「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」の用語について考えてみた
枯野瑛さんが2014年から刊行している「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」というシリーズがあります。長いね、以下「すかすか」と呼びます。
ちなみになんですが、今は「終末なにしれますか?もう一度だけ、会えますか?」という続きが出ています。長いね、以下「すかもか」と呼びます。
内容としては、滅びゆく世界で妖精兵と呼ばれる少女達とそれを見送る青年の物語。
終わりゆく世界なのですが、ただ絶望感に沈むのではなく、ちょっと幸せな明日のために生きている感じが個人的に好きな作品です。
もし読んだことのない方は、とりあえず一巻だけでも読んでみていただければと思います。本が辛い方はアニメの方もありますので、そちらでもいいかもしれません。アニメで「え、何が起きてたの?」と思う部分は小説でほぼ補完されます。
さて、この作品なのですが、用語が非常にたくさんあります。「聖剣(カリヨン)」「人間族(エムネトワイト)」「浮遊大陸群(レグル・エレ)」みたいな。
こうした用語は大量にあるくせに、まとめている場所はないんですよね。wikiとかも見ればわかるんですが、あれは抜けてる用語とかもたくさんあったりして。
そして、そもそも作者さんが割と情報を公開しないとおっしゃっていたりします。
なので、ここから書くのはあくまでも僕の想像です。
既出も含めるつもりなのですが、アニメ雑誌や公式資料集、特典などを所持しておりませんので、そちらの情報に関しては抜け落ちると思います。もし知っている方がいらっしゃれば補足していただけますと幸いです。
一気に投稿するのもきついので、たぶん随時追記していきます。
では、用語について羅列する前に、まずは用語のあるものを簡単に確認しておきます。
今回は「種族名」「聖剣名」「十七種の獣」についてまとめる予定です。少し余力や考察ができれば、妖精等の名前についても考えることができればと。
〇種族名
・人間族(エムネトワイト)
人間族(人間種)は、ヴィレム除いて滅んだ種族です。獣によって滅びました。
名前の由来はについては「Emnet wit(平野の我々)」だと推測しています。古英語+α。
「emnet」という語の由来はトールキン作の指輪物語によるものだと考えています。指輪物語の「West/East Emnet(西/東エムネト)」ですね。これはローハン語(古英語モチーフ)であり、Emnetの意味自体は「平野・平原」などとされています。もしかしたら普通に古英語なのかもですが、そちらの情報は見つからなかったので、とりあえず指輪物語由来と書いておきます。
「wit」はローハン語が古英語由来であったことから調べましたが、古英語で人称代名詞として使われているという情報を見つけました。「私達2人」という意味だそうで。
ヴィレムが作中で言及しているのですが「人類種(エムネトワイト)」とい表現自体は人類種が考えたものではなく、浮遊大陸群の成立後に発生した名前です。つまり、付けたのは当時モンストラスと呼ばれていた現在の浮遊大陸群の住人達。彼らからすれば地上に存在していた生物と称するのであれば、確かに「地上の我々」という表現は適切なのではないかという考えです。
以下参考資料
・黄金妖精族(レプラカーン)
いわゆる妖精兵達。人類種の代わりに聖剣を用いて戦うために作られた種族。
由来はアイルランドの伝承に登場する「Leprechaun(レプラコーン)」でしょう。詳しくはwikiなどを参照のこと。
〇聖剣
・セニオリス
クトリやリーリァをはじめ、多くのキャラが使う聖剣。切った相手を死者にする呪詛があるんだとか。っょぃ。
由来は作中ですでに登場していたりもするのですが、「セニオルの剣」。最初の所有者のあだ名が「古くを識る者(セニオル)」だったんですっけね。このセニオルなんですが「senior(年長・年上の)」と表記するのだと思われます。知識が多いというのも、おそらく年長者的なニュアンスなのかと思われ。
〇十七種の獣
・穿ち貫く二番目の獣(アウローラ)
アウローラの由来は、ローマ神話に登場する女神「アウロラ(aurora)」だとは思うのですが、これに関しては少しだけ懐疑的。というのも、後述する獣の名の由来がラテン語になっているし、作者も言語を統一しているといった話もされているので、獣の名前はおそらくラテン語由来で統一されているのではないかと推測しています。
アウローラってラテン語での意味があるんでしょうか?
・深く潜む六番目の獣(ティメレ)
すかすかにおいて出てきた獣。上空にまで飛んでくる能力があります。
由来は「timere(恐れる)」。ラテン語。
・輝き綴る十四番目の獣(ヴィンクラ)
すかもかに登場しましたね。聖剣に憑依していたやつです。
由来は「vincula(絆)」。ラテン語。
という感じです。
一応、今後も読み込みながら追記はしていく予定です。というか、とりあえず途中で投げてみた……って感じなので。
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