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2022年度IVR専門医試験 解答・解説

第21回(2022年度)のIVR専門医試験の解答・解説を作成しました。

問題用紙は日本IVR学会Webサイト(https://www.jsir.or.jp/docter_test/oldtest/)からダウンロードしてください。

1 .放射線診療従事者における眼の水晶体の等価線量限度はどれか。
a.1 年間で 50mSv
b.1 年間で 100mSv
c.1 年間で 150mSv
d.1 年間で 50mSv かつ 5 年間で 100mSv e.1 年間で 100mSv かつ 5 年間で 150mSv

解答(a)
眼の水晶体の等価線量限度を5年間の平均で20ミリシーベルト/年かついずれの1年においても50ミリシーベルトを超えないこととすることが適当。従来は150 mSv/年であったが2021年にICRPによる勧告を受け電離放射線障害防止規則が改正された。

2 .血管造影装置(アンダーチューブ)で患者被ばくを低減する方法はどれか。 2 つ選べ。
a.寝台を下げる。
b.拡大透視をする。
c.検出器を患者に近づける。
d.透視のパルスレートを上げる。
e.撮影のフレームレートを下げる。

解答(c),(e)
a.寝台を下げる、b.拡大透視、d.パルスレートを上げるはいずれも被曝が増加する。

3 .低電圧 CT で正しいのはどれか。2 つ選べ。
a.120 kVp で撮像する。
b.画像ノイズが増加する。
c.被ばく線量が増加する。
d.金属アーチファクトが低減する。
e.造影剤のコントラストが向上する。

解答(b),(e)
× a. 通常CTの管電圧は120-140kVp。低電圧CTは80-100kVpで撮像する。
× c. 被曝線量は減少する。
× d. 金属アーチファクトは増加する。

4 .6 Fr シースの内径に最も近い数値(単位mm)はどれか。
a.1.2 b.1.7 c.2.2 d.2.7 e.3.2

解答(c) 
1Fr ≒ 1/3 mm。
6Frのシースは6Frカテーテルが挿入できるように作られているので6Fr ≒ 2mmよりも少し大きい。


5 .カテーテルの先端形状を図に示す。形状の名称はどれか。
a.シモンズ型
b.ベンソン型
c.ミカエルソン型
d.マルチパーパス(MP)型
e.ロッシュ−ヘパティック(RH)型

解答(c)

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