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小児のIVR

小児、特に 小学校中学年くらいまでの患児 に覚醒状態でIVRを行う場合。

小児の場合は、当然ながら それ以外の患者さんと異なり、事前や手技中にいくら我々が説明しても不安感と恐怖心が極めて強いものである。

覚醒状態で手技を施行する限り、不安感と恐怖心を除去することは不可能である。

そこで、小児に覚醒状態でIVRを行う時には、原則として お母さん(ないしお父さん、またはご両親双方)に付き添いをお願いしている。すなわち、X線が出ていない限り、手技中は検査室内で患児に直接触れていただくのである。この効果は絶大で、患児の協力が得られることがほとんどである。

手技に用いる画像モダリティがX線透視やCTであったとしても、穿刺の瞬間は非透視/非撮像状態で施行するのが通常なので、穿刺の瞬間も、お母さん(ないしお父さん)が患児の手を握っている状態で行うことができる。

したがって、以前は深い鎮静状態や全身麻酔下で行っていた手技も、覚醒状態で安全に施行できるものが多くなっている。


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