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切端帳

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設定や物語の一部のまとめ
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#世界観

tale of IVA イーヴァのお話について

『イーヴァ』は誰かのあこがれの土地。夢の中のような場所。 半分うちがわで、半分がそと。 昼と夜が同じ時間にあって、季節は春と秋しかない。 すぐそばにあるのに、気づかない半透明の場所。 その世界に住む「住人」と「お客さん」と「訪問者」の絵物語です。

春の書庫・秋の書庫

ベンジャミンが好きなのはちょっと寒いかなと感じるくらいの 《晩秋の昼》にある書庫。 ほどよい涼しさが目を覚まさせ、 珈琲を一層美味しく感じさせてくれるそうで おともには必ずバニラとショコラのドーナツを持っていく。 さて、秋にあるなら、春にはないのか? はい勿論あります。 ただしこちらは少し涼しいかな、と思うくらいの心地のよい 《早春の昼》にありますので、 たいがいこちらにくる人は、本を読む名目で、 あちこちにかけられたハンモックに揺られ 気持ちの良い眠りを求めにきているよ