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AWSでサーバーを作成して接続するためのポイント(2020年11月版)

【はじめに】


 お勧めのポイント:前編と後編に分けて、AWSでWebサーバーを作成する際のポイントを解説します。

「AWSでサーバーを作成して接続するためのポイント(前編)」
「AWSで作成したサーバーをWebサーバーにする際のポイント(後編)」

 Webサーバーを作成する必要はなく、とりあえず、サーバーを作成して、接続までということでしたら、前編と後編を合わせて全体の(5)までの工程のなかで、(2)まで、つまり前編までの内容でOKです。
 実態として、重い作業は、前編の、特にサーバーへの接続の箇所です。

 ここのところ、企業の情報システム部門の方々から、クラウドサービスやAWS、Azureなどに関しての質問を受けることが多くなってきました。
 Webの投稿記事などでも、AWSの使い方やサーバーの作成方法を見ることができますが、実態としては、システムに詳しい方向けに書かれたものが多いようです。

 本稿では、システムにそれほど詳しくない方でも、前編と後編を通じて、AWSでWebサーバーを作成して、ドメイン名を紐付けして、WebサーバーとしてWebサイトを見せることができるまでの手順を解説していきます。

 多くの方がトライできるように、AWSの無料利用枠を前提に解説します。
 なお、AWSのオンラインマニュアルでも紹介されている最も易しい方法で進めていきます。

 オンラインマニュアルに記載されているなかでも、易しい方法を選択する、できるだけコマンドは使わない、さらにftpも使わずに、この後に解説する、リモートログオンソフトと、それに連携したSSHクライアントアプリを利用します。

 上記の2つのソフトウェアで、ファイルの転送もできることから、ftp機能をインストールする必要がないので、工程を1つ削減することができます。

 この後の、□印はチェックポイントとしてお使いください。
 
本稿は2020年11月現在のAWSのシステムをもとにしています。
 時期によっては、工程や手順が変更されて参考とならない可能性もありえますことを、あらかじめご認識ください。

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【工程】


AWSでWebサーバーを立てる場合、大きな工程としては、以下のようになります。

・サーバーの作成
・作成したサーバーへのセキュアな接続
・OSの最新化とApacheのインストール
・HTTPプロトコルでサーバーに接続できるようにする
・固定のIPアドレスのサーバーへの紐付け
・コンテンツのアップロード
(・ドメイン名とIPアドレスの紐付け)

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【重要なポイント】


 作業を進めるにあたって、重要なポイントは以下の2点です。

・いきなり作業に着手しないで、まずはどのような工程でどんなことをするのか、各工程の作業を始める前に、本稿やオンラインマニュアルに目を通して、概要を把握してから行うこと。

・早く作業をすることよりも、一つ一つの工程を着実に正確に行うことが重要。工程ごとに時間帯や日を分けるなどして、間違いのない作業をすること。

 本稿はチェックリストとしても利用できますが、掲載許可の関係上、AWSの画面コピーはありません。
 また、AWSのWebサイトからそのままコピーした文章もありません。
 
 要点や注意点に絞ってまとめている点は、あらかじめご了承ください。

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【留意点】


ユーザーの立場で目にしていただくものとして、本稿とオンラインマニュアルのほかには以下があります。

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4,445字

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