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物語振り返り型公演の理想型-蓮ノ空 2ndツアー千葉公演


前段

ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 2nd Live Tour 〜Blooming with ○○○〜の千葉・幕張メッセ国際展示場1-3ホール公演に両日参加。端的に言うと、セットリストがとても理想的に感じた。

ストーリー振り返り型のライブ

原作付きの音楽ライブの場合、セットリストの組み方は二通りあると思う。一つは、音楽ライブとしてコンセプトを重視するパターン、もう一つは、原作を思い起こすかのような曲順でセットリストを組むパターン。

今回は後者を採用していたが、そこで懸念していたのは曲調の偏りだった。というのも、ストーリー上で披露された曲を順番に並べると終盤にバラードが連発されるのだ。盛り上がりだけがすべてではないけど、バラード連発は演出的に大変だなあと、懸念していた俺。しかしそれは杞憂に終わった。

ストーリー振り返りの上で必須となる曲を配置した上で、その間にシームレスに過去曲を入れ込んだのだ。これならば、同じ曲調が連発されずにすむ。こういうセットリストの組み方は私にとって理想的に感じる。

しかもそこに日替わり曲をたくさん入れ込んだ。これによって二日続けて参加した人にとっては飽きが来ず、一日しか参加できない人にとっても、ライブのコンセプト部分は充分味わえる構成になっていたと思う。

アンコールの使い方

自分のわがままだが、アンコールは本編と地続きになっているパターンは面白みが少ない。今回のアンコールはそこも工夫があった。

  • コミック時空の編成で行われた曲

  • ライブ本編では省略されたシャッフルユニット

  • 新メンバーのお披露目

どれも本編ではやりにくい要素だったと思う。これをアンコールに組み込んだのはさすがだった(シャッフルユニットは衣装替えが厳しい)。

そして、完全終演後の影ナレ。今回のライブは2023年度の振り返り要素もあったのだが、その年で卒業したキャラクターの声で影ナレを行ったのは至高しか言い様がない。

失敗と向き合うことについて

あえて記載する。二日目の村野さやか役野中ここなさんが披露したソロ曲の件である。あのシーンは間違いなく失敗していたし、再挑戦してやり遂げたと、私は認識している。そのことは重要かもしれないが、それ以上に心に残ったのが、野中さんのMCとファンの声援である
まず、野中さんのMCの件である。私の認識が間違いでなければ「失敗したのは悔しいし申し訳ないけれど、それに引きずられて後のパフォーマンスが落ちるのもだめだ」みたいな感じのMCだったように思う。この考えに私は心打たれたし、担当するキャラクターの村野さやかも言いそうなことだったように思う。

ファンの対応について。以前、大石昌良さんのライブで「公演中に『頑張れ~』は言って欲しくない」という言葉を聞いてから、自分の中で「頑張れ」の意味について考えることが増えた。
だけれども、今回は声援はあってしかるべきだったと思う。無音で静まるよりは、声援や拍手で雰囲気を変える方がどちらかと言えばいいと思う

おわりに

さて、自分は現状蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのイベントの予定はないのだが、アプリ・リンクラは続けるし、近場でライブイベントがあったら申し込むつもりだ。変化の激しいチームではあるけど、追える限り追い続けたい。

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