見出し画像

半年ぶりに舞台に立って、ちょっとだけ勇気がでた

『クイーンズ・スケッチ』公演中。
さあ、はじまりました!と言いたい気持ちだけど、実はもう半分くらいまできていて、あっという間に終わってしまいそうです。45分の演劇ってほんとにあっという間。瞬間瞬間を楽しんでいただければこれ幸いです。

私としては『共骨』以来、
半年ぶりの舞台出演。

劇場は全面抗菌コーティング(椅子にも菌がつかないらしい..科学の力ってすげー!)
受付もアクリルで囲って、客席はソーシャルディスタンス。最前列のお客様はフェイスシールドを着用。万全の対策をとってくれています。

観にこようか迷っている方、くれぐれもご無理はなさらず。けどもし興味があったら、安心してお芝居観られる環境を準備して、待っています。

こんなときにも劇場まで足を運んでくださる方々に、本当に感謝してます。ご来場、ありがとうございます。そして、あらためてこうして舞台に立つチャンスをもらえたことを嬉しく思います。18歳ではじめて舞台に立って、今もとまらず演劇を続けてこれたのってけっこうすごいことだったんだ。

ついこの間まで、ひとつも仕事が無くなって
半年近く家にこもってたまにスーパーに買い物に行くだけの生活をしていたのが不思議です。不思議になってきてよかった。

3ヶ月くらいたったころから、SNSを開くとちらほらオーディションを受けたひとやリモートでドラマやCMの撮影をしたというツイートが流れてきた。私のもとには中止や延期の連絡が入るばかりで、あのときはもう、この先役者の仕事はできなくなると、ちょっと真剣に考えていた。(その可能性はなくならないけど)

そんな中この公演に声をかけていただいて
劇場まで駆けつけてくださる人もいて、舞台を観に来れなくてもお祝いの提灯やメッセージで応援してくれる人もいて、なんだか救われたような気持ちです。

どんな作品でもこの時期にまた舞台にもどってこれて、やっぱり良かったなぁ、と初日があけて改めて気づきます。じわじわとしあわせが。ひとつ公演に参加するとまた新しい出会いがあって、それも尊い。この特別を忘れないで、まだもうすこしがんばります。

だけどあのたくさんの空席が当たり前になっちゃやっぱり嫌です。配信公演で、遠方の方や育児中の方や劇場に来られなかった人にもみてもらえる新しいスタンダードが生まれることはとても素敵だとおもう。更なる新ジャンルとして迎え入れて、この未知の競技にも挑戦していきたい。

けど、それとはぜんぜん別で、
超満席でギュッと並んだお客さんの
あの顔、顔、顔が恋しいです。それぞれのリズムで重なる拍手がもっとききたいです。

今すぐにはむずかしい。でもいつかそのときまでちゃんと忘れないで、劇場に戻ってきて欲しい。同じ空間を共有したいよおう。

変わっていくことも受け入れて、いつも今を味わいながら、できればやっぱりお芝居やりたい。劇場でも配信でも映像でもなんでも。わたしにチャンスがあるときは声をかけて欲しいし、いいね!して欲しい!

今年も終わりが見えてきて、これからあといくつ作品に関われるか。どのくらいできるかわからないけど、面白いことをたくさんしたい。

まずは『クイーンズ・スケッチ』を、最後までみんなそろって健康で幕を閉じられますよう。明日も変わらず上演したいとおもいます。

サポートくださると、とてもうれしいです。 メッセージもしっかり読んで個別にお返事させていただきます。 いつもありがとう。