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2017年度IVR専門医試験 解答・解説

問題用紙は日本IVR学会Webサイト(https://www.jsir.or.jp/docter_test/oldtest/)からダウンロードしてください。

1
(b), (c)
a. ×意識不明であれば本人へのICは不要であるが代諾者には必要。
b. ○インフォームドアセント(子供の理解レベルに合わせての説明、納得)は必要
c. ○緊急時は不要。事後に行う。
d. ×
e. △患者への危害が及ぶ場合は本人から得なくても良いが、このような状況は極めて限定的。

2
(b), (d), (e)

放射線業務従事者の線量限度は以下

実効線量限度(全身)
100mSv/5年かつ50mSv/年
女子5mSv/3月間
妊娠中の女子 1mSv

等価線量限度(組織・臓器)
眼の水晶体 150mSv/年(5年間の平均で20mSv/年かついずれ50mSv/年へ変更検討中)
皮膚 500mSv/年
妊娠中の女子 2mSv (出産までの間の腹部表面)

3
(e)
検出器は患者に出来るだけ近づける。

4
(b)
抗血小板にはアスピリン、パナルジン、プラビックス、プレタール、エパデール、ペルサンチンなど。エリキュースはDOAC。

5
(c), (e)
a. ×エンボスフィアは含浸できない。
b. ×70%以下では組織障害性は有するが蛋白質変性は起こさない。よって無水エタノールが塞栓物質として使用される。
c. ○EOは血管内皮を障害する。
d. ×Onyxはエチレンビニルアルコール(EVOH)コポリマーを有機化合物であるDMSO(Dimethyl Sulfoxide)に溶解したもの。血中でDMSOの拡散に伴いEVOHが析出する。視認性を持たせるために、タンタリウム微粒子パウダーが添加されている。
e. ○AVPは標的血管径の130-150%のサイズを用いる。静脈なら150%。

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