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2024年4月期TVアニメで3ヶ月見続けた4作品


前段

普段私はTVアニメを同時期に二つ以上見ることは少ないのだが、4月期アニメは例外となった。雑感を記す。

にじよん あにめーしょん2

ショートアニメでも地上波で虹ヶ咲のプロジェクトが動いているだけでもありがたい。ちょっと気になったのは、『繚乱!ビクトリーロード』ネタの繰り返し具合。

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

一度アニメ化されたものを、最初から再アニメ化した作品。私の記憶では、前回のアニメ化は原作と大幅に異なるエピソードに時間を割いていたが、今回は原作のストーリーをなぞっていたように思う。特に、先物取引で破産寸前になるエピソードは私が原作を読んだときのスリル感がそのままだった。
って、第二クールあるんだって!?

夜のクラゲは泳げない

若者の悩みを音楽に昇華するアニメその1。アバター配信者や暴露系動画チャンネル、無観客配信などここ数年で見られたWEB上のネタをうまく背景に流し込めている気がする。
また、「ラブホらしき場所で合宿」、「バイク免許取り立てで二人のりして警察のお世話になる」など、コメディ要素も充分取り入れてる点において、後述の「ガルクラ」と違っていると思った。

ガールズバンドクライ

若者の悩みを音楽に昇華するアニメその2。ミュージシャン志望者を主演キャストに配置したが故のアニメ的な声の不在。常時3DCGによる作画。これだけで好みが分かれると思う。
それでも、「若者の苦悩を描く。ただし流血はほとんどない」というここ数年のトレンドをがっちりつかんでいたと思う。

町並みがまさしく川崎市の繁華街には舌を巻いたが、それ以上に驚いたのはライブである。

最初の方のライブでは「スマホで撮影するのが当たり前」のレギュレーションだったが、その後のライブでは最終話を除いてそんなシーンがなかったことが、主人公達が売れてきたことの証左となっていた。

また、終盤のロックフェスでも、

  • 売れてるバンドのメインステージには最初から客が待っている

  • 一方で新進気鋭の主人公バンドは最初は客がほとんどいない

という描写は素晴らしかった。また、

  • 主人公(ボーカル専業)がギターを始めたがプロ失格レベル

  • あれだけ盛り上がったロックフェスでも、その後のWEBの反応はライバルバンドでもちきり

  • 最終話の対決についても、ライバル視しているバンドに圧倒的な動員数の差で負ける

という、すごく頑張っても完璧な結果はなかなか転がり込まないという妙にリアルなところも感心した。おそらくは続編が出ると思うので、それを期待したい。

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