少子化対策・日本の愚か

 慈恵病院の「赤ちゃんポスト」、2022年度は9人が預けられたと公表している。3年ぶりに増加、最も少なかったのは21年度の2人で7人増えたことになる。07年開設時から約16年間で170人らしい。出産場所は自宅が5件、医療機関は2件、不明が1件。社会の子供として健康に育って欲しいと願う。日本人は私生児を嫌う、社会で育てようとは考えていない、厄介者扱いする空気が昔からあったことは否めない。
精神的に先進国ではないのだ。あの野蛮そうな、それでいて原理宗教国家米国ですらその比率は40%だ。何でも米国追随なら少しは見習ったらどうかと思う、日本は2.3%だ。世界最悪の少子化を誇る韓国は1.9%だ、出生率0.8%の崖っぷちにある。参考に認識を深めれば自ずと何をすれば歯止めに寄与するか誰でも判ることだ。「フランス57%・スウェーデン55%・デンマーク53%・オランダ49%・イギリスで48%」。
フランスを例にすれば、私生児に対してパクス(PACS、連帯市民協約)という法律がある。結婚しなくても税の優遇や各種手当てなど、大差なく享受できるという異次元の子育て政策、予算のことばかりだ。少し発想を変えれば良いだけだ。精神的先進国にならないと増々置いてきぼりになる。それが嫌なら、20年後の人口9千万人日本の構築を考えるしかない。フランス約6千7百万人、英国約6千7百何人、ドイツ約8千3百万人だ、強力な発言力で世界をリードしている。


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