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独裁者に立ち向かうブリッジマン

 党大会開幕の3日前に、一人の男が毅然と四通橋上から北京市に向って習近平糾弾を高らかに歌い上げた。糾弾横断幕は瞬く間に世界に発信され、人々の知るところとなった。自ら狼煙を上げ、糾弾文言を橋上から警察がきて逮捕されるまで拡声器で訴え続けていたという。

『PCR検査はいらない 飯を食わせろ・ロックダウンはいらない!自由が欲しい・領袖はいらない 選挙がいる』。別幕には、『罷課、罷工、罷免独裁国賊習近平(授業ボイコットだ、ストライキだ、独裁売国奴の習近平を罷免せよ)』。というものだ。前例から拷問付きの長期勾留、タイミング的状況から、国家転覆罪適応で20年、30年の刑もある。最近では、習近平写真に墨を掛けて、廃人状態で釈放、抗議の父親も逮捕されて死んだという事例がある。文字通りの死を覚悟の上での抗議だ。たちまち国内では「現代のタンクマン」と称され、右に倣えとばかり、各地至る所でチラシ配布、落書きでの抗議が発生しているという。

また、世界に与えた影響が大きく、『アメリカ、イギリス、ヨーロッパ、オーストラリアなどの大学のキャンパスで、似たような看板やメッセージが出現している』。中国人留学生が主だと思うが、横断幕と同じ内容の抗議文が掲げられているという。
習近平批判にはこれまで以上に強硬な手段を択ばない弾圧が行われるだろう、その手始めの最初が、3期目を批判したと言われる胡錦涛への仕打ち、閉幕寸前の強制退去(真相不明)、前代未聞の出来事だったかも知れない。中国全土に「ブリッジマン」の声が途切れないことを切に願う。


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