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我が家には、洗い物クリエイターと洗濯物クリエイターのプロがいる。

平日19時、私が帰宅するだいたいの時間。

買い物をするのならば、19時30分。
私はそれから晩御飯を食べる。

子供は作り置きがあるので、勝手にチンして食べ終わっている。
主人は自分で作ったり、私が作ったものを気まぐれに食べる。

仕事で疲れて帰ってきて、リビングに入った私の視界に入るのは。
シンクの上の積み重なる食器たち。
瞬時、私は計算する。

――うん、食洗器3回ってところかな。

食洗器が終わる時間と寝る時間を踏まえ、そこからすぐさま動く。
マルチタスクモードに切り替える。

主人は洗い物クリエイターだ。

在宅勤務なので、三食自宅で食べる。
忙しいと洗濯物を干す以外の家事はしないため、家事はほとんど私が片付けることになる。

ため息をついてから、今度は使ったタオルを替えに洗濯機前に移動する。
洗濯カゴには、そびえ立つ洗濯物の山。

子供は帰ってきて着替え、パジャマを入れ、バスタオル……
洗い物も増やすし、一番多いのは洗濯物。
そう、子供は洗濯物クリエイターだ。
それも一流の。
一日でたくさんの量の洗濯物を作り出す。

再びのため息。

なんてこと。洗濯物を作り、洗い物を作り出す一流のプロが2人もいるなんて。

頭の中で考える。
……今日も多いな。
でも仕方ないよなあ。
我が家には洗濯物クリエイターと洗い物クリエイターのプロがいるんだから。

ぶつくさ心の中で思い片付ける。

はあ。
そうだね、これは完全にプロのお仕事だもん。
プロクリエイターだもん。
君たちは作るのが仕事だもんね。
だから、ほんと、いっぱいあっても仕方ないよね、ってため息をつきながら、今日も私は洗い続ける。

ライラン65/66日目。
明日で終了予定です。

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