いわきりなおとのトーハク見聞録「ゆる埴輪
踊る人々」
◎シンプル極めたゆる埴輪
野原古墳出土「踊る人々」
東京国立博物館(トーハク)が所蔵する埴輪「踊る人々」は、1930年に埼玉県熊谷市の野原古墳から、2体一緒に出土しました。6世紀に作られた物で、どちらも下半分が推定復元されています。
当時は小さい方(高さ57・0㌢)が古代の男性の髪形「美豆良(みずら)」が見られるため男性、大きい方(同64・1㌢)は女性と考えられたことから「踊る男女」と名付けられました。
その後研究が進み、女性と考えられていた方が美豆良(みずら)が