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たった今見た夢「日本拳法」

なぜかテレビクルーを連れて都内の町工場の取材に訪れている私。

仕事終わりは社員全員で食事をすることになっているらしい。そのすがたをカメラに収めていると、中央付近に座っていた若い男が立ち上がり、怒りの表情を浮かべて「やってやるよ」とつぶやいた。となりの席の男が「お前、自分が何をやっているのかわかってるのか!自分の師匠に楯突こうとしているんだぞ!」と言いながら彼を止めようとしている。

すると「ようしわかった!」といって、お誕生日席に座っていた社長が立ち上がった。若い男が「俺だって伊達に日本拳法やってるわけじゃない」と言っているのでどうやら社長と若い男は日本拳法の師弟関係にあるらしい。

立ち上がった社長はガウンのようなものを羽織っている。そのガウンの裾をつまみながら、私は社長に「このガウン、クッション材が入ってますよね。」といちゃもんをつけた。「だめか?」と社長が言うので私は「ダメですよ。だって彼はパジャマ一枚じゃないですか!」と返した。若い男は黄色いパジャマ姿だった。

「わかった。」と言って社長がガウンを脱ぐと、その下にはさらに何重にもガウンを重ね着している。「だからダメですってば」と私が突っ込む。社長は汗だくでガウンを脱ごうとしてるがなかなか脱げない。だらしなくはだけたガウンの胸元奥深くまで腕を突っ込むと「あああっ、一番下、左前やあっ!」と叫んでそのまま倒れた。そして胸元から引き抜いた左手には紙切れが握られていた。

よく見ると紙切れはサマージャンボ宝くじ。それを私に向けながら「これで堪忍してくれんか。」といった。若い男の方を振り返ると、男は座って冷酒を飲んでいた。その男の冷めた顔を見たところで目が覚めた。

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