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たった今見た夢「中古のセンチュリー」

中古のセンチュリーを買った私。

ディーラーの店員に送られて街中に出る。センチュリーのハンドルは丸いものではなく、オート三輪みたいに自転車のようなハンドルが着いていた。

希望が丘商店街を駅に向かって抜けていく下り坂に差し掛かると急に霧が濃くなった。センチュリーはほとんど重さだけで下り坂を転がっていく。

すると目の前に急に人影が現れた。

私はあわててブレーキを引くが握力が足りないのかなかなか止まらない。ブレーキも自転車のように握るタイプなのだ。

センチュリーが止まる寸前、ゴンと音がして、同時に人が前のめりに倒れるのが見えた。私は人を轢いたと思った。

急いで車を降りて駆け寄ると、若い男性がかかとを持ってうずくまっていた。かかとが車に当たったくらいで大きな怪我ではない。車にもぶつかった形跡はない。

私はその場で示談を切り出そうと思ったが、一応痛がっている彼に「警察に連絡しましょうか」と言った。

すると彼は「警察?それはダメです」と言う。「警察はやめてください。僕、日本維新の会なので…捕まってしまうんです」。

周囲を見回すと、そこは大学の前らしく校門の向こうから数人の人が近づいてきて、彼を手当てし始めた。彼は大丈夫らしく、立ち上がると私に背を向けて校門に入ろうとした。彼は大学生らしい。

ディーラーの店員が大昔のなんとか仮面が乗るような大ぶりのスクーターに乗ってやってきた。

取りあえずセンチュリーは彼が運転して店に戻り、私も彼が乗ってきたスクーターで店に戻ることにした。

ディーラーの店員君は「この車ブレーキ甘いんスよねー」といった。それを聞いて私は内心ホッとした。この事故はセンチュリーのブレーキが甘かったせいで起きた事故だ。私の不注意ではない。

私はスクーターにまたがり、去っていく大学生君に、

「日本維新の会だからなんだ!堂々としていればいいじゃないか!」

と叫んだ。

スクーターをもと来た方向に反転させて走らせた。試しにブレーキレバーを握ってみると、このスクーターもブレーキが甘い。これはブレーキが無いと思って乗らなきゃダメだな、波乗りみたいなものだ。そう気を引き締めた所で目が覚めた。


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