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内防通信vol.3 | うちぼうを支える、デザインの下地づくり

皆さんこんにちは。私たちは、2023年9月に起きた台風13号水害をきっかけに、いわき市内郷地区で防災のまちづくり進めている「内防プロジェクト」です。現在、毎月2回ほどの活動日を設けていて、さまざまな勉強会&意見交換会を進めているところです。

5月15日水曜日、3回目の会議が行われました。この日は、いわき市で美術家としてさまざまな活動をしている藤城光さんをゲストに迎え、プロジェクトのロゴやデザインの方向性について議論。地域に暮らす多くの人たちと関係性を築き、伝えやすいかたちにしていくためには、やはりデザイナーとの協働が必要だ、ということで藤城さんにお声がけした次第です。

藤城さん、ありがとうございます!

実際のハザードマップを参考にデザインについて議論

今年の「内防プロジェクト」では、地域内で、台風水害に関するさまざまな証言を聞いてまわり、一冊の証言集を作る予定になっていて、年度末にその冊子を出版することになっているのですが、すでにお伝えしたように、これまでの議論で、「防災マップ形式」で証言をまとめ、誰もが持ちやすいものにしよう、という方向性になっています。

そこで今回の会議では、実際に使われている内郷地区ハザードマップを用いながら、具体的にどのようなデザインにすればいいか、どのような証言を、どうレイアウトしていけばいいのかなどを議論していきました。

藤城さんは、いわき市を拠点に様々な作品づくりを続けていらっしゃいますが、その土地土地の物語や伝承を下敷きにしたツアープログラムの制作などにも関わっていて、数々のマップを作成されています。実物をみたことがある人もいるのではないでしょうか。

そんな、マップづくりにも精通する藤城さんから、証言だけでなく、内郷地区のシンボルなどをイラストにして書き込んでいくというアイディアや、内防プロジェクトの「ロゴ」の制作などに関するアイディアを出していただきまして、特に「ロゴをどうするか」については、みんなで意見を出し合い盛り上がりました!

キャラクターをつくるのはどうだろうという話に!

ロゴマークについては、内防プロジェクトだから「うち坊」というキャラクターを作ろるのはどうか、というアイディアがメンバーから出されました。すると、「内防」という漢字名ではイメージが固い、プロジェクト名も「うちぼう」とひらくのはどうか、という意見なども出てきました。

たしかに、「内郷の防災」プロジェクトなので「内防」なのですが、漢字だと印象が固くなるし、坊やのイラストを入れるのなら、ひらがなのほうがいいかもしれない。さらに、「ぼう」としておくことで、さまざまな「ぼう」を関連づけられる、たとえば「内帽」という帽子を商品かすることもできそうだ! といった具合に話が脱線しつつ盛り上がりました。

毎回、こんな具合に雑談から別の雑談へと広がり、会議は収拾がつかなくなるのですが、やれるかどうかは別にしても、自分たちの地域についてああでもない、こうでもないとアイディアを出し合う時間はとてもいいものだなああと感じます。まちについて語る。やはりそれが大事ですね。

うち坊のアイディア出し。話題はあらゆる方向へ広がります

というわけで、この日の会議もあっという間に2時間が経過。藤城さんは圧倒されてしまったかもしれませんが、この放談スタイルが内郷。決まりそうで決まらない、決まらなそうでいつの間に決まる。メンバーそれぞれに「内郷愛」があるからこそ阿吽の呼吸で決まる、のかもしれません(汗)

そんなわけで、今日の会議では以下のような決定がありました。

・防災マップは、既存の水害マップを活用する
・A2サイズのマップを折りたたみ、A4サイズで持ち歩ける仕様
・水害に関する証言だけでなく、イラスト化した地域のシンボルも入れる
・水害に関する証言だけでなく、未来への提言も入れる

来月あたりから証言の収集を進めていきます。目標は50人。秋頃からは実際のデザイン・落とし込みを進めていく予定で、それを並行して、「防災まち歩き」やトークイベント「内講」も並行して開催していきます。冊子の今後の進捗にもぜひご注目ください! それではまた!


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