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【FM店主日記Day7】ほどほどに問題があって、それについてちょっと文句が言えるって実はとても恵まれたことだなぁ、と。

本を読まなくなったのは動画コンテンツが充実してきたせいだ、という話を昨日書いたばかりなのだけれど、今日の午前中に店の常連の中では最もメルヘンチックで最も無職な某佐々木さんと一緒にテレビスタンドを組み立て、ハードオフで購入した50インチの大型モニターを店舗内に設置した。その後、作業を手伝ってくれたお礼にけん家でランチを佐々木さんにご馳走した。彼は鶏の唐揚げと海鮮丼のランチを、そして自分はカキフライと刺身のランチを食べた。

労働の対価として受け取った豪華なランチを目の前に世界平和を祈るささぴょん

で、長らくこれについて思いをめぐらせてはいたのだけれど、モニターをいざ実際に設置してみると最初は違和感しかなく、うーん、やっぱこれ要らんかったかな、という気持ちにもなったのだけれど、配置場所や周りに置くものなんかをああでもないこうでもないと微調整を繰り返した結果、なんとなくこのへんが落ち着きどころなんじゃないだろうか、というところに辿り着いた。適切な場所が見つかったような気もするし、ただ単にモニターという存在がこの場所にやってきたことに慣れただけのような気もする。

大型モニターが配置された店内の様子

今月は店の設備をより充実させるためのあれやこれやを実行しているので、少しずつ変わっていく感じが楽しかったりもする。こうしてみよう、というアイデアを思いつくと、それをどうやって実現させるか、それには何を購入しなくてはいけないのか、購入してから手元に届くまでどのくらいかかるのか、なんかをあれこれ考えたり調べたり買ったり待ったり、アマゾンでポチって数日後にようやく届いたけどなんとなく億劫でしばらく開封しなかったり、とさまざまな紆余曲折があり、実際にやってみると想像していたよりも全然しょぼくてやっぱりやめてみたり、かと思いきや別のやり方にしてみると結構いい感じだったり、と3歩歩いて2歩下がる繰り返しが続く。おかげでアマゾンの閲覧履歴とハードオフ店舗ですごす頻度がかなり上がった。

ところで、ハードオフ店舗を見てるのは結構好きなのだけれど、あのずっとリピートで流れているちょっとだけファンキーな感じのキャッチーなCMソングがその後ずっと頭の中で鳴り続けてしまうので、安くものを買おうとするとそれなりの犠牲が伴うのだなぁ、ということを嫌というほど思い知らされる。状況によってはギャフンと言ってしまうかもしれないくらいの精神的ダメージを受けるのでまじであの曲は辞めて頂きたい。ちょっとスラップ演奏な感じのベースラインが入る曲なのだけれど、あのベースラインを誰かが気合い入れて演奏しているのかと想像すると気持ちがすっかり萎えてしまい、なんだか情けないような虚しいような気持ちになってしまう。あのベースラインを奏でた人はこの曲がハードオフでこんなに連日エンドレスリピートでかかり、来店する客を悩ませることになるなんて想像していなかったんじゃないかと思う。

話がずいぶんそれたけど、何が言いたいかと意図、何かをよりよくしようって頑張る時が実際は一番楽しくて、それが実現されてしまい、不便だったことが解消されたりすると便利になったはずなのになんか物足りない気持ちになってしまい、結局は満たされない、ということが起きるよねってことで、そうなると人は次なる解決すべき課題を探し出し、それを解消することでしか得られない刹那の満足感ジャンキーに成り下がってしまい、何もかも課題を解決してしまった暁には解決すべき問題が何もないこと嘆き、苦しみ、神よ我に次なる難問を与えたまえ、となることも予測できるので、ほどほどに不便な部分を残しておいたり、あからさまな問題をあえて放置しておいたり、というのも人の幸福度を保つためには必要な行為なんじゃないのかな、と常日頃から思っている。

なので、ほどほどに問題があって、それについてちょっと文句が言えるって実はとても恵まれたことだなぁ、と思っているし、快適すぎる環境にいると人は麻痺して、ちょっとずつバカになっていってしまったり、以前は問題にならなかったような些細なことを問題視したり、何も危害を加えてこない相手をむやみやたらと攻撃するようになったり、とかなる可能性って実は結構高いし、ろくでもないことしか起こらないと思うので、店の充実もほどほどにしてnoteに書く内容もほどほどに適当にしばらくはこのままに駄文を垂れ流すようにテキストを書き続けてみようかと思っておるところですので、こういう意味のない文章が好きな人も大嫌いな人も、まぁ、時々ちょろっと覗いて読んだり読まなかったりしてもらえると幸いです。

では今日はこの辺で。ごきげんよう。

フェルマータ店主 KAORU

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