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たった今見た夢「ゴミ捨て」

私は広い展示場のようなところに来ている。展示場の床には一面に都市の模型が作られていた。

細かく見ると雑な作りだが、規模が規模だけにかなり見ごたえがある。模型のタイトルは「どこまでも終末に辿り着けない街」というらしい。著名な特撮作家?の共作らしく何か片付けをしている男が「あっちのほうはひろゆきさんが作ったんですよ。」と言った。

展示そのものはもう終わったらしく、模型は放置されているものだった。クオリティが低いのではなく、放置されてところどころ崩れかかっていたのだ。

私は外に出ると黒塗りの車に乗り込んだ。中は広く、スーツ姿でショートカットの女性がノートパソコンを広げていた。私が隣に座ると、女はパソコンを閉じてひと伸びすると、

「あーっ、やんなっちゃうわね!」

と叫んだ。

車は大した距離を走らず、私は車を降りた。私はこれからゴミを捨てにいくのだ。

ゴミ捨て場に向かっている私は、何故かサー・アレック・ギネスと並んで歩いていた。

私はギネス氏に「今の人たちは谷間だから気の毒ですね。」と問いかけた。

「谷間ってどゆこと?」ギネス氏がカタコトの日本語で聞いてきた。

「谷間っていうか、ボトムラインって言ったらいいのかな。ほら、今ちょうどスターウォーズもやってないし…。」

「ああそゆことね。」

こんな感じでなんとなく意味の無い会話をしている間にゴミ捨て場についた。車輪が着いたゴミ捨て用のコンテナに、私は手に持っていたゴミの詰まった大きな袋を投げ入れた。

投げ入れた瞬間にしまったと思った。ギネス氏との話に夢中になって分別するのを忘れてしまったのだ。

そこに異様に面長で額がアホほど広くスポーツ刈りの目つきの悪い男がやってきた。男は私のゴミを拾い上げると、

「おう?おう?おう?これは一体なんなのかなあ?」
と大きな声をあげ始めた。

次第に周囲に人が集まってきた。

私がゴミを投げ込んだのはプラゴミのコンテナだった。面長の男はいちいちプラじゃないゴミを拾い上げては周囲に見せびらかしている。

「はーい、こんなの入ってましたー。」

といって面長の男は棒のようなものをとりだした。それは青竹を削って作られたロンギヌスの槍だった。

「これは燃えるゴミでしょう?」

男が槍をへし折った。私はバツが悪い。さらに、

「あ、こんなのも。」

彼が手にしているのはレジ袋に入ったヘルメットだった。レジ袋には「燃えるゴミ」とマジックで書いてある。

「これは燃えるゴミじゃありませんねぇ。」

といやみったらしく叫ぶので、思わず私が「やめろ!なんのつもりだ!」と言いながら男の行為を止めようとすると、奴はしゃがんでゴミ袋の中を覗き込みながら、私に向かって

「御用改めでござる!」

と叫んだ。

ムカついた私は男の右手を掴む。男はさしたる抵抗もせずに、私に腕を掴ませたままにさせている。

男の右の脇の下がガラ空きだったので、腕の付け根あたりを思い切り蹴り上げてやろうと思ったが、なぜか上手く蹴り上げるタイミングがつかめずもたもたしていたら目が覚めた。

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