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#血肉

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日々の出来事を地肉に換える、ノンフィクションです。
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#一人じゃ気づけなかったこと

「毎日を大事に生きる。」

現在一日中キーボードを叩いていたが、仕事はしなかった。想像していた以上に経理の仕事は難しくなく、午前中には割り当てられた仕事が終わってしまい、パソコンに向き合う私の午後は無気力だった。いくつもの転職サイトに登録したものの書類選考で落ちることを繰り返し、転職活動に疲れた私は仕方なく勧められただけの仕事に就いた。いつまでもお金がない生活などする余裕はなく、それ以外に選択肢はなかった。こんなはずではなかったと思うことが多くなった。若い頃は誘われる仕事に手を挙げるだけで済んだが、もう

「それおれに関係あんの?」

檄(げき)いや~きつかった。上京するまでアルバイト等で社会に出た人間と触れ会うこともせず、地元の方言でない言葉で叱られることの疎外感。私にだけ優しくないのではないかと思わせる絶望感。でも失敗は失敗、私が言われた通りに対応できなかったのが悪いです。発端は私が指示された作業中、他の方の作業を手伝うことを優先したがために、指示された作業の完了を遅らせることになった結果、先輩に言われた言葉。本来なら、イレギュラーなことがあればそれを乗りこなしたうえで、作業をこなすべきだったろうと思い

「そこにもっと笑いがあれば」

以前に、いじめから始まった事件が情報番組で取り上げられていました。言葉にしたくないくらいの事件の詳細に、情報番組の出演者も、当然に視聴者目線でも言葉を失ってしまう。もともと好きなお笑い芸人さんたちが出演されることもあって、気兼ねなく見られる番組でした。 出演者がそれぞれ色んな見解を話す中で、その最後にお話しされる、番組の顔である松本人志さんの言葉が印象的でした。いじりは笑いに繋がり、いじめはそうじゃない。そこにあるものは絶対的に面白いもの、笑える状況ではないこと。「いじりと