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2016年度IVR専門医試験 解答・解説

問題用紙は日本IVR学会Webサイト(https://www.jsir.or.jp/docter_test/oldtest/)からダウンロードしてください。

1
(a), (e)
a. ○ 照射野は絞る。
b. × 拡大透視を行うと線量は増加する。
c. × 斜位透視を行うと線量は増加する。
d. × 検出器が遠いと線量は増加する。
e. ○ 管球側は散乱線により術者被曝が増加するので検出器側に立つ。

2
(c), (e)
a. × 1Bqは放射能量の単位。放射性物質が1秒間に崩壊する原子の個数を表す。
b. × X線、γ線は放射線荷重係数は1。陽子は5、α線は20。
c. ○
d. × Gyは物質に与えるエネルギー量、Svが生体に与える影響量。
e. ○

修正
解答(a), (c), (e)
a. ○ 1Bqは放射性物質が1秒間に崩壊する原子の個数を表す。
b. × X線、γ線は放射線荷重係数は1。陽子は5、α線は20。
c. ○ 1 Sv= 1 J/Kg。なお1 Gy= 1 J/Kg  
d. × Gyは物質に与えるエネルギー量、Svが生体に与える影響量。
e. ○

3
(c), (d)
a. × ワーファリンは抗凝固薬。
b. × ヘパリンはAPTTで評価。ワーファリンはPT-INRで評価する。
c. ○ エパデールは抗血小板薬。
d. ○ アスピリンの休薬期間は血小板寿命に基づいて7-14日。
e. ×ワーファリンは3-5日、DOACは24-48時間。

4
(c), (e)
5-FU(フルオロウラシル)は肝動注リザーバー療法で使用される。エピルビシンは主にTACEで用いられるが、動注も保険上可能。

5
(c)
a. ○ 凝固障害に関係なく塞栓可能。
b. ○ NBCAの比率が下がり、重合時間は遅くなる。
c. × 血中の陰イオンに反応して重合開始してしまうので、5%のブドウ糖液で満たしておく。
d. ○ 加温すると粘稠度が下がるので遠位に到達しやすい。
e. ○ 使用後は内腔がNBCAで閉塞してしまう。

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