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【プロ野球】開幕から1週間! 〜6月26日 ロッテ 6-5 オリックス について〜

こんにちは、岩国です。
大好きだった新宿ドトール(歌舞伎町)に行く機会がなくなった代わりに、渋谷東急ハンズ前のドトールが、新たなノマドライティングの場所になっています。なんでかドトールは落ち着くんですよね。

さて今回は先週金曜の試合についてです。
開幕投手が1週間を経てどうなったのか。そこに注目していたのですが、予期せぬ出来事が・・・。

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この試合。まず注目していたのが石川がどういう投球をするかだった。

開幕戦では、直近の練習試合で、かなり戻してきていたストレートが球速、球威ともに素晴らしい上に、制球もほぼ完璧という内容だったので、その反動が気がかりだったが、この日は先頭・中川にいきなりストレートの四球を許すと、4番・ジョーンズにはフルカウントから真ん中に入ってしまったシンカーを軽々とレフトスタンドへ運ばれた。

ストレートは開幕戦の球速と球威には及ばないのは明らかで、やはり、今季の調整の難しさを感じさせたのだが、生命線となったのは、初回から唯一制球できていた大きなカーブ。そのカーブを混ぜる頻度を徐々に増やしていきながら、制球できるボールを探り、4回あたりからようやく、他の変化球もまとまり出した。結果的には6回4失点だが、このバッテリーの粘り腰が、この日の勝利につながった大きな要因の一つになったと思う。

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開幕戦の影響といえば、オリックス側はかなりの大打撃を受けた。

先発・山岡が左脇腹の違和感を訴え、まさかの3球で降板。普通なら、ボロボロにやられるところだが、その後7回までは勝ち越していたのだから、野球というものは本当にわからない。緊急登板となった2番手・鈴木優のデータをあまり持ち合わせていなかったのかなと、自分は思ったが実際はどうだろうか。

ここで気になったのは、オリックスベンチの表情。

山岡がベンチ裏に下がった後、西村監督の笑顔が中継で抜かれていた。チームは連敗中、しかもエースにアクシデント。この笑顔をどう解釈すればいいのか。正直全く理解できなかった。。。

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この試合の潮目が変わったのが、7回表のオリックスの攻撃だと思う。

石川の後を受けた小野が、先頭・安達にストレートの四球で出塁を許し、続く3番・吉田正が1ボールからの2球目をものの見事に捉えて、右中間を破った。長打コースだ。

一塁ランナーの安達は長駆ホームイン。これはナイスラン。しかし、打者走者(言いにくい)の吉田正は三塁を狙ってタッチアウト。4番・ジョーンズの前にランナーがいなくなってしまった。

最初、当日のニュース映像でこのシーンを見たとき「何をそんなに焦っているのか」と思ったが、中継を見直して解説(里崎さん)を聞くと、ほぼ同じことを話していた。連敗中の焦りなのか。明らかな吉田のボーンヘッドと言えるだろう。

さらに気になったのが、スローで確認すると、サードコーチャーの風岡コーチはホームインのランナーを見ていたが、吉田はケアしていなかった。これはどうなんだろう。直感的にダメなんじゃないかと思うのだが・・・。

結果、小野は生き返り、連続三振で7回は1点止まり。オリックス側からすれば、かなりもったいないイニングになってしまった。

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そして運命の8回裏。ここでベンチがおそらくかなり高い信頼を置いている海田が登板。しかし、毎度完璧というわけにいかないのが人間である。

最初のヒットは仕方ない。しかし、マーティンのところでの後藤の守備は、海田にとって、精神的なダメージをおったんじゃないだろうか。

実際にあの位置で上空を見上げてみないと、打球の動きはわからないが、守備に置いては一定の信頼があると思われる選手のあの動きは、がっくりきてもおかしくないだろうと見ていた。

それは後藤も同じだったのかもしれない。

続く中村奨のセンター前タイムリーで、間に合う可能性の低いホームへのダイレクト送球。挽回したいという思いと、連敗を止めたいという焦り。そして、自らの肩への自信(過信)が生んだ記録に残らないエラーとなり、中村はセカンドへ進塁することができた。ロッテにはこれが大きかった。

この潮目を見逃さなかったのが井口監督。2人目捕手の柿沼に変えて、代打・岡を投入。結果は三振だったが「ここで決める!」というベンチの明確な意思表示が、チーム全体を一つにまとめ、藤岡の逆転打へとつなげて行った。2死でも冷静にセンター返しの意識を持てた藤岡が、源田に見えたくらいすごい場面だった。

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勝負というのは、終わるまでどちらに転ぶかわからない。

ただ、勝つための布石を丁寧に一つづつ着実に積んでいかないと、些細なほころびでそこまで積み上げたものが崩れてしまう。

この試合、そういう意識を持っているものと持たざるものの差が大きく出てしまった一戦だったように思います。

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【おまけ】
この試合の最後のマスクはルーキーの佐藤都志也。柿沼に代打を出したため、最後の捕手となったからだ。

1点リードの9回、クローザー・益田をリードするという、なかなかにしびれる場面での起用だが、映像を見る限り、落ち着いてこなしていたように思う。福田光もそうだが、やはり今年の新人は肝っ玉が座っているように思う。

あとオリックスについては、個人的に思い入れがあるので、いずれここで文字にできればと思っています。では今回はこのへんで。仕事に行ってきます。

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