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森田がフリーランスになったワケ

こんにちは!
最近リングフィットアドベンチャーでダイエットを始めた森田です!

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ダイエットは続きませんが
発信は続けていこうと思います!

フリーランスの獣医さんに
興味を抱いて下さった方から
こんなご質問を頂きました。


「先生はどうしてフリーランスになったんですか?」


今日は初心を振り返り、
僕がフリーになった理由をこのnoteで解説していきたいと思います!

読んで頂けましたら幸いです。

小さな街の獣医さん

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幼い頃から僕は街の獣医さんに憧れていました。
いわゆる個人病院の院長先生です。

「そこまでさかのぼるのかよ!」

と思った方、すみません(笑) 
しばしお付き合いを!

憧れたきっかけは、
動物病院に拾った子猫を連れて行ったことでした。

そこの先生がとても優く、
幼い僕に丁寧に猫の飼い方を教えて下さりました。

優しい先生に憧れ、獣医学部に進学し
そして念願叶って僕は獣医師になりました。

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写真:夢の一歩を叶えた10年前の森田

しかしながら、
夢を抱くきっかけになった街の小さな動物病院は
僕が獣医師になってすぐ、後継者不足で閉院してしまいました。

森田がフリーになったワケ

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本題に戻ります。

僕がフリーランスの獣医師として働く理由は、
長く同じ病院に勤めたいからです。

大学卒業後、
僕は地元の個人病院に就職しました。

とても優しい院長先生で、
飼い主さんからもスタッフさんからも慕われる
まさに理想の街の獣医さんでした。

当時の僕は、当たり前のように
「いつか地元で独立・開業する」
と思っていましたが

その頃すでに地元では動物病院が飽和していました。

新しく建つ動物病院もあれば
後継者不足で閉院する動物病院もある

僕が勤めるこの病院も
院長の引退と一緒に無くなってしまうかもしれません。

「この地域で新規開業することは業界・患者さんにとって必要か」

改めて自分のキャリアを見つめ直しました。

そして、

今ある病院と共に生きていきたい
と考え始めたことがフリーランスを始めたきっかけです。

勤務形態は変わりましたが、
僕は今でもこの動物病院で働いています。

この働き方を受け入れてくださった院長先生には感謝の気持ちでいっぱいです。


個人病院の勤務医では食っていけない?

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個人病院と関わり続ると心に決めた僕ですが、
なぜ正規雇用のまま働き続けなかったのか、

それは自分の中で
「このままでは家族を養っていけないのではないか」という不安があったからです。

大前提として、
僕は当時、自分の働きに見合った(あるいはそれ以上の)お給料を頂いておりました。

当時の僕が歩んだキャリアを
病院への貢献をピザのサイズに、お給料をピザの1ピースとして例えると、こんなイメージです。

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入社1年目から3年目まで、
少しずつ仕事を覚えて職場に貢献できるようになり、それに伴ってお給料も増えました。

しかしながら

元は院長先生が一人で診療してた病院です。
当時の僕が貢献出来る範囲は限られていました。
つまり、ピザの大きさには限界があったのです。

(これは動物病院の規模や獣医師のスキルによって異なると思います)

この病院で働き続けたい!と心に決めていた僕は
どうやってピザを大きくし病院も自分も幸せになるかを、昼寝も惜しんで考えました。

そこで意識し始めたのが次の2つの働き方です。
ピザのイメージを添えてお届けするとこんな感じです。

1.限界を超えてピザを大きくする働き方(専門性の強化)

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2.ピザを増やす働き方(流動的の強化)

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この2点でバランスをとりながら
より自分の力を世に貢献出来るスタイルを追求した結果、総合診療のフリーランスという形態に至りました。

院長が引退するまでの十数年

僕は自分の力を養いながら、
それを必要としてくれる場所へ自由に飛び回り、

動物医療業界に貢献したいと思っています。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

僕たちの世代

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ここから先は僕の妄想だと思って聞いていただければと思います。

最近、大河ドラマの「新撰組!(NHK)」を見返して
時代とともに人が紡いできた歴史に心を惹かれました。

「獣医師」という職業の歴史に想いを馳せると、

古くは飛鳥時代の馬の医療から始まり(諸説あり)、
今では産業動物、小動物、野生動物など獣医師の役割は多岐に渡ります。

今あるこの獣医師という職業は
各世代の先輩方が紡いでくださった土台の上に成り立っていると僕は思います。

そしてペットブームが到来し動物病院が足りていなかった時代
我々の先輩方は「動物病院を作る」という偉業を成し遂げました。

獣医師が果たす役割のバトンが僕たちの世代に渡されるなら、

動物病院を作る

と同時に

今ある動物病院や働き方を守りながら変えていく

これも必要なのではないかと僕は思います。

地域によって、動物病院によって、
その人が目指す人生の目標によって、

求められる役割は変わってきます。

より幅広い未来を、
動物病院も獣医師も選択できるように
数あるキャリアの一つとしてフリーランスの総合診療獣医師という選択肢がより一般的になればと思います。

ここまで読んでくださった方、
ありがとうございました。

先輩方から受け継いだバトンを良い形で次の世代に渡せるよう、森田も精進いたします!

暖かい目で見守って頂けましたら幸いです。

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