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冷静さを欠いた映画レビュー

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冷静さのかけらもない、感情にまかせた映画レビューをちょいちょい書いています。
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#ネタバレ注意

燃やす前にヤらせてやれよ! --- 映画「ウィッカーマン」AmazonPrimeVideo版 レビュー ネタバレあり

それにしてもなんとかならないものだろうか。 Googleの課金制限の話です。うちのテレビにはandroidTVが内蔵されていて非常に重宝しているのですが、いままで普通に有料コンテンツも視聴できていたのに、スマホに続いてこっちまで課金制限されてしまいました。今後はいちいちアマゾンのアプリをスマホで立ち上げて支払いを済ませないといけません。実に使い勝手が悪いし、面倒くさがりはこれだけで有料コンテンツは見る気が失せると思います。OSレベルで「かつてないユーザー体験」とか言ってるの

語り口に容赦なし! --- NETFRIX「地獄が呼んでいる」レビュー ネタバレあり

いまさら感は否めないのですが、それでも書かないわけにはいきません… 新感染-ファイナルエクスプレスを見て、この名前は覚えておこうと思ったのが、マ・ドンソクとヨン・サンホの二人でした。本作はそのヨン・サンホの新作ドラマということで、大変楽しみにしてました。そして先週末から2日間で一気に見てしまったわけですが、まあ期待を遥かに上回る大傑作でした。私は映画に限らず、ドラマだったり、小説だったり、漫画だったり、あらゆる物語を鑑賞するにあたって、テーマの芯にあたる部分で共感できれば細

愛した日々の棚卸し。---ドラマ「捨ててよ、安達さん。」レビュー ネタバレあり

あの、胸に「色仕掛」って書いてある部屋着。あんなの一体どこで調達してくるんだろう…。 「私をくいとめて」の公開が待ちきれないので、先週から個人的大九明子監督月間として同監督の作品をまとめて観ています。その中から、今回は足立祐実さん主演の「捨ててよ、安達さん。」の感想を書いてみます。 --- 女優の安達さん。天才子役も今は2児の母。未だに子役の面影を残しながらも大人の女優として成功し、愛する夫と子供に恵まれた日々を過ごしています。そんな安達さんにある日、ライフスタイル雑誌

母親は一人と誰が決めたのか。 --- 映画「朝が来る」レビュー ネタバレあり

先日、芦田愛菜主演の「星の子」を観て、蒔田彩珠という女優さんがすごく魅力的だったので、彼女が重要な役を演じる「朝が来る」を観てきました。まずは以下、例によってあらすじを公式サイトから引用させていただきます。 --- 一度は子どもを持つことを諦めた栗原清和と佐都子の夫婦は「特別養子縁組」という制度を知り、男の子を迎え入れる。それから6年、夫婦は朝斗と名付けた息子の成長を見守る幸せな日々を送っていた。ところが突然、朝斗の産みの母親“片倉ひかり”を名乗る女性から、「子どもを返し

小ネタ集 --- 映画「野火」「斬、」「スパイの妻」レビューまとめ

レビューを書こうと下書きで温めていたのですが、一向に筆が進まないので小ネタ集として吐き出しちゃいます。筆が進まなかった、ということは「そういう感想」ですのでご容赦願います。 野火アマゾンプライムビデオにて鑑賞。塚本晋也監督の意欲作です。公開当時塚本監督本人が「この世界の片隅に」にからめたツイートを連投していたのでタイトルは知っていましたが、どうにもその「乗っかってる感」が前に出すぎているのが鼻について個人的に敬遠してきた作品です。 さて、以下感想なんですが、まず声が聞き取

心がぽっと暖かく…なりません! --- 映画「星の子」レビュー ネタバレあり

以前書いた記事で、「このあと公開される芦田愛菜の「星の子」を始め、私に似たような印象を持たせる映画はたくさんありますが、私自身そのタイプの映画を特に映画館でわざわざ観ることはめったにありません。」と書いてしまったのですが、これはちょっと失礼な書き方だったのではないかと思い、反省の意味も込めて観てまいりました、「星の子」。 --- 例によってまずは公式サイトのあらすじを引用しますが… 大好きなお父さんとお母さんから愛情たっぷりに育てられたちひろだが、その両親は、病弱だった