMAPの「Dear WOMAN」を作曲した人と言えば、ピンと来る人も多いでしょうか。
05.Sing a Wing Song / 田中琴葉
歴史的名曲。MS2シリーズラストにして、とんでもない曲が生まれました。ドラマティックに、エモーショナルに、どこまでも誠実にまっすぐ。聴く人の心に直撃する超直球の応援ソングです。
誰よりも真面目で責任感が強く、心のコントロールが苦手な琴葉。プロデューサーや劇場のみんながいなかったらこの子はどうなっちまうんだと心配になるような、背負い込みがちの女の子です。「Sing a Wing Song」は、そんな琴葉がリスナーに優しく語りかけます。
なんちゅう真っ直ぐな言葉だよ!! 琴葉自身が「完璧にこなせない日」に落ち込んできたからこそ、そこから立ち直る励ましの言葉は真に迫っています。僕自身、ランダム再生でこの曲が流れたとき、ものすごく救われた気持ちになったこともありました。音楽の力、琴葉の力を強く感じます。
そして、この曲が持つポテンシャルの恐ろしさ。コールが可能なライブで披露されたとき、琴葉の「うまく行かないときも」に答える「大丈夫」は、我々プロデューサーが歌うのです。
この曲を聴くすべての人を勇気づけようとする琴葉。その琴葉を勇気づける「大丈夫」のひと言を、コールで返すことができる。これはもう、完全にプロデュースであろうと思います。
などと書いておきながら9thライブには残念ながら琴葉役の種田梨沙さんは出演されないわけですが、いつかコールができる時代に種田さんが出演されることを夢見て。ミリオンライブを応援し続けようと思います。
終わりに
というわけで勢いのままに書き連ねてきたMS2全曲紹介、いかがだったでしょうか。途中から熱が入りすぎて長文化していったこともあり、粗い文章をどれだけの人に最後まで読んでもらえたのか自信はありませんが、少しでもミリオンライブの盛り上がりに役立てれば嬉しいです。
最後にSpotifyのプレイリストを置いておくので、ミリオンライブ入門に、あるいは9thライブに向けた予習に使ってください。ここまで書いて9thでMS2の曲全然やらなかったらウケるな。
Spotifyプレイリスト
MS2の記事、コメントで募集!
52曲をずらーっと紹介してきたわけですが、到底書き切れた感覚はありません。それぞれのアイドルごとにプロデューサーがいて、それぞれの曲についてもっともっと深く考えを巡らせているはずです。
もし「自分も記事書いてるぜ!」って方がいらっしゃったら、コメントでリンクを貼ってください。ぜひ熱を分けてもらえたらと思います。どうぞお気軽に。よろしくお願いします!
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