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社交ダンス 種目の特徴と踊り分け方 /オンライン社交ダンスセミナー

3拍子と4拍子以外に踊り分けられていますか?

ワルツとベニーズワルツは3拍子。
タンゴは厳密には2拍子ですが4拍子の曲も多く、スローフォックストロット、クイックステップも4拍子です。
3拍子か4拍子かを踊り分けることは非常に基本的で大切なことなので、まずしっかり理解しましょう。

落とし穴は、4拍子の曲でもステップはSQQというリズムで3歩で構成されることが多い点です。ここが一つの練習ポイントで、4拍子の種目なのに3拍子に見えてしまう原因になります。
スローフォックストロットを練習していたら、ワルツみたいと言われたことはありませんか?

4拍子でも3歩で構成されるステップが多い

音楽の特徴も種目ごとに異なります。
ワルツ、タンゴ、ベニーズワルツ、スローフォックストロット、クイックステップそれぞれの音楽的な違いをステップの踊り方で表現しましょう。

音楽特徴は♪

ワルツの音楽的特徴

ワルツはヨーロッパの宮廷を起源とした美しく、ロマンチックな曲調です。
そしてワルツにはベニーズワルツとは違い情緒的で哀しげな雰囲気を持っています。アクセントは1拍目にあり、2,3拍目にかけて盛り上がることからライズ継続を行うワルツらしいスイングのもとになっています。
 ▶動画で確認1:26

ベニーズワルツの音楽的特徴

ベニーズワルツはViennese Waltzと表記され、ウィーンの舞踏会を起源としています。舞踏会での演奏は弦楽オーケストラによるもので古典的な多く、幸福感とスピード感をもった演奏です。
アクセントは3拍子の1拍目にあり、続いて2,3拍目に弾むような音が続きます。2拍目は1拍目に近づけて演奏されることが多いのも特徴です。
 ▶動画で確認1:40

タンゴの音楽的特徴

アルゼンチンタンゴがヨーロッパに紹介され、楽器編成の変更、演奏方法もより強いスタッカートをもって演奏されるようになり、今のタンゴとなっています。情熱的、魅惑的な特徴を持っています。
アクセントは2拍子の1拍目にあり、4拍子の曲であっても1拍目3拍目にアクセントがあり、歯切れのよいスタッカート、そして対象的に連続した滑らかなレガートな部分もあります。
 ▶動画で確認3:30

スローフォックストロットの音楽的特徴

アメリカを発祥とした流れるような脈動感があり、色気のある音楽です。JAZZの楽曲が多いのも特徴です。
アクセントは1拍目、続いて弱めのアクセントが3拍目にありますが、裏拍もあり脈動感を感じるものと鳴っています。
 ▶動画で確認5:20

クイックステップの音楽的特徴

クイックステップはアメリカを発祥とした、軽快さと楽しい特色を持った音楽です。流れるような部分、活発な部分の組み合わせとなっています。
4拍子の1拍目に強いアクセント、3拍目に弱めのアクセントがあります。
 ▶動画で確認8:15

種目毎の踊り分け方

全ての種目において、ライズ&フォール、体重移動がポイントになってきます。

ワルツの踊り方

ライズ&フォールは、
1拍目の終わりでライズを始め
2拍目、3拍目でライズ継続、3拍目の終わりにロワー。

1拍目のアクセントに続いて盛り上がるような曲調を表現するために、ライズ継続を表現すること。
気をつけたいことはライズ継続を意識するあまり、足のカウントがズレないようにすることでしょう。
足が揃ってライズ継続をするためにヘッドウェイトをうまく使うことも大切です。
 ▶動画で確認8:40

ベニーズワルツの踊り方

1拍目の終わりにライズ、
2拍目3拍目はアップとなります。
教科書によっては1,2拍目を通過して遅れてライズとの記載もあります。

ポイントは、1拍目でしっかり進みライズやスウェイを遅らせること、2,3拍目は軽快に。ライズもロワーもワルツと比べ少なく踊られます。そのことで曲の速さ、軽快さを表現しています。
 ▶動画で確認15:50

スローフォックストロットの踊り方

ライズ&フォールは、
12拍目(Sカウント)でライズ
3拍目(Q)、4拍目(Q)でアップ4拍目の終わりでロワー

ポイント1:ライズ継続でないため、高くなりすぎないことが大切です。ワルツよりライズの高さは低くなります。

ポイント2:12拍目(S)で大きなスイングを行い、3拍目か4拍目について流れるようにスイングしてゆきます。
スローフォックストロットのJAZZYな裏拍の効いた曲調を表現するために、1歩目のボディースイング時に足を残しておき、通過をやや遅らせることがポイントです。足が通過するカウントは2&です。
続いて3拍目は身体を引き伸ばすようにラブリーに踊られます。
 ▶動画で確認

タンゴの踊り方

ライズ&フォールがないことで、緊張感を表現します。

歯切れ良いスタッカート感を出すため、レガートな部分とのコントラストを出します。具体的には滑らかに伸びやかな部分に、続く1拍目につながる音をチャッチして素早い体重移動でスタッカートを表現します。
 ▶動画で確認33:20

クイックステップの踊り方

ライズ&フォールは
12拍目でライズ
3拍目4拍目はアップ、4拍目の終わりでロワー
ライズ継続ではなくアップです。

アップの部分はフロアを軽快に横切るように、シャッセのように踊られます。
また軽快さを出すために、踵がフロアについてもすぐに上がること。トーの場合もなるべく高く保つことがポイントです。
 ▶動画で確認42:10

情報ソース

これまで私が受けてきたレッスンを元にしていますが、今回のまとめを行うにあたり以下の書籍を参考にしました。

  • Evolution of Body Rhythm & Dynamic Shaping
    著者 Geoffrey Hearn 発行 高岡出版

  • The Ballroom Technique
    著者 Alex Moore 発行 日本ボールルームダンス連盟

  • The VIENNESE WALTZ TECHNIQUE
    NATD発行

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